妹島和世建築設計事務所が設計して2011年にオープンした、東京・芝浦3丁目の〈SHIBAURA HOUSE〉にて、台湾を拠点とする春池ガラス(春池玻璃實業有限公司)によるポップアップイベント「透明◯PACHINKO」が9月1日より開催されます。
春池ガラスは、台湾の廃棄ガラスの70%を回収し、さらにクリエイターたちとのコラボレーションによって新たなプロダクトの設計・製造までを手がけている企業です。
本展「透明◯PACHINKO」は、台湾における循環型経済の先駆者として活動してきた同社が、今後の日本での展開を見据えたイベントとなります。
会期中、建築家の長坂 常氏らが登壇するトークイベントも開催されます。
春池ガラス 会社概要
廃棄ガラスリサイクル会社として1970年に設立。本社をかまける台湾・新竹は、かつてガラス原料の珪砂と天然ガスが大量に貯蔵されていたこともあり、ガラス産業の集積地である。同社は台湾国内で年間10万トンの廃棄ガラスを回収し、同国のガラスリサイクル総量の約70%を占める。年間の二酸化炭素排出量の削減は、東京ドーム約2,750個分の建設に相当する(同社算出)
台湾で行われた春池ガラスによる過去のイベント風景
今回のポップアップ「透明○PACHINKO」の空間構成は、来場者自身がPACHINKO玉のように会場内をランダムに行き来し、設置されている春池ガラスのさまざまなプロダクトに触れることをねらいとしています。
また会期中は、トークイベントのほか、ミニワークショップも開催。本イベントを通じて、春池ガラスが考える循環型社会への取り組みが紹介されます。
会期:2023年9月1日(金)〜9月17日(日)
開場時間:11:00-18:00 ※最終日16:00閉場
会場:SHIBAURA HOUSE 1F/2F
所在地:東京都港区芝浦3-15-4(Google Map)
入場料:無料
主催:春池ガラス(春池玻璃實業有限公司)
協力:SHIBAURA HOUSE
呉 庭安 ✕ 長坂 常「世界を循環させる理念とデザイン」
ゲスト:長坂 常(建築家、スキーマ建築計画代表)
ホスト:呉 庭安(ご・ていあん|春池ガラス副総経理)
*当日は日本語・中国語の逐次通訳あり
内容(予定)
・革新を続ける春池ガラスのストーリー
・世界が循環型社会に向かう中で企業が求めるデザインの役割
・長坂さんによる自然環境や地域コミュニティと共存する建築のあり方
・春池ガラスと日本のクリエイターとのコラボレーションの可能性
日時:2023年9月1日(金)19:00-20:30(予定)
会場:SHIBAURA HOUSE 5F
参加費:1,500円
定員:70名
申込方法:Peatix特設ページにて受付(コンビニ・ATMからの支払いは8月31日まで)
https://pachinkotalk.peatix.com
登壇者プロフィール(敬称略)
長坂 常(ながさか・じょう)
建築家、スキーマ建築計画代表。1998年東京藝術大学卒業後、自身のスタジオを設立。家具から建築、さらにはまちづくりまで、幅広いジャンルで活動している。どのサイズにおいても「1分の1」を意識し、素材から探求し設計を行う。日常にあるもの、既存の環境のなかから新しい視点や価値観を見出し、「引き算」「誤用」「知の更新」「見えない開発」「半建築」など独特な考え方を提示し続けている。Schemata Architects
http://schemata.jp/
呉 庭安(ご・ていあん)
W春池計画(W Glass Project)を立ち上げた、春池ガラスの副総経理(日本の副社長にあたる)。
世界最大の半導体受託製造企業・TSMC(aiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. / 台湾積体電路製造股份有限公司)にて、多国籍企業に関する経営投資戦略などの経験を経て、現在は春池ガラスにてガラス素材のイノベーションを中心とした循環型経済を発展させるための活動を続けている。持続可能な企業の先駆者として春池ガラスを経営し、2018年には台湾の総統イノベーション賞を受賞。
詳細(「透明○PACHINKO」in SHIBAURA HOUSE 開催告知プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000070766.html