東急百貨店跡地で進行中の「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」に基づき、2023年4月10日から休館に入っていた[Bunkamuraザ・ミュージアム](運営:東急文化村)[*1]にて、3月10日から29日にかけて写真家の高木由利子氏の写真展「高木由利子 写真展 Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」が開催されます[*2]。
ノルウェーの建築・デザイン事務所・スノヘッタ(Snøhetta)がデザインアーキテクトを務めていることで話題の「Shibuya Upper West Project」。Bunkamuraザ・ミュージアムは低層部7階に拡大移転、スノヘッタが同じくデザインを担当することが発表されています(2025年3月12日東急ニュースリリース)。本展は、1989年9月に開館したザ・ミュージアムでの展示室を使った最後の展覧会となります。入場無料。
*1.東急百貨店の解体および建て替え工事に接する複合文化施設[Bunkamura]では、ミュージアム機能は渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールに移転。工事が休みとなる日曜・祝日を中心にオーチャードホールのみ営業を継続。2027年1月4日より全館休館に入る
*2.本展は、「FUTURE VINTAGE 過去の記憶を、新たな創造によって未来へ継ぐ。」をテーマに掲げるクリエイティブの祭典「SHIBUYA FASHION WEEK 2026」(会期:2026年3月13日〜3月22日)の一環として開催される(主催:渋谷ファッションウィーク|詳細は2026年春特設サイトを参照)
「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」とは
開催の背景
1989年の開館以来、多くの文化・芸術を発信してきたBunkamuraは、2023年4月より一部の施設を除き休館中ですが、この休館期間を「自由な発想で新たな挑戦を行う機会」と捉え、さまざまな形で文化・芸術の創造と発信を継続しています。
2024年からは、参画する渋谷の街を舞台にしたイベント「渋谷ファッションウィーク」において、休館中のBunkamura館内で、特徴的な建築空間を活用したアートインスタレーション・プログラムを開催し好評を博しました。3回目となる今回は、京都・二条城で2023年に開催された「KYOTOGRAPHIE」での展示や、クリスチャン・ディオールとのコラボレーションも記憶に新しい写真家の高木由利子が、伝統的な衣服をまとい生きる人々の日常を30年にわたり世界各地で撮影してきた〈Threads of Beauty〉シリーズに焦点をあてます。
本展の会場構成を手がけるのは、場所が持つ「記憶」を掘り起こし、未来へとつなぐ建築家・田根 剛(ATTA – Atelier Tsuyoshi Tane Architects)。テーマ性・先見性・話題性をもった多彩なジャンルの展覧会を開催してきたザ・ミュージアムという空間において、「ファッションとは何か。」という問いをあらためて見つめ直す試みとなります。

Threads of Beautyシリーズより、高木由利子〈Peru, 2003〉 © Yuriko Takagi

Threads of Beautyシリーズより、高木由利子〈India, 2004〉 © Yuriko Takagi

Threads of Beautyシリーズより、高木由利子〈India, 2004〉 © Yuriko Takagi

Threads of Beautyシリーズより、高木由利子〈Colombia, 2016〉 © Yuriko Takagi
高木由利子氏プロフィール
©︎ Shinnosuke Miyachi
東京生まれ。武蔵野美術大学にてグラフィックデザイン、イギリスのTrent Polytechnic にてファションデザインを学んだ後、写真家として独自の視点から衣服や人体を通して「人の存在」を撮り続ける。近年は自然現象の不可思議にも深い興味を持ち、〈chaoscosmos〉というプロジェクトを映像を含め新たなアプローチに挑戦し続けている。
本展の会場構成は、建築家の田根 剛氏が率いる Atelier Tsuyoshi Tane Architects(ATTA)が担当。1月18日に閉幕した「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」展(主催:Bunkamura、会場:ヒカリエホール)での会場構は話題となりました。
高木氏との国内でのコラボレーションは、「KYOTOGRAPHIE 2023」のメインプログラムの1つとして京都・二条城の二の丸御殿御清所で開催された高木氏の個展「PARALLEL WORLD」以来であり、今回もセノグラフィーが注目されます。
田根 剛氏プロフィール
Photo: Yoshiaki Tsutsui
1979年東京生まれ。ATTA – Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、2006年より、フランス・パリを拠点に活動。
場所の記憶から建築をつくる「Archaeology of the Future」をコンセプトに、世界各地で多数のプロジェクトが進行中。主な作品に、エストニア国立博物館(共同設計)、弘前れんが倉庫美術館、アルサーニ・コレクション財団・美術館、ヴィトラ・ガーデンハウスがある。帝国ホテル東京・新本館が進行中(2036年完成予定)。主な受賞に、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞など多数。ATTA Website: www.at-ta.fr
本展会期中に限り、銀座の森岡書店が特別出店。ファッションブランドのamachi.とのコラボレーション商品のほか、工芸、版画など、高木が多彩なクリエイターたちと協働したオリジナルの商品が展示・販売されます。さらに、高木氏の写真集『Threads of Beauty』の豪華特装版も刊行予定(青幻舎刊、詳細はこちら)。
コラボレーション / 高木由利子 × amachi.

Threads of Beauty – Wrapped Shirt[×Yuriko Takagi]
価格:88,000円(税込)
4種 / 各柄限定20枚 / 受注生産

Threads of Beauty – Stole[×Yuriko Takagi]
価格:77,000円(税込)
2種 / 各柄限定30枚 / 展示即売

Threads of Beauty – Stole[×Yuriko Takagi]
価格:77,000円(税込)
2種 / 各柄限定30枚 / 展示即売
デザイナーの吉本天地氏が率いるファッションブランド・amachi.(アマチ)とのコレボレーションでは、ラップシャツ(Wrapped Shirt)とストールのほか、トートバッグとボディバッグを展開。Wrapped Shirtは、さまざまな地域の民族衣装に見られる、布を身体に巻き付けるようなプリミティブな構造を再解釈しデザインされたシャツに、〈Threads of Beauty〉から4種類の写真を使用。着用者が共鳴する人物を選び、身に纏って欲しいという考えから写真を選定。生地はamachi.が定番として生産しているリネンの平織りに、制作段階で複数回洗いをかけ奥行きある表情を生み出している。各柄限定20枚の受注生産。Stoleは、インド・カシミール地方で職人により手紡ぎ手織りで織布された、非常に滑らかな素材の大判ストール。〈Threads of Beauty〉から2種類の写真を大胆に使用、素材の選択も同シリーズからインスパイアされたもの。各柄限定30枚を展示即売。
梅田版画工房(長野県千曲市)とのコレボレーションでは、本展にあわせて制作されたリトグラフ作品が披露される。
そのほか、漆皮作家の樋上 純氏とのコラボレーション作品など。(東急文化村 2026年2月17日プレスリリースより)
会期:2026年3月10日(火)~29日(日)※会期中無休
開館時間:13:00-20:00(最終入場19:30まで)
入場料:無料
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F(Google Map)
主催:渋谷ファッションウィーク
共催:東急、Bunkamura
企画制作:Bunkamura
メディアパートナー:ARTnews JAPAN、J-WAVE
特別協力:東急グループ
協力:アワガミファクトリー、小松マテーレ
会場構成:田根 剛、マキシム・セロン(Maxim Theron)/ ATTA: Atelier Tsuyoshi Tane Architects
グラフィック・デザイン:長嶋りかこ、鈴木美紅、稲田浩之、小山飛日 / village®
写真×漆皮共同製作:樋上 純
リトグラフ作品:梅田版画工房
漆工:宮下智吉
物販:森岡書店
本展詳細
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/26_takagi.html
Bunkamuraザ・ミュージアム インスタグラム
https://www.instagram.com/bunkamura_the_museum/

トークイベント
高木由利子 × 小池一子
日時:3月14日(土)11:00-12:00(受付開始10:30)
※貸切鑑賞時間:12:00-13:00
ゲスト:小池一子(クリエイティブ・ディレクター)」
ホスト:高木由利子
ファシリテーター:名古摩耶(ARTnews JAPAN編集長)
トークイベント
高木由利子 × 高橋悠介
日時:3月15日(日)11:00-12:00(受付開始10:30)
ゲスト:高橋悠介(CFCL代表兼クリエイティブディレクター)
ホスト:高木由利子
ファシリテーター:名古摩耶
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム 展示会場内
定員:各回30名
参加費:無料
※上記トークイベント参加者は、イベント終了後、一般開場時間まで本展を貸切で鑑賞できる
参加方法:下記Artstickerサイトイベントページより要予約(先着順に受付)
トークイベントおよび登壇者詳細
https://artsticker.app/events/118736