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「建築家・吉村順三の眼(まなざし)—アメリカと日本—」展

ギャラリー エー クワッド企画展、シンポジウムの後日動画配信が決定!

2024年1月4日初掲、3月23日YouTube期間限定公開動画リンク追記&シェア(▶︎動画を見る

東京・竹中工務店東京本店1FのGALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)にて「建築家・吉村順三の眼 —アメリカと日本—」展が開催されています。

吉村順三(1908-1997)は、第二次世界大戦をはさんで日本とアメリカを行き来し、日本の建築文化をアメリカに伝えた建築家です。
日米開戦の前年にあたる1940年、吉村は米国(アメリカ)ペンシルベニア州ニューホープに帰国していたアントニン・レーモンド(1888-1976)に招かれ、真珠湾攻撃の直前までの14カ月間をアントニン&ノエミ・レーモンド(夫妻)とともに暮らし、コロニアル建築の素朴な空間やニューヨークの摩天楼に至るまでを間近に経験します。その経験は、吉村が日本建築の伝統の中に潜む、近代建築の要素を再発見するきっかけとなりました。

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

アメリカのニューホープにあるレーモンドファームにて(1940年) 所蔵:吉村設計事務所

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

吉村順三が撮影したスナップ写真(アメリカ、ニューホープ、1940年) 所蔵:吉村設計事務所

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

吉村順三が撮影したスナップ写真(アメリカ、ニューヨーク、1940年) 所蔵:吉村設計事務所

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

斎藤博駐米大使記念図書室の計画案パース(1940年) 所蔵:北澤建築設計事務所

戦後、吉村は、アメリカで経験したモダンライフを日本の建築に取り込むと同時に、日本の感性や思想を、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の中庭に建設した〈松風荘〉をはじめ、モテル・オン・ザ・マウンテンなどの作品を通じてアメリカに紹介し、話題となります。本展は、吉村がアメリカで担当した作品から、国際的に活躍する芸術家らとの交流から生まれた日本の作品までを、スケッチや写真、映像を交えて紹介し、その業績を明らかにするものです。

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク、1971年) 所蔵:Japan Society

展覧会のみどころ

1章 吉村順三の歩み 生い立ちと出会い
幼少時代からの生い立ちを追い、ゆかりの写真、絵画、スケッチブックなどの実物資料を紹介しつつ、吉村が出会った人々との相関図を展示

2章 吉村順三とレーモンド夫妻 <戦前アメリカ> アメリカとの出会い
吉村がアメリカに滞在するきっかけの一つとなった斎藤博駐米大使記念図書室の設計にあたり、アメリカ議会図書館の司書であった坂西志保との書簡のやりとり、また東京のレーモンド事務所を任されていた杉山雅則とのやりとり、そのほか吉村自身のスケッチや写真を紹介

3章 吉村順三が紹介した日本 <戦後アメリカ> アメリカで日本をひらく
MoMAの中庭で展示した「松風荘」をはじめとし、アメリカで吉村が携わったプロジェクトを紹介。当時のアメリカで吉村が紹介された雑誌『LIFE』ほか、パンフレット資料なども展示される

4章 吉村順三のインターナショナル <戦後日本> 音楽とともに…
国際文化会館、青山タワービルのなりたちを追いながら、図面、建設当初の写真、映像、模型を紹介。妻であるバイオリニストの大村多喜子のソルフェージスクールでの活動とその理念を、吉村が建築とデザイン(教材、ポスターなど)で支えたエピソードを紹介。

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

ソルフェージスクール(2023年) 撮影:市川靖史

5章 吉村順三の生活と藝術 <住い手が受け継ぐもの> 暮らしにひらく
吉村順三と日本の芸術家や文化人との交流から生まれた作品を、スケッチや写真、映像、図面、模型を交えて紹介

6章 吉村順三の建築 <インタビュー> 住まい手の声を聴く
現在、吉村順三の建築を継承する人々へのインタビュー映像を上映

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

猪熊邸(2023年) 撮影:市川靖史

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

園田高弘邸(現・伊藤邸)2023年 撮影:市川靖史

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

青山タワービル(2023年) 撮影:市川靖史

展覧会「建築家・吉村順三の眼 —アメリカと日本—」

会場:GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)
所在地:東京都江東区新砂1-1-1(Google Map)
会期:2023年12月22日(金)~2024年3月28日(木)
開場時間:10:00-18:00(土曜、最終日は17:00まで)
休館日:日曜・祝日、12月28日(木)~1月4日(木)
入場料:無料
主催:公益財団法人ギャラリー エー クワッド
特別協力:吉村隆子(公益財団法人ソルフェージスクール理事長)
監修:松隈 洋(神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授)
協力:吉村順三記念ギャラリー、吉村設計事務所、神奈川大学建築学部、レーモンド・ファーム・センター、レーモンド設計事務所、米国議会図書館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、高知県立美術館 石元泰博フォトセンター、Japan Society、ニューヨーク近代美術館、ペンシルベニア大学アーカイブ、北澤建築設計事務所、一般社団法人住宅遺産トラスト、公益財団法人ソルフェージスクール、隈研吾建築都市設計事務所、青山タワービル、八ヶ岳高原音楽堂、公益財団法人国際文化会館、一般財団法人脇田美術館

「建築家・吉村順三の眼(まなざし)ーアメリカと日本ー」展

関連イベント

※会場聴講の申し込み受付は終了、後日に期間限定で動画配信あり(2024年3月23日YouTubeリンク追記&シェア)

シンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― 日本編」
講師:益子義弘(建築家、東京藝術大学名誉教授)、林 寛治(建築家、吉村順三設計事務所元所員)、藤井 章(建築家、吉村順三設計事務所元所員)、大澤悟郎(建築家、猪熊邸継承者)、松隈 洋(神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授)
配信期間:2024年3月11日〜5月7日 18:00
https://www.youtube.com/watch?v=xI0CWN35yXQ&t=1s

シンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― アメリカ編」
講師:ケン・タダシ・オオシマ(ワシントン大学教授)、田中厚子(建築史家)、シャーロット・レーモンド(写真家、レーモンド・ファーム・センター 共同ディレクター)、ウィリアム・ウィテカー(ペンシルベニア大学建築アーカイブ キュレーター)、松隈 洋
配信日時:2024年2月2日〜5月7日 18:00
https://www.youtube.com/watch?v=OfX8hvo8fQk

シンポジウム「吉村順三の眼差しを継承すること」
講師:益子義弘、藤井 章、堀部安嗣(建築家)、六角美瑠(建築家、神奈川大学教授)
配信日時:2024年3月18日〜5月7日 18:00
https://www.youtube.com/watch?v=EP0MPhH1me4


GalleryA4 YouTube「建築家・吉村順三の眼(まなざし) ーアメリカと日本ー」(2024年1月5日)

GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)ウェブサイト
https://www.a-quad.jp

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