BUSINESS

次世代型オフィスはロボットにも優しく

三井不動産が〈東京ミッドタウン八重洲〉にて完全な省人化を実現、実施設計を担当する竹中工務店と連携

BUSINESS2022.04.25

三井不動産は、東京駅の東側、八重洲二丁目北地区市街地再開発に建設中の〈東京ミッドタウン八重洲〉において導入する、各種ロボット・サービスの詳細を発表しました。
建物の実施設計・施工を担当する竹中工務店と連携し、ロボットフレンドリーな建物の構築を設計段階から行っているとのこと(上の画:2Fオフィスフロアでのロボット稼働イメージ / イメージパース提供:竹中工務店)

三井不動産では、今回のサービス導入にあたり、Uber Eats Japanを含む同プロジェクトのパートナー企業と共に、既存の〈日本橋室町三井タワー〉の自社オフィスにて、実証実験を実施。オフィス空間でのロボットの完全自律走行を確認し、2022年8月竣工予定の〈東京ミッドタウン八重洲〉において、完全な省人化を実現できる見込みとのこと。

東京ミッドタウン八重洲 導入ロボット

〈東京ミッドタウン八重洲〉導入が決定したロボット3タイプ

オフィスワークプレイスへのロボットの本格導入によって、人の可能性が拡がるとともに、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止対策を含む、オフィスワーカーに対する安全・安心に配慮し、かつロボットフレンドリーなオフィスビルを構築、さまざまなサービスを提供します。

導入が決定したロボットの種類と、それぞれで提供されるサービスのポイントは以下の通りです。

1.デリバリーロボット:オフィスビルとして“初”となる、ロボットによるフードデリバリーサービス
2.清掃ロボット:自律走行により、従来は不可能だった清掃業務の完全な省人化を実現
3.運搬ロボット:重量のある荷物を簡単に運搬出来るようにすることで、多様な人材の就業を可能に


デリバリーロボット「RICE」

アスラテック製、自律走行型の屋内配送ロボット。

東京ミッドタウン八重洲 導入ロボット

アスラテック / デリバリーロボット「RICE(ライス)」

「デリバリーロボット」導入の背景には、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響があります。
コロナ禍において、フードデリバリーサービスがホーム・オフィスを問わずに拡大傾向にあるなかで、オフィスにおいては、セキュリティの観点から、配達員はオフィスロビーなどで受け渡しを行うことが多いため、高層階で働くオフィスワーカーはロビーまで降りて品物を受け取るという不便が発生していました。

この現状に対し、〈東京ミッドタウン八重洲〉では、ロボットがオフィスロビーで配達員から品物を受け取り、オフィスワーカーに直接デリバリーをするというサービスが初めて導入されます[*1]
*1.〈東京ミッドタウン八重洲〉館内にある飲食店のテイクアウト品のデリバリーにも対応

ロボット導入イメージ

デリバリーロボットサービスの活用イメージ

デリバリーをロボットに代用させることで、オフィスワーカーの利便性・生産性が向上するだけでなく、配達員とオフィスワーカーとの接触がなくなるため、コロナ対策にも寄与することができます。


清掃ロボット「RULO Pro」

パナソニック製、長距離レーザーセンサー搭載の清掃ロボット。

東京ミッドタウン八重洲 導入ロボット

パナソニック / 清掃ロボット「RULO Pro」

三井不動産が管理する既存のオフィスビルでは、労働力不足への対応という観点から、清掃ロボットなどの活用が進めてられてきたとのこと。但し、従前では、ロボットがビル内のエレベーターを使用する際には、人が同乗する必要が課題としてありました。
これに対し、〈東京ミッドタウン八重洲〉では、竹中工務店と共に、ロボットフレンドリーな環境の構築を行っており(詳細後述)、ロボット自身がエレベーターボックスを呼び、乗降する階の指定ができるようになります。これにより、完全な省人化が実現可能となる見込みです。


運搬ロボット「サウザー」

Doog社の「サウザー」シリーズに専用の荷台を搭載した「サウザーライト」を導入。

東京ミッドタウン八重洲 導入ロボット

Doog / 運搬ロボット「サウザーライト」

運搬作業にロボットを使用することで、集荷業務などで重量のある荷物を搬出入させる際、誰でも移動させることが可能に。多様な人材の就業も可能となります。

東京ミッドタウン八重洲 館内 ロボット導入イメージ

ビル内でのロボット稼働のイメージ(イメージパース提供:竹中工務店)

今回のロボット活用は、三井不動産が取り組んでいる、最先端技術を活かしたDX推進の一環として実施されるものです。日本政府が提唱する「Society 5.0」の“ロボットなどの技術で人の可能性が広がる社会の実現”にも貢献します。

従前のオフィスビルでのロボット導入において、大きな障壁となっていた、ロボットの垂直移動と水平移動を実現させるため、自動ドアの積極的な活用に加えて、設計段階から、エレベーターやセキュリティドアとの通信および連携を行ったとのこと。
これにより、ロボットの完全自律走行が実現。「実証実験」にとどまらない、ロボット活用の本格導入が、〈東京ミッドタウン八重洲〉からスタートします。


〈東京ミッドタウン八重洲〉ロボット導入イメージ / 各種ロボットサービス紹介動画(提供:三井不動産)※BGM付き

このほかにも〈東京ミッドタウン八重洲〉では、首都圏の大規模オフィスとしては初の「完全タッチレスオフィス」として、顔認証によるオフィス入退館システムの導入、専有部入口の自動ドア化などにより、オフィスワーカーは一切、接触行為を行うことなく、快適なハンズフリーで執務室・オフィス空間への入室が可能となります。

三井不動産が目指す「リアルエステート・アズ・ア・サービス」[*2]を実現することで、プレミアムなビジネスライフを提供します。
*2.リアルエステート・アズ・ア・サービス:街を施設やモノとして捉えるのではなく、「働く」「遊ぶ」「暮らす」といった「人」の行動を提供する「サービス」から捉える街づくりを指す

ロボットおよび導入されるアプリなどの詳細は、2022年4月22日発表の三井不動産プレスリリースを参照。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0422_01/index.html

東京ミッドタウン八重洲 外観

〈東京ミッドタウン八重洲〉外観イメージ

〈東京ミッドタウン八重洲〉施設概要

街区名称:東京ミッドタウン八重洲
施行者:八重洲二丁目北地区市街地再開発組合
所在地:東京都中央区八重洲二丁目地内 他

東京ミッドタウン八重洲 エリアマップ

エリアマップ

用途
A-1街区:事務所、店舗、ホテル、小学校、バスターミナル、駐車場など
A-2街区:事務所、店舗、子育て支援施設、駐輪場、駐車場、住宅など
区域面積:約1.5ha(ヘクタール)
敷地面積:13,433m²(A-1街区:12,390m²/ A-2街区:1,043m²)
延床面積:約289,750m²(A-1街区:約283,900m²/ A-2街区:約5,850m²)
階数 / 最高高さ
A-1街区:地上45階 地下4階 ペントハウス2階 / 約240m
A-2街区:地上7階 地下2階 ペントハウス1階 / 約41m

八重洲二丁目北地区市街地再開発 街区配置図

街区配置図

設計 / 施工
マスターアーキテクト:Pickard Chilton(ピカード・チルトン)
基本設計・実施設計・監理:日本設計
実施設計・施工:竹中工務店

スケジュール(予定):
竣工:2022年8月末
商業施設オープン:2022年9月
グランドオープン:2023年3月

東京ミッドタウン八重洲 公式ティザーサイト
https://www.yaesu-project-2022.jp/

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