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いよいよ9/5まで「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」プログラム一覧

「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」は、オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるため、公募により国内外から応募のあった2,436件から選ばれた13のプログラムです[*1]
*1.主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

先行して、2019年にRhizomatiks(ライゾマティクス)のプログラムを実施。残る12のプログラムを2020年に開催する予定でしたが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大により、延期されていました。
今年5月より事業が再開され、2021年9月初旬までに全てのプログラムが実施されます。

アート、建築、パフォーマンスなど、さまざまなジャンルを横断したプログラムが都内各所で展開(一部終了)。『TECTURE MAG』でもいくつかのプログラムの概要を掲載しています。
本稿では全13プログラムを総覧します(以下、Tokyo Tokyo FESTIVAL 企画公募 広報事務局プレスリリースでの掲載順)
注.COVID-19拡大防止などの観点から、予定されていたスケジュールや内容が変更される場合あり。最新の情報は、各Webサイトまたは「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」公式Webサイトを参照のこと


(01)ザ・コンスタント・ガーデナーズ

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

ジェイソン・ブルージュ・スタジオ「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」

企画・運営:ジェイソン・ブルージュ・スタジオ(Jason Bruges Studio)
日程:2021年7月28日(水)~9月5日(日)
開場時間:11:00~18:00
会場:上野恩賜公園 竹の台広場
特別協力:ブリティッシュ・カウンシル
概要:ロンドンを拠点に活動するジェイソン・ブルージュ・スタジオが日本で初めて作品を発表。大規模屋外ロボティックによるインスタレーションを上野公園で展開する。

ジェイソン・ブルージュ・スタジオ(Jason Bruges Studio)プロフィール
ロンドンを拠点に多分野で活躍する、アーティスト兼デザイナーのジェイソン・ブルージュ(Jason Bruges, 1972-)が2002年に設立したスタジオ。建築家、アーティスト、エンジニア、計算設計者のチームに加え、エレクトロニクス、プログラミング、プロジェクト管理の専門家で構成される。インタラクションデザインを開発し、アート、建築、テクノロジー、インタラクティブデザイン分野のパイオニアとして国際的に活動。建築とインタラクションデザインを融合させ、最先端技術を駆使したミクストメディアを土台に、時空や空間をダイナミックに経験できる没入型の体験を探求している。
人、データ、テクノロジー、自然を融合させ、都市の生活とは異なる時空や空間を体感できるインタラクティブな作品を数多く生み出し、英国のビクトリア&アルバートミュージアム、テートモダン、自然史博物館などの主要な芸術文化機関とも協働で作品を制作。2017年には、大規模なアートの祭典「Hull UK City of Culture」の主要企画として、21台の産業用ロボットを使用したアートインスタレーション「Where Do We Go From Here?」を英国ハル市で発表した。

「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」では、さまざまなスポーツ競技のアスリートが生み出す身体の動きをデータ化し、その動きを読み込んだロボットアームの庭師(ガーデナー)たちが、14トンの黒い玄武岩と4トンのシルバーグレーの花崗岩で構成された砂利を巨大なキャンバスに、枯山水のような砂紋を描き出す。期間中、毎日パフォーマンスを行い、約150パターンもの独創的な作品をつくり上げる。 時間の経過とともに展開するアスリートの動きを表現することもあれば、一瞬の動作を描くも場合もあり。
屋外展示につき、鑑賞は無料。
Webサイトhttps://theconstantgardeners.art


(02)隅田川怒涛

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

特定非営利活動法人トッピングイースト「隅田川怒涛」 Photo by 川島悠輝

企画・運営:特定非営利活動法人トッピングイースト
日程:2021年8月中旬~9月
会場:隅田川周辺
概要:隅田川をひとつの舞台に見立てた、参加型の音楽とアートのフェスティバル。音楽を軸にしたライブ、パフォーマンス、インスタレーションなどを「春」と「夏」の2回にわたって実施。
2021年5月22日(土)と23日(日)に開催された春会期では、浜離宮にて、蓮沼執太が率いる「蓮沼執太フィル」による1夜限りの野外コンサートを含む、3つのプログラムがオンラインで展開された。
Webサイトhttps://dotou.tokyo


(03)TOKYO SENTO Festival 2020

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

「TOKYO SENTO Festival 2020」ヤマザキマリによる八幡湯のペンキ絵〈古代バラネイオンの湯〉

企画・運営:TOKYO SENTO Festival 2020 実行委員会
日程:2021年5月26日(水)~9月5日(日)
会場:東京浴場組合加盟全銭湯
概要:都内約500カ所の銭湯が参加するアートプロジェクト。
「銭湯壁画ペンキ絵アート」では、漫画『テルマエ・ロマエ』作者のヤマザキマリ氏や、NHK Eテレ番組『みいつけた!』のアートディレクションを担当する大塚いちお、アール・ブリュット(青木尊・星清美)など、さまざまな分野のアーティストが、都内4つの銭湯とコラボレーションし、「2021年の東京」をテーマに作品(ペンキ絵)を描きおろした。監修はペンキ絵師の田中みずき氏が担当。このほか、ヤマザキマリ氏描き下ろしのオリジナル暖簾をかける暖簾アートも展示。
Webサイトhttps://tokyosentofestival.jp/


(04)東京大壁画

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

横尾忠則、横尾美美〈東京大壁画〉/ 企画・運営:Drill Inc.

企画・運営:ドリル
日程:2021年7月17日(土)~9月5日(日)
会場:丸の内ビルディング・新丸の内ビルディング
概要:アーティスト横尾忠則氏と横尾美美氏が、巨大壁画アート作品で初の親子共作を果たす。
「宇宙 COSMO POWER」をコンセプトに、宇宙生命の根源をなす要素として、水(aqua)と火(ignis)をテーマとしたオリジナル作品を両名が制作。東京・丸の内のランドマークでもある丸の内ビルディングと新丸の内ビルディングの壁面・総面積7,752m²をキャンバスがわりにそれぞれの作品を展示する。
両作品とも、モンタージュやコラージュの手法を用いて、部分部分が単純な火や水ではない素材で構成されており、時間帯や天候、観覧場所によって表情を変える。

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

〈東京大壁画〉/ 横尾美美作品(左側)は火(ignis)がテーマ、横尾忠則作品は水(aqua)がテーマ

Webサイトhttp://www.tokyodaihekiga.jp


(05)TOKYO REAL UNDERGROUND

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

NPOダンスアーカイヴ構想「TOKYO REAL UNDERGROUND」
川口隆夫『大野一雄について』 Photo by Takuya Matsumi

企画・運営:特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
日程(終了):2021年4月1日(木)~8月15日(日)
会場:オンラインおよび都内複数カ所
概要:戦後の日本に生まれ世界に広まった「舞踏/Butoh」を中心に、それに影響されたさまざまな表現を、現代の地下空間で再生する実験的芸術のフェスティバル。
オリンピック・パラリンピックを前に大きく変わる都市と身体表現の歴史を「アンダーグラウンド」というキーワードで探索。地下道での写真展やARを使用した、街歩き体験、オンライン公演などを実施。8月3日からは終幕を飾るプログラムとして「舞踏ニューアーカイヴ展」を開催(入場は予約制)。写真家の鷹野隆大による新作映像作品や、オンラインで公開されている舞踏の年表「舞踏出来事ロジー」掲載のイラスト原画、疑似ホログラムを展示する。
Webサイトhttp://www.tokyorealunderground.net/


(06)DANCE TRUCK TOKYO

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

全日本ダンストラック協会「DANCE TRUCK TOKYO」 Photo by bozzo

企画・制作:全日本ダンストラック協会
日程: 2019年9月5日(木)~2021年9月(日付は未発表)
会場:都内各所、オンライン
概要:輸送トラックの荷台を使用するモバイルの「DANCE TRUCK」を、都内各所で展開。2019年度に5カ所で実施され(うち1カ所は荒天のため中止)、2020年度には無観客で行ったJR高輪ゲートウェイ駅前での公演の様子は、Webサイトにて映像が公開されている。2021年3月の築地本願寺での無観客公演の映像は近日公開予定。2021年は立川サンサンロード(立川)と旧中川・川の駅(東大島)の2カ所で実施されている。
Webサイトhttp://dance-truck.jp/tokyo/


(07)パビリオン・トウキョウ2021

「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」

「パビリオン・トウキョウ2021」プロジェクトイメージ ©︎パビリオン・トウキョウ2021

パビリオン・トウキョウ2021

茶室「五庵」 設計:藤森照信
撮影:ToLoLo studio

企画:ワタリウム美術館
日程: 2021年7月1日(木)~9月5日(日)
会場: 国立競技場周辺エリアを中心とした都内各所
概要:国立競技場を中心とする都内複数の場所に、建物やオブジェをパビリオンとして設置し、自由で新しい都市のランドスケープを提案する。
世界から注目されている建築家6人、日本を代表するアーティストである会田 誠と草間彌生が参加。さらに真鍋大度+Rhizomatiksが特別参加。ワタリウム美術館での関連展も開催。会期前半には、参加クリエイターによるトークイベントも開催された(終了)。
Webサイトhttps://paviliontokyo.jp/


(08)放課後ダイバーシティ・ダンス

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

ADD実行委員会「放課後ダイバーシティ・ダンス」実施の様子(2019年)撮影:植田洋一

企画・制作:ADD実行委員会
日程: 2021年5月~2021年8月(2019年9月よりワークショップ実施)
会場:港区、国立市、日の出町
概要:東京にある多様なダンス文化の間に橋をかけ、年齢や性、国籍や体の違いを超えて子供たちがダンスを習う多文化共生型ワークショップ・プロジェクトとして、2019年9月から2021年6月にかけて、都内3つの地域で実施された。プロの振付家や地域でダンスに関わる様々な人によるワークショップを受けたのち、子供達自身がダンスの創作にも挑戦した。その集大成となる報告会とドキュメンタリー映像が、2021年8月22日よりオンラインにて公開される。
Webサイトhttps://addance.net/


(09)漫画「もしも東京」展

漫画「もしも東京」展 ポスター

漫画「もしも東京」展 ポスター

企画・運営:漫画「もしも東京」展実行委員会
日程:2021年8月4日(水)~9月5日(日)
会場:東京都現代美術館 地下2階講堂、中庭、水と石のプロムナード
概要:松本大洋、浅野いにお、石塚真一、萩尾望都ら日本を代表する20名の漫画家たちが、それぞれが思う「もしもの東京」をテーマに描きおろした20の作品を展示するプロジェクト。会場内に点在する20の作品を巡るように鑑賞する、新しいカタチの漫画展。
Webサイトhttps://mangamoshimotokyo.jp/


(10)まさゆめ

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

目 [mé] による〈まさゆめ〉 撮影:金田幸三

企画:目 [mé]
日程:2021年7月16日(金)、8月13日(金曜)、ほか
会場:東京都心部
概要:年齢、性別、国籍を問わず、世界中から顔を募集。選ばれた「実在する1人の顔」を東京の空に浮かべるプロジェクト。現地で作品を見るだけでなく、ライブ配信やSNS、マスメディアなどさまざまなチャンネルを通じて、東京都心部に突如、出現した巨大な顔は注目を集めた。偶然、作品に遭遇する体験を大切にしたいという作品のコンセプト、ならびにCOVID-19拡大防止の観点から、事前に日時・場所は公表せず実施している。3回目の開催可否も現時点で未発表となっている。
Webサイトhttps://masayume.mouthplustwo.me


(11)世界無形文化遺産フォーラム

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

世界無形文化遺産フォーラム トークセッション壇上

企画・制作:公益社団法人全日本郷土芸能協会
日程(終了):2021年8月1日(日)
会場:ヒューリックホール東京
概要:世界各地に伝承される民族芸能を紹介し、世界無形文化遺産の重要性や魅力に触れてもらうイベント。
「世界無形文化遺産フェスティバル2020」として、五大陸六カ国(インドネシア共和国、エストニア共和国、エチオピア連邦民主共和国、トンガ王国、ブータン王国、ホンジュラス共和国)の芸能を、2020年に東京に招聘する予定だったが、COVID-19拡大のため中止されたため、フォーラムにて報告会と、デーモン閣下やミステリーハンターの竹内海南江氏らをゲスト招いてのトークセッションなどを行った。
Webサイトhttps://wfes.jp/wforum/


(12)光の速さ-The Speed of Light-

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

マルコ・カナーレ企画「光の速さ-The Speed of Light-」 ©️松本和幸

企画:マルコ・カナーレ
日程(終了):演劇公演 2021年5月22日(土)/ 映画版公開 2021年5月1日(水)~31日(月)
会場:西太子堂公園、世田谷区太子堂周辺各所、太子堂八幡神社 野外特設ステージ
概要:アルゼンチンの演劇・映像作家が企画したツアー型演劇プロジェクト。5月の演劇公演では、公募による65歳以上の東京在住の出演者がパフォーマンスを交えて個人史を語ったのち、東京でのリサーチをベースにカナーレが書き下ろした、過去・現在・未来の世界が交錯するフィクションの物語『光の速さ – The Speed of Light -』を上演。映画版「光の速さ」は5月末で公開を終了。公演の収録映像は公式YouTubeチャンネルにて8月14日(土)から9月20日(月)まで公開
https://www.youtube.com/channel/UCJ_YUoDFpz8xucuZGCFx5Bg
Webサイトhttps://tsol.tokyo/


(13)Light and Sound Installation “Coded Field”

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13

Rhizomatiks「Light and Sound Installation “Coded Field”」(2019年) 写真提供:ライゾマティクス

企画制作・演出:Rhizomatiks(ライゾマティクス)
日程(終了):2019年11月16日(土)
会場:浄土宗大本山増上寺、港区立芝公園、東京都立芝公園
東京・港区芝の浄土宗大本山増上寺とその周辺を舞台に行われた、光と音が織りなすパブリックアートプロジェクト。
増上寺の建築データや地形データを解析して、光と音を生成するための情報を埋め込んだフィールドを、本プロジェクトのために特別に開発されたバルーン型のデバイスを持った参加者が回遊すると、その位置関係によってデバイスが発する光や音が変化。計1000個ものデバイスが同時に動くことで、光が煌めき、音が蠢(うごめ)き、増上寺周辺の会場は幻想的な近未来の東京へと姿を変えた。
さらに、参加者の動きや密度にあわせた演出が行われ、前後左右に自在に動く台車型のロボットが、完全自律走行するライブ演出装置として初披露されるなど、ライゾマティクスの技術を存分に詰め込んだインスタレーションとなった。また当日は、演出振付家のMIKIKO氏が率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」も出演し、パフォーマンスを披露した。
WEBサイトhttps://coded-field.tokyo/


Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13
「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」Webサイト
https://ttf-koubo.jp/

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