東京大学生産技術研究所の豊田啓介研究室主催によるレクチャーシリーズ「建築の半分外側から建築を見る / Visions Halfway Outside Architecture 2025」の第2回が、7月23日に開催されます。
ゲストは、ミナペルホネン創業者でありデザイナーの皆川明氏。ファッションデザイナーとして、さらには空間のデザイナーとしての活動など、多様な領域を越境するデザイナーのあり方が語られる予定です。
豊田(啓)研究室は、生産技術研究所および建築学専攻に所属し、主にデジタル空間記述の技術開発および体系化を研究しています。
2023年度、2024年度に引き続き、より広い視点から建築や社会基盤・都市のデザインや価値創造を捉え直す機会を創出するべく、7月より「建築の半分外側から建築を見る / Visions from Halfway Outside Architecture」を開催します。
聴講者として、同学の学生や教員を想定しつつ、学外を含めて誰でも参加することができます。
「建築の半分外側から建築を見る」では、建築をテーマに掲げながら、建築家は講師として呼ばずに、関連する領域で、デザインや技術、社会性をテーマに、それぞれの領域で先端的に活動している”ど真ん中の方”を招き、話を聞くシリーズです。多様なデザインと技術の社会実装における葛藤のなか、それぞれの領域の最前線で最先端を切り開く手法を直接学べる貴重な機会を提供します。
会場は、生産研がある駒場ではなく、東京大学本郷キャンパス内にある、建築家の吉武泰水(1916-2003)が設計した工学部11号館(1969年竣工)の1・2階を改修して2020年1月にオープンした、HASEKO-KUMA HALLにて(空間デザイン:隈研吾建築都市設計事務所)。
レクチャーは毎回、平日の夜18:30頃にスタートし、1時間程度のレクチャーと1時間程度のオープンディスカッションを行います。よって、参加者は対面聴講が望ましいものの、遠方など当日参加できない聴講希望者のためにオンライン配信も行われます(参加・オンライン聴講ともに要予約)。
ゲスト プロフィール
皆川明(みながわ あきら)
1967年東京生まれ。1995年に、mina perhonenの前身となるブランドminaを設立(2003年よりmina perhonenとして活動)。手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、ファッションをはじめ、インテリアやテーブルウェアなど生活にまつわるもの、店舗や宿などの空間ディレクションまで、日常に寄り添うタイムレスなデザインを幅広い領域で手がける。2025年には皆川に対してフィンランド獅子勲章騎士一級章が授与されている。Photo by Shoji Onuma
これまで開催された主な個展に「ミナペルホネン/皆川明つづく」(2019~2022年 東京都現代美術館、台湾・高雄美術館を含む国内外5カ所で開催)、「DESIGN=MEMORY Akira Minagawa & mina perhonen」(2024年 スウェーデン国立美術館)、「mina perhonen design journey: the circle of memory」(2024年 韓国・東大門デザインプラザ)がある。2025年11月22日より世田谷美術館にて「つぐ mina perhonen」開催予定。
minä perhonen(ミナ ペルホネン)公式ウェブサイト
https://www.mina-perhonen.jp/
日時:2025年7月23日(水)18:30-20:30
ゲスト:皆川明(デザイナー)
会場:HASEKO-KUMA HALL
所在地:東京都文京区本郷7丁目3-1 東京大学本郷キャンパス 工学部11号館(Google Map)
主催・問合せ先:東大生産研 豊田(啓)研究室
参加・聴講方法:要予約、専用フォームから申し込み(会場参加登録はこちら / オンライン聴講はこちら)

「建築の半分外側から建築を見る」シリーズ2025 詳細
https://www.commonground.iis.u-tokyo.ac.jp/lecture-series2025