東京・原宿の東郷記念館(東京都渋谷区神宮前1丁目5-1)が、フジワラボ+再生建築研究所 設計JVにより、大規模リニューアルされることが先ごろ発表されました(2020年11月16日 株式会社東日プレスリリース)。
東郷記念館は、1969年(昭和44)の竣工。以来、今日まで使用されてきましたが、設備の老朽化や耐震への備え、また、昨今のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行に伴う営業環境の変化などさまざまな要因から、いったん休館に入り、工事を行うことが決定されたものです(※東郷神社は本工事の対象外にて、挙式のみの利用は可能)。
工事は、建物の躯体を活かして再度、新しい価値を建築に吹き込む再生建築工法によるリニューアルとなります(上の画像:完成予想図 イメージ)。
現在の施設は2020年12月27日(日)をもって休館。新たに建設される棟は2022年2月竣工予定、営業再開は2022年春を予定しています。
以下のテキストおよび本稿で掲載している完成予想図のイメージ画像は、設計者からの提供によるものです。(en)
新棟は、伝統と現代性が融合する場所として美しく生まれ変わります。大切に育まれてきた東郷の杜、緑豊かな庭園に広がる池を取り込みながら、木や自然素材を中心とした、日本の伝統や文化をこれまで以上に継承する新しいデザインにすることで、よりグローバルに発信できるアイコンとなることを目指します。
今回のリニューアルでは、再生建築手法を活かして耐震性を高め、4層すべてのレストランや宴会場から四季折々の庭園を眺めることができ、日々賑わいを増す原宿の中に、ひっそりと佇む静けさとひとときの安らぎの空間をつくります。
また、1階宴会場は、利用用途にあわせて収容面積を変容でき、車などの大型商材の展示も可能な広い搬入開口部を有します。これにより、庭と響き合う開放的な空間を多彩な方法で利用できるようになります。これまで通り、婚礼や祝事、記念の集いに加え、「MICE(Meeting / Incentive / Exhibition / Event)」として、より幅広い分野で、より多くの人々の喜びの記憶を生み出すことを目指します。
所在地:東京都渋谷区神宮前1-5-1 東郷神社境内
敷地面積:8858.24m²(2680坪)
延床面積:4011.97m²(1210坪)
内容:宴会場4室、レストラン2カ所、美容室、写真室、東郷神社本殿直結廊下
所有者:宗教法人東郷神社(東京都渋谷区神宮前1-5-1、宮司・代表役員 福田 勉)
設計:フジワラテッペイアーキテクツラボ一級建築士事務所(代表取締役 藤原徹平)と再生建築研究所(代表取締役 神本豊秋)の2社の共同企業体にて実施
運営:株式会社東日(東京都渋谷区神宮前1-5-1 東郷神社境内、代表取締役 日下淳史)
着工:2021年春(予定)
竣工:2022年2月(予定)
開業:2022年初春(予定)
※休館までの各種サービスの営業について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000048562.html
東郷記念館公式ウェブサイト
https://www.togo.co.jp/