大和ハウスグループコスモスイニシア(大阪府大阪市)が、働き方・暮らし方の多様性と、建物の機能性および快適性を追求した中規模の新築オフィス・商業ビルの新ブランド「cross-c bldg.(クロスシービル)」を立ち上げ、賃貸オフィスビルでの第1弾となる〈クロスシー東日本橋ビル〉を都内に開業しました。
「cross-c bldg.」は、つながる“場”をコンセプトに、快適性・機能性を備えたオフィス空間において、働く人同士がつながり、円滑なコミュニケーションや豊かな発想を創造することを重視。同様に、商業ビルにおいては、働く人や訪れる人、地域の人びとなど関わる人すべてがつながり、暮らす人や地域に潤いを与えるような、オフィス・商業ビルともに新たな価値を創造する場となることを目指しています。
コスモスイニシアがこれまでに展開してきたビル賃貸事業では、働き方の多様化に応え、「職住近接」を実現する住宅立地型レンタルオフィス「MID POINT(ミッドポイント)」や、企業のサテライトオフィスへの対応、オフィス移転費用を抑えるプランなどを用意した、内装付きオフィス「オールセットオフィス[*1])など、オフィスに関わるさまざまな運営サービスのほか、コミュニティ形成を促進するサービスも提供してきました。
*1.オールセットオフィス:予め家具や什器を設置し、オフィス移転コストを抑えるサービスメニュー
今回の新ブランド「cross-c bldg.」立ち上げの背景として、「働き方改革」など労働環境を見直す社会の動きと、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響によるリモートワークの導入など、ワークプレイスの多様な変化などを挙げています。
賃貸オフィスビルにおける第1弾として、2021年4月20日に東京・中央区に〈クロスシー東日本橋ビル〉が竣工。
ビルのデザイン監修を、先ごろ愛知県名古屋市内にオープンした〈mirume 深緑茶房〉の店舗設計とプロデュースを手掛けたKenma(代表 今井裕平)が担当しています。
ニューノーマル時代に開業した〈クロスシー東日本橋ビル〉は、ブランドのコンセプトを表現した、多様性、機能性、快適性を追求した空間デザインとなっています。
ワーカーが快適に過ごせるためのこだわりとして、1~3階の天井高は約3.4mを確保。型枠材と仕上げ材を兼ねた天然木(配筋付き製材型枠・MIデッキ[*2])を使用することで、木のぬくもりや木の香りが感じられるインテリアとしています(専有部の天井仕上げは、1階はトドマツ、2階にカラマツ、3階にはスギを採用)。
*2.型枠材兼仕上げ材の新建材(MEC Industry株式会社が特許取得済)
天井部分では、型枠材をそのまま仕上げ材することで、廃材を減らし、環境負荷低減も実現したとのこと。
ビルの屋上は、アクティブレス[*3]仕様のフィットネス空間となっており、適度に体を動かしたり、開放的なテラスで休憩したり、ワーカーそれぞれがリフレッシュすることができるようにし、健康維持と生産性の向上を目指します。
*3.体を動かして休むアプローチを指す。疲労時に軽く体を動かすことで回復の促進を図る方法のひとつ
また、〈クロスシー東日本橋ビル〉では、ワーカーの健康や快適性だけでなく、環境に配慮したオフィス空間として、環境省の定める環境認証「ZEB Ready(ゼブレディ)」[*4]を取得しています。
※4.ZEBとは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物に付与される。ZEB Readyは、「ZEBを見据えた先進建築物として、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備えた建築物」と定義される
コスモスイニシアでは今後、都内を中心に「cross-c bldg.」ブランドのビルを開業予定。ワーカーのニーズの変化に応じたビルの在り方(役割)を追求し、新たな価値創造の場を提供するビルを開発していく考えです。(en)
〈クロスシー東日本橋ビル〉概要
所在地:東京都中央区東日本橋2丁目22-1(Google Map)
総区画数:8区画
構造・規模:鉄骨造・地上8階建
敷地面積:455.28m²(137.72坪)
延床面積:2,438.67m²(737.69坪)
設計会社:大豊建設株式会社一級建築士事務所
施工会社:大豊建設
デザイン監修:kenma
管理会社:大和ライフネクスト
竣工日:2021年4月20日
入居開始日:2021年5月1日
「cross-c bldg.(クロスシービル)」公式ウェブサイト
https://lp.cigr.co.jp/cross-c_bldg/