1930年創業、家具金物・建築金物の総合メーカーであるスガツネ工業(東京都千代田区)が、ビャルケ・インゲルス・グループ(Bjarke Ingels Group: BIG)とデンマークのd line(ディーライン)社が共同開発したハードウェアコレクション「ペブルシリーズ」の取り扱いを、2021年5月24日より開始しました。
同シリーズは、ヘドニスティック・サステナビリティ(hedonistic sustainability)=快楽主義的持続可能性[*]を提唱しているビャルケ・インゲルス氏が理想とするデザインを具現化したハードウェアのシリーズ。ニューヨークで80年以上の歴史を誇るインテリア誌『INTERIOR DESIGN』のバス部門において、2019年度のベスト・オブ・イヤーも受賞している(デザインカテゴリー数:136、エントリー総数:2,638点)。
*.我慢や諦めが必要と思われがちな持続可能性(サステナビリティ)を、使う人がワクワクするようなデザインを通じて実現しようとする、建築・都市デザインにおける新しい考え方
ビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)氏プロフィール
1974年デンマーク・コペンハーゲン生まれ。バルセロナ建築大学で学び、レム・コールハースの建築設計事務所OMA(ロッテルダム)に勤務。その後、建築事務所PLOTを共同設立、2005年にBIGを設立。2009年以降は数多くの国際的な建築コンペティションで勝利し、2016年には『TIME』誌の「世界で最も影響力がある100人」に選出された。
コペンハーゲン、ロンドン、ニューヨークに拠点を構え、日本における初の大型プロジェクトでは、トヨタ自動車が静岡県裾野市に建設する実証都市建設プロジェクト「Woven City(ウーブン・シティ)」にて、都市の設計を担当することが2021年1月に発表され、注目を集めている。
インゲルス氏と共同で「ペブルシリーズ」を世に送り出したd line社は、デンマークを代表するデザインブランドの1つ。ハイセンスなデザインと耐久性を兼ね備えた建築用ハードウェアなどを製造・販売し、SDGs(Sustainable Development Goals / 持続可能な開発目標)が世界的な課題となる前からサステナブルなものづくりに取り組んできました。
ペブルシリーズでは、同社が創業以来、得意とするステンレス鋼の最高峰であるSUS316を素材として採用。錆びに強く、長年にわたって美しい状態を保つことができます。
シリーズのネーミングは、川原の小石(Pebble)のように丸みのあるフォルムから。滑らかな触り心地だけでなく、遊びごころも感じさせるデザインです。
建築金物としての実用性を備えつつ、時代や流行に左右されないシンプルなデザインは、住宅、店舗、レストラン、ホテル、オフィスなど、あらゆるシーンに対応します。
スガツネ工業が取り扱う同シリーズでは、タオル掛けやペーパーホルダーなど、サニタリー空間では定番のアクセサリーのほか、ドアハンドル、フック・コート掛け、ソープディスペンサー、トイレブラシもなども取り揃え(一部、受注対応品)、ペブル(Pebble)シリーズとしてデザインも統一されているため、空間をトータルでコーディネートすることが容易となっています。(en)
d line(ディーライン)概要
https://search.sugatsune.co.jp/product/r/rdline/
スガツネ工業プレスリリース(2020年5月24日 PDF)
https://search.sugatsune.co.jp/newsrelease/2021/pebble.pdf