イトーキから、成瀬・猪熊建築設計事務所と共同で開発した可動間仕切〈common furniture / Partition(コモンファニチャー パーティション)〉が11月1日に発売されます。
〈common furniture / Partition(コモンファニチャー パーティション)〉は、成瀬・猪熊建築設計事務所を率いる建築家の成瀬友梨と猪熊 純氏を監修者に迎え、2022年7月にイトーキが販売を開始した家具ブランド「common furniture(コモンファニチャー)」のプロダクトとして新たに加わるものです。
イトーキが考える“みんなの家具”「common furniture(コモンファニチャー)」発売、デザイン監修は成瀬・猪熊建築設計事務所
〈common furniture(コモンファニチャー)〉は、工場や研究施設といったものづくりの現場で長年にわたり使われてきたプロダクトを、同事務所監修のもと、必要な機能と強度を素直に具現化したニュートラルで無駄がないデザインに再編集した家具ブランドです。これからのワークスペースに調和するようなカラーリングを施し、デスク・スツール・シェルフ・ワゴン・ワークベンチの5カテゴリー、8アイテムが展開中です。
新たにラインナップされる〈common furniture / Partition〉の特徴は、その多彩なバリエーションにあります。30種以上のフレームスタイルと、23種のCMF(Color, Material, Finish)により、600通り以上の組み合わせが可能となっています。
ニュートラルで無駄のない普遍的なデザインに、豊富なフレームスタイルとCMF(Color,Material,Finish)をラインナップ。既存のさまざまな家具にあわせて空間をトータルコーディネートしやすく、オフィスパーティションとしてのシステム性はそのままに、「飾らず、気取らず、丁度よい」ワークプレイスの構築に寄与します。
〈common furniture / Partition〉は、従前の可動間仕切製品と同様に、JIS規格に基づく耐衝撃性能、層間変位追従性能を備えています。イトーキの関西工場内にある振動試験室にて、震度6強クラスの揺れを再現した振動試験を行い、安全性を確認しているとのこと[*]。
音や空気は共有しつつ、緩やかに空間を分割するエキスパンドメタルやパンチングメタルを用いた表現から、従来通りの個室の形成まで、空間のコンセプトや用途にあわせた最適な組み合わせを選ぶことができます。
デザイン監修:成瀬・猪熊建築設計事務所
サイズ:高さ3000mm × 幅900〜1200mm × 厚さ70mm
重量:約18kg / 平方メートル(全面グリッド 3×4ガラスの場合)
主な性能:不燃性能、耐震性、耐衝撃性、層間変位追従性能
フレームスタイル:計30種以上
CMF(Color, Material, Finish):計23種(SOLID COLOR:13色、METALLIC:3色、GLASS:3種、METAL:4種)
価格:オープン価格
製造・販売:イトーキ
イトーキ common furniture 特設ページ
https://www.itoki.jp/special/common-furniture-partition/
*. イトーキの振動試験室における実証実験について
https://www.itoki.jp/solution/kenzai/
成瀬・猪熊建築設計事務所プロフィール
設計者プロフィール
成瀬友梨(なるせ ゆり)
2002年東京大学工学部建築学科卒業、2004年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 修士課程修了。2005-2006年成瀬友梨建築設計事務所主宰、2007年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 博士課程単位取得退学。2007年成瀬・猪熊建築設計事務所共同主宰、2010-2017年東京大学助教、2017年より成瀬・猪熊建築設計事務所 代表取締役。猪熊 純(いのくま じゅん)
2002年東京大学工学部建築学科卒業、2004年東京大学大学院工学系研究科 修士課程終了。千葉学建築計画事務所を経て、2007年より成瀬・猪熊建築設計事務所共同主宰。2008年より首都大学東京 助教。成瀬・猪熊建築設計事務所
主な作品に〈LT城西〉〈31VENTURES KOIL〉〈豊島八百万ラボ〉〈9h nine hours なんば駅〉、ソウル市の地下鉄駅を改修した〈Dance of light〉、今夏発売された〈旧軽井沢倶楽部の別荘〉などがある。尾瀬国立公園 鳩待峠にて山荘・休憩所の新築プロジェクトが進行中(2025年開業予定)。
2022年7月にイトーキから発売された家具ブランド〈common furniture(コモンファニチャー)〉のデザイン監修を担当。これまでの主な受賞に、大韓民国の公共デザイン大賞 国務総理賞(2019年)、第15回ベネチアビエンナーレ国際建築展(2016)審査員特別賞(2016年)、日本建築学会作品選集 新人賞(日本建築学会、2015年)、JID AWARD 2015 大賞、Best of Asia Pacific Design Awards 最優秀賞(IIDA、2014年)など受賞多数。主な著書に『シェア空間の設計手法』『シェアをデザインする』(学芸出版社)がある。
成瀬・猪熊建築設計事務所 ウェブサイト
https://www.narukuma.com