竹中工務店は、同社と東芝ライテック、ホーチキの3社連名で7月5日付けで発信したプレスリリースにて、消防法で定めるところの誘導灯において、火災発生時に危険な経路に人が進入しないように表示させる避難口誘導灯のシステムを共同で開発したことを発表しました。特許出願済とのこと。
本システムは、建物内で火災が発生した際に、天井などに設置した自動火災報知設備のセンサーが火や煙などを感知、制御盤を介して、避難するには危険な状態となった避難経路上の避難口誘導灯に、進入禁止(×印)を表示させるというもの。火災状況に応じて、建物内の人々を安全な避難口へ誘導することを目指したシステムです。
竹中工務店のプレスリリースによれば、国内において「消防防災システム評価」を取得したシステムとしては日本初とのこと(2022年7月5日発表時点)。
表示装置の設計・製作を東芝ライテック、防災設備との連携システムの検討をホーチキ、システムの設計要件と評価・適用を竹中工務店が担当し、3社で共同開発した本システムは、一般財団法人日本消防設備安全センターのシステム評価を取得。初適用は、久米・竹中設計共同体が設計し、2022年6月に竣工した大型展示集客施設、名古屋市国際展示場新第1展示館整備事業(事業主:名古屋モノづくりメッセ)になります。
本システムは、新築・既存問わず、複数の避難経路を持つ建物にて適用が可能。3社は今後、大規模商業施設や展示場のような、不特定多数が利用する施設、大規模倉庫など、避難経路が複雑な施設への適用拡大を目指しす計画です。
竹中工務店発表プレスリリース(2022年7月5日)
https://www.takenaka.co.jp/news/2022/07/01/index.html