【PROJECT】で今週1週間に取り上げた事例を、まとめて紹介します。
今週は店舗、住宅、オフィス、シェアハウス、ヘアサロンを取り上げました。
注目の仕上げや納まりのポイントとともに、ご覧ください。
2021.03.15 素材、表層、用途なしの空間 / KOSAKU
Photographs: Nobutada OMOTE | 表 恒匡
東京・港区白金にある元理髪店であった小さな店舗空間のリノベーション。
特徴のない空間をポジティブにとらえ、壁、床、天井の素材の扱い方によって、空間の質を変えた事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210315-material-surface-space-of-no-use/
床材をモルタルの三和土仕上げとし、素材感のある壁材や床材を組み合わせながら統一感をもって仕上げられています。
外壁には、フレキシブルボードをレンガタイルのようにカットして張り付け。その表情にも注目です。
2021.03.16 三万冊の本の家 / 山本卓郎建築設計事務所
Photographs: Ken’ichi Suzuki, Takuro Yamamoto | 鈴木研一、山本卓郎
2つの住戸の間に挟まれた大きな書庫と庭で、距離感と開放感をもたせて豊かにつながる二世帯住宅の事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210316-house-with-30000-books/
シルバーメタリックのガルバリウム鋼板が印象的な外観で、間に欠き込まれたような内部は、2層吹き抜けの書庫空間に。
木質の仕上げと造作で、住宅に図書館のような雰囲気が生まれています。
2021.03.17 crossover / CURIOUS design workers
Photographs: Shogo Nishikawa | 西川正悟
レトロなオフィスビルでのリノベーションで、新旧の境界をトリックアートのようなインテリアで表現したオフィスです。
https://mag.tecture.jp/project/20210317-crossover/
オークのパーケットフロアとコンクリート現しの表情が印象的なインテリア。
周囲の要素を溶け込ませるために用いられている仕上げや機器の種類にも注目です。
2021.03.18 東京合宿所 / TA+A
Photographs : Koichi Torimura | 鳥村鋼一
1カ月限定居住という運営がなされ、居住者が常に入れ替わりながらコミュニティが拡がっていくシェアの形式で、2本の螺旋階段に絡まる住室と新しい共有の形態を持つシェアハウスです。
https://mag.tecture.jp/project/20210318-22277/
建物を象徴する特徴的な吹き抜け空間は、コンクリート打ち放しをはじめとして無機質なトーンで統一。
そのなかで、安東陽子氏のデザインによるカーテンが適度な柔らかさと明るさをもたらしています。
2021.03.19 K-Hairsalon / PAN-PROJECTS & mok architects
Photographs: Yosuke Otake | 大竹央祐
既存建物の色を内部空間へと引き込みながら、異なる色や素材を各エリアの機能に合わせて組み合わせていき、奥行きをもつ豊かで多様なインテリア空間をつくり出したヘアサロンです。
https://mag.tecture.jp/project/20210319-k-hairsalon/
既存の外壁から取られたという色の変化や、異なる素材感を組み合わせながら構成する手法に注目。
全体とディテールの両側面から、トーンを繊細に整えられていることが伺えます。
来週も、詳細の詰まった事例の更新をお楽しみに!