建築系の編集者や建築史家など有志約30名で構成される、みんなの建築大賞推薦委員会は、2025年の年初に第2回となる「みんなの建築大賞2025」を実施します(みんなの建築大賞事務局:宮沢 洋 / BUNGA NET編集⻑、加藤 純 / TECTURE MAG編集⻑)。
既存の建築賞は、建築界の権威付けにはなっても、一般の人に全く伝わっていない。世界に誇る魅力的な建築の数々を一般の人に知ってもらう機会を逸し続けている(建築文化への理解が高まらない一因である)。そこで、メディアを介して確実に一般に発信され、またSNSによって選考過程自体が自然拡散される賞として、「みんなの建築大賞2025」を実施する。
伝える立場のプロ・約30人が、1年間の建築の中から「世の中に向けて熱く伝えたい建築」10件を選び、「この建築がすごいベスト10」として発表。その10件をX(旧ツイッター)やインスタグラムなどに掲載し、一般投票により、ベスト1「みんなの建築大賞」を選ぶ。
第1段階(年間10選=「この建築がすごいベスト10」の選出)
・年間10選の推薦委員会を編集者や建築史家など、「伝える側」のプロ・約30人で構成
・推薦委員会委員長は前回に引き続いて五十嵐太郎氏(建築史家、東北大学教授)とする
・各委員(委員長を含む)は2025年1月6日(月)までに、「世の中に向けて熱く伝えたい建築」3件を選び、各90字の推しコメント(公開前提)を書き、写真とともに事務局に送る
・1月14日(火)に対面及びオンラインで10選の選定会議を行う
・投票数上位5件までは自動決定。残り5件は、推薦のあった建築の中からその年の実行委員長が全体のバランスを考えて決定
・対象は2024年1月~12月までに完成、もしくは新作として雑誌発表された建築・住宅・リノベーション
・推薦者は実物を見ていることが望ましいが、推薦する理由が明確であれば見ていなくても可
第2段階(ベスト1=「みんなの建築大賞」の選出)
X(旧ツイッター)やインスタグラムなどに賞のアカウントをつくり、10件の写真とそれぞれの優れたコメント(実行委員長が選定)を掲載。1月27日(月)~2月5日(水)の10日間、好きな建築に「いいね」ボタンを押してもらう
・この間、各委員は各自のできる方法で、広く一般に向けて発信する
発表
・2月11日ごろに大賞(一般投票数1位)と推薦委員会ベスト1(推薦委員会での得票数1位)の発表と授与式。メディアを招き、選ばれた建築家へのインタビューの場を提供
・同時に、BUNGA NETとTECTURE MAGで結果掲載
・同時に、推薦委員の全コメント(各90字、推薦者の名前付き)と委員長による講評をBUNGA NETとTECTURE MAGに掲載
・TECTURE MAGでは英文記事も掲載。SNSなどで海外にも拡散を図る
・WEB上で公開された各賞の写真や推薦コメント、および「この建築がすごいベスト10」の写真や推薦コメントについては、他メディアが自由に転載してよいものとする
・各委員は各自できる方法で、結果を広く一般に向けて発信する
有岡三恵 / 編集者、Studio SETO
飯田 彩 / 編集者、Design Communicator
猪飼尚司 / 編集者
五十嵐太郎(委員⻑)/ 建築史家、東北大学教授
磯 達雄 / 建築ジャーナリスト
加藤 純 / 編集者、TECTURE MAG編集⻑
神中智子 / 編集者
倉方俊輔 / 建築史家、大阪公立大学教授
阪口公子 / 編集者、コンフォルト編集部
坂本 愛 / 編集者、ライター
櫻井ちるど / 編集者、建築画報社代表
白井良邦 / 編集者、慶應義塾大学SFC特別招聘教授
介川亜紀 / 編集者
高木伸哉 / 編集者、フリックスタジオ代表
津川 学 / ジャーナリスト、日刊建設通信新聞社
富井雄太郎 / 編集者、millegraph代表
豊永郁代 / 編集者、コンフォルト編集部
長井美暁 / 編集者・ライター
中村光恵 / 編集者、リトルメディア
萩原詩子 / 編集者・ライター
八久保誠子 / 編集者、LIFULL HOMES PRESS編集⻑
平塚 桂 / 編集者、ぽむ企画
宮沢 洋 / 画文家、BUNGA NET編集⻑
前田智成 / 編集者
本橋 仁 / 建築史家、金沢21世紀美術館レジストラー
森 清 / 編集者、BUNGA NETプロデューサー
山根一彦 / 編集者
山田兼太郎 / 編集者、NTT出版
吉田和弘 / 編集者、草思社
ロンロ・ボナペティ / 編集者、ライター
和田菜穂子 / 建築史家、東京家政大学准教授
(2024.06.06 推薦委員を一部修正)