「CELEBRATING 90TH　京都市美術館90周年記念祭」京都市京セラ美術館にて11/11-12開催

2023年10月2日初掲、10月3日「受付終了」を追記

青木淳・西澤徹夫設計共同体が大規模改修の設計を手がけ、ネーミングライツ契約による通称「京都市京セラ美術館」として2020年にリニューアルオープンした京都市美術館が、2023年11月に開館90周年を迎えます。

同美術館は、1933年（昭和8年）に京都で挙行された即位の大礼を記念して建設されたもので、関西の財界や美術界、市民からの寄付のもと、大礼記念京都美術館として開館。戦後は1952年（昭和27）に京都市美術館と改称して活動を再開。長年にわたり、芸術を通じた市民の交流の場、国内外の優れた作品との出会いの場を提供してきました。

京都市美術館 これまでの歩み
https://kyotocity-kyocera.museum/greeting

京都市京セラ美術館 館長・青木 淳氏インタビュー前編：建築家として手がけた京都市京セラ美術館の大改修について語る

開館90周年を記念して、講演、食、音楽、ライトアップ、建築、展覧会など、さまざまなかたちで美術館を楽しむためのスペシャルイベント「CELEBRATING 90TH　京都市美術館90周年記念祭」が、11月11日から2日間にわたって開催されます。

11月12日に行われる基調講演に、建築家で現館長の青木 淳氏が登壇。続く記念対談には、建築家で東京都庭園美術館館長を務める妹島和世氏が登壇し、十和田市現代美術館館長を務める鷲田めるろ氏がファシリテーターを務め、美術館の未来に向けてディスカッションを行います（10月2日より申込受付開始、定員に達し次第、受付終了）。

登壇者プロフィール

左から、青木 淳、妹島和世、鷲田めるろの3氏

青木 淳氏
1956年横浜生まれ。東京大学建築学修士修了。
1991年青木淳建築計画事務所（2020年ASに改組）を設立。代表作に、馬見原橋（くまもと景
観賞、S（吉岡賞）、潟博物館（日本建築学会賞作品賞、ルイ・ヴィトン表参道（BCS 賞）、青森県立美術館、大宮前体育館、三次市民ホールきりりなどがある。
公共建築、商業建築から個人住宅まで広範な建築ジャンルで設計するほか、美術家としてインスタレーション作品の制作などジャンルをまたぐ活動を行う。2005年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
京都市京セラ美術館リニューアル基本設計者（西澤徹夫との共同）。2019年4月より同館館長。東京藝術大学建築科教授。

妹島和世氏
1956年茨城県生まれ。1981年日本女子大学大学院修了。伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年に西沢立衛とSANAA設立。
主な建築作品として、金沢21世紀美術館*（金沢市）、ニューミュージアム*（ニューヨーク）、Rolex ラーニングセンター*（ローザンヌ・スイス）、ルーヴル・ランス*（ランス・フランス）などがある。主な受賞に、日本建築学会賞*、ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞*（イタリア）、プリツカー賞*（アメリカ）、芸術文化勲章オフィシエ（フランス）、芸術選奨文部科学大臣賞*、世界文化賞* など（以上、*印はSANAAとして）。
ミラノ工科大学教授。2022年7月より東京都庭園美術館館長を務める。

鷲田めるろ氏
1973年京都市生まれ。東京大学大学院修士（文学）修了。専門は美術史学（現代美術）、博物館学。
金沢21世紀美術館キュレーター（1999〜2018年）を経て、2020年4月より十和田市現代美術館館長を務める。東京藝術大学准教授。
主な仕事に、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター（2017年）、あいちトリエンナーレ2019 キュレーターなどがある。
著書に『キュレーターズノート二〇〇七ー二〇二〇』（美学出版）がある。

基調講演・記念対談 開催概要

日時：2023年11月12（日） 15:00-17:00
会場：中央ホール（本館1階）
料金：無料
定員：100名
参加方法：要事前申し込み　※定員に達したため、受付終了
受付ページ
https://www.e-tix.jp/kyotocity-kyocera-museum/231112.html

タイムスケジュール（予定）
15:00-15:30
第1部 基調講演「京都市美術館の90年」
登壇：青木 淳
内容：1933年の創設時から2020年のリニューアル、そして現在に至るまで、美術館の90年の歴史を館長の青木淳氏が写真とともに解説

15:40-17:00
第2部 記念対談 「美術館の過去・現在・未来」
ゲスト：妹島和世
ホスト：青木 淳
ファシリテーター：鷲田めるろ
内容：ともに建築家でありながら美術館の運営に携わる2人が、鷲田めるろ氏のファシリテーションのもと、美術館の未来に向けて語り合う

「CELEBRATING 90TH　京都市美術館90周年記念祭」では、上記のトークイベントのほか、アーティストの髙橋匡太氏による特別ライトアップや、館内を巡る「再発見！美術館たてものツアー」、コレクションルームの特別開放、小・中学生とその保護者を対象とした「モダン建築に泊まろう」イベント、Food Marche（フード マルシェ）なども開催されます。
10月17日からは先行して特別展示「京都市美術館 90年の歩み」も開催されます。

詳細
https://kyotocity-kyocera.museum/event/celebrating90

特別展示「京都市美術館 90年の歩み」
左：大礼記念京都美術館設計競技　前田健二郎案　詳細
右：大礼記念京都美術館設計競技　前田健二郎案　透視図

髙橋匡太氏によるライトアップイベント（イメージ）※無料開放＆夜間延長開館

秋期コレクションルームで公開される、野村仁（1945-）作品〈Tardiology〉1968年（京都市美術館所蔵）

ガイドツアー イメージ
京都市京セラ美術館事業企画推進ディレクターを務める前田尚武が教鞭を執っている、京都産業大学文化学部京都文化学科のゼミ生が、2日間・計4回にわたりガイドを担当する（「京都モダン建築祭」ウェブサイトにて10月2日より申込受付開始）

「CELEBRATING 90TH　京都市美術館90周年記念祭」開催概要

日程：2023年11月11日（土）～12日（日）
開館時間：10:00-18:00 ※11月11日は20:00まで特別夜間開館あり
※イベントごとに開催時間は異なる
会場：京都市京セラ美術館
所在地：京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124（Google Map）

主催：京都市、京都市京セラ美術館メンバーシップ
共催：京都モダン建築祭実行委員会
協賛：カラーキネティクス・ジャパン株式会社、サントリーパブリシティサービス株式会社、TSP太陽株式会社、株式会社高橋匡太（＊高ははしごだか）、株式会社長谷ビル、株式会社ブランコ
協力：京都産業大学文化学部京都文化学科前田尚武ゼミ、THE NORTH FACE/ザ・ノース・フェイス、株式会社三嶋フーズ、水と米、カルチュラルエデュツーリズムカウンシル

京都市京セラ美術館ウェブサイト
https://kyotocity-kyocera.museum/