京都市東山区にある建仁寺の塔頭寺院の1つ、両足院(りょうそくいん)にて、デンマークを代表する家具デザイナーの1人、ポール・ケアホルム(1929-1980|Poul Kjærholm)の展覧会が12月21日より開催されています。会期は2025年1月19日まで(12月30日〜2025年1月3日は休み)。
以下のテキストは展覧会を企画・主催するフリッツ・ハンセンのプレスリリースより。
ポール・ケアホルムは、ミニマルなデザインと洗練された構造美で知られ、彼の作品は世界中で高い評価を得ています。そのデザインは西洋建築のみならず、日本の伝統的な和の空間にも自然に調和することでも知られています。しかし、その親和性について語られることは少なく、この展覧会ではその所以にも焦点をあて、素材や構造の共通点を通じて魅力を表現します。
両足院は、京都市東山区に位置する歴史ある寺院で、その荘厳な空間は静寂と洗練が共存する場所です。ポール・ケアホルムのデザインが持つ静けさ、そして圧倒的な存在感は、両足院の空間と響き合い、新たな感動を呼び起こします。本展覧会では、ケアホルムの家具が寺院内に展示され、そのデザインがどのように和の空間と共鳴し、新たな美のかたちを生み出すのかを体感することができます。
さらに、本展では日本では初披露となる、ポール・ケアホルムの復刻アイテムも展示され、彼のデザインの新たな一面を発見する機会となります。本展は、フリッツ・ハンセンによる新たな試みであり、デンマークデザインと日本の伝統建築が交差する場となります。ポール・ケアホルムの作品を通じて、彼のデザインが持つ普遍的な美しさと、素材や構造が織りなす調和を感じられる空間に是非ご来場ください。
なお、本展の開催にあわせ、関連書籍『POUL KJÆRHOLM 共鳴する日本の美意識』もフリッツ・ハンセンより刊行されています。
会期:2024年12月21日(土)~2025年1月19日(日)
休場期間:12月30日(月)〜2025年1月3日(金)
会場:両足院
所在地:京都市東山区小松町591(Google Map)
開館時間: 13:00-17:00(最終入場 16:30まで)
入場料:両足院の拝観料(1,000円、支払いは現金のみ)が必要 / 入場はオンラインからの予約者を優先(予約ページはこちら)
運営協力:京都工芸繊維大学 多田羅研究室
主催・問合せ先:フリッツ・ハンセン
フリッツ・ハンセン ウェブサイト
本展詳細
https://www.fritzhansen.com/ja/inspiration/stories/collaborations/pk-kyoto
ポール・ケアホルム プロフィール
https://www.fritzhansen.com/ja/inspiration/designers/poul-kjaerholm
概要
本書には、ポール・ケアホルムの息子トーマス・ケアホルム氏と娘クリスティーヌ・ケアホルム氏による「まえがき」が収録され、ケアホルム一家が日本文化やデザインに親しみ、その影響を受けてきたことが明らかにされています。
また、ケアホルムの作品が日本の伝統的な和の空間と自然に調和する理由について、素材、構造、そして美学の観点から分析し、独自の視点で解き明かしています。
作品写真はフォトグラファーの矢吹健巳氏による撮り下ろしで初公開となるケアホルムファミリーの写真も収録されています。(以上、本書を監修したKIGENZEN 2024年12月3日プレスリリースより)
監修:KIGENZEN
執筆:トーマス・ケアホルム、クリスティーヌ・ケアホルム、大長将之、相澤真諭子
写真:矢吹健巳(W)
デザイン:須山悠里
編集:幅 允孝(BACH)
本体価格:4,500円(+消費税)
発売日:2024年12月21日
出版元:フリッツ・ハンセン
※本展会期中に限り、会場・両足院にて販売あり
本書に関するKIGENZEN プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000149383.html