イタリア建築界の巨匠、アンジェロ・マンジャロッティのドキュメンタリー映画『アルファベット・マンジャロッティ』の上映会が、東京・早稲田の早稲田大学キャンパス内・大隈記念講堂大講堂にて開催されます(日本語字幕付き、観覧無料・要事前申し込み)。
アンジェロ・マンジャロッティ(Angelo Mangiarotti|1921-2012)は、イタリア・ミラノ生まれの建築家であり、プロダクトデザインなども手がけたデザイナーであり、彫刻家でもありました。日本国内に現存する作品は、マンジャロッティと深い交流のあった施主がマンジャロッティ事務所に依頼して実現した〈レセプションハウス La Capra〉が富山県黒部市にあります。
本作『アルファベット・マンジャロッティ』は、建築家(Architetto)、デザイナー(Designer)、彫刻家(Scultore)の3つの肩書きを持つ、マンジャロッティの長年にわたる創作活動の一端をとらえたドキュメンタリー作品です。出演者には、マンジャロッティをよく知るイタリアの関係者のほか、国内外のデザイナーや建築家(コンスタンティン・グルチッチやグエナエル・ニコラ、隈 研吾ら)も名を連ねています。
イタリアで最も多面的であり、ある意味”非対称的”な人物の一人であったマンジャロッティは、分野を越える研究を推進し、戦後イタリアで主流となった学派の進化に対してほとんど”孤軍奮闘”したデザイナーでした。
このドキュメンタリー映画は、アンジェロ・マンジャロッティの人物像を、20世紀イタリアデザイン文化を背景に、素材や材料に対する彼の姿勢や感性にとりわけ焦点をあてながら探求することを目的としています。マンジャロッティがデザインした建築の映像や、協力者・クライアント・友人たちへのインタビューを通じて、彼が手掛けた様々な分野の接点を探り、彼の思考の深さや革新への傾倒、そして、作品に内在する詩情の再構築を試みるものです。映画『アルファベット・マンジャロッティ』作品概要
原題:Alfabeto Mangiarotti
ジャンル:ドキュメンタリー
制作国 / 年:イタリア / 2022年
オリジナル原語:イタリア語、英語、日本語
字幕:日本語
上映時間:82分Trailer Alfabeto Mangiarotti – Japanese subtitles from AirPixel on Vimeo.
#映画『アルファベット・マンジャロッティ』予告編動画
主な出演者:エンリコ・ダヴィデ・ボナ、フランソワ・ブルクハルト、コンスタンティン・グルチッチ、濱口オサミ、川上元美、隈 研吾、モニカ・ルキ、マリオ・メモリ、グエナエル・ニコラ、ニーロ・パジーニ、キアラ・パンポ、アルベルト・ヴィンターニ、ジャンパオロ・ベネディーニ
監督:ダヴィデ・マッフェイ
製作:AirPixel srl
エグゼクティブ・プロデューサー:セレナ・ミニャーニ
撮影:アレッサンドロ・バルビエリ、ダヴィデ・マッフェイ、ロレンツォ・カスティエッロ
オリジナル音楽・ポストプロダクション:アレッサンドロ・バルビエリ
編集:ダヴィデ・マッフェイ
プロダクション・コーディネーター:堀川絹江
日時:2024年6月22日(土)16:00-18:00 (開場 15:00)
会場:早稲田大学大隈記念講堂 大講堂
所在地:東京都新宿区戸塚町1-104(Google Map)
主催:早稲田大学
共催:稲門建築会
後援:イタリア文化会館、マンジャロッティ・アソシエイツ・ジャパン、agape、Agapecasa
料金:無料(ただし、Peatixページより要事前申し込み)
※日本語字幕付
製作:AirPixel srl
後援:agape, Agapecasa
協力:Fondazione Angelo Mangiarotti
観覧申込受付
https://mangiarotti.peatix.com/
Fondazione Angelo Mangiarotti(アンジェロ・マンジャロッティ財団)Website
https://angelomangiarottifoundation.it/
※本稿のアンジェロ・マンジャロッティに関する画像:AirPixel社提供