東京・駒場にある東京大学生産技術研究所内のギャラリーにて、「CONNECTING ARTIFACTS / つながるかたち展 05」が10月18日より開催されます。
「つながるかたち展」は、同校教養学部教授の舘 知宏と、美術家の野老朝雄(ところ・あさお)の両氏が共同で担当していた授業から派生した展覧会で、2021年から毎年開催されています。
「つながるかたち展 02」(2022年)
野老朝雄、舘 知宏、積彩ほか計17組が出展する展覧会「Connecting Artifacts つながるかたち展 02」表参道[TIERS GALLERY]にて開催
5回目の開催となる本展は、会場をを東京大学生産技術研究所に移して行われます。
ディレクターズメッセージ
私たちは、自然物や人工物をつなぐ「かたち」の原理を探求しています。折る・編む・詰むといった操作を通じて、粒子、繊維、曲面構造、セル構造、動的ふるまいなど、形の次元が自在に変化するしくみは、自然界に広く存在し、芸術の創造にも深く関わっています。この探究は、手を動かして物をつくる実践から始まり、 幾何学や非線形数理の視点による構造の理解、自然現象の観察と分析、計算科学を用いた設計と検証、そして未来社会を見据えた応用の構想へと展開してきました。
創造のプロセスは、決して一直線には進みません。試行錯誤の中で生まれるArtifacts──意図を超えた副産物──には、予期せぬ美しさや構造、そして新たな問いが潜んでいます。こうした副産物こそが、芸術・科学・工学・情報・数学といった領域をつなぎ、未来の人工物設計や社会のあり方に新たな可能性をもたらす核であると私たちは考えています。
つながるかたち展05は、こうした創造のプロセスを可視化する場です。国内外の作家、研究者、開発者による取り組みを通じて、芸術・科学・産業の領域を横断する「つながるかたち」の広がりを紹介します。舘 知宏

野老朝雄〈CZECH HEDGEHOG STUDIES〉 Photo: Harumi Shimizu

割鞘奏太〈Pirouette〉 協力:Ars Electronica Futurelab Photo: Harumi Shimizu

割鞘奏太 〈Pirouette〉 協力:Ars Electronica Futurelab Photo: Harumi Shimizu

青木 馨、舘 知宏〈ねじれの編成ー弾性リボンユニット〉 Photo: Harumi Shimizu

林 清人、舘 知宏〈放射状スリット型スライスフォーム〉 Photo: Harumi Shimizu)

宗 賢太郎、舘 知宏 〈折り変形と空間充填が可能なモジュールパズル〉 Photo: Harumi Shimizu

藤堂真也、今井公太郎、舘 知宏〈再造形可能な二重空気膜シェル〉 協力:ハイビックス

西本清里、中野文哉、舘 知宏、山中俊治〈Disk to Tube〉
出展 ほか:野老朝雄、舘 知宏、青木 馨、安達瑛翔、渥美雅史、荒牧 悠、MUNKYUN LEE、伊藤嵩人、井硌勇樹、稲葉 澄、今井公太郎、今田凛輝、岩瀬英治、上木敬士郎、内田京花、内田壮一郎、大嶋千智、小木央理、折茂克哉、MATTHEN GARDINER、JOSEPH GATTAS、金岡大輝、上條陽斗、河井友宏、北島千朔、来栖裕也、小林拓未、斉藤一哉、堺 雄亮、下田悠太、KIUMARS SHARIFMOGHADDAM、SIMON SCHMID、宗賢太郎、園部莉菜子、田中一成、張一葦、角尾 舞、寺嶋真伍、天童智也、藤堂真也、十塚 響、富田 直、豊岡龍弥、中川功大、中野文哉、西本清里、禾丈一郎、MICHA BAGGENSTOS、林 清人、檜垣万里子、平本知樹、廣瀬悠一、堀山貴史、松本紘華、三木優彰、南 宏樹、南之園彩斗、KLARA MUNDILOVA、守屋 暁、山﨑玲美、山中俊治、YURI KLEBANOV、吉岡直希、EKATERINA LUKASHEVA、割鞘奏太
会期:2025年10月18日(土)〜12月14日(日) ※左記期間中の金・土・日曜・祝日(11月3日[月・祝]・24日[月・祝])
休場日:月・火・水・木曜
開場時間:13:00-19:00
会場:東京大学 生産技術研究所 S棟1階ギャラリー
所在地:〒153-8505 東京都目黒区駒場4丁目6-1(キャンパス内 S棟 Google Map)
入場料:無料(予約不要)

Pattern Design: Asao Tokolo, Poster Design: Ohri Ogi
本展詳細
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0109_00177.html