カプセルホテル「ナインアワーズ」が、ホテル開発・運営事業に加え、新たに睡眠解析事業を発足、この秋より一部サービスを開始すると発表しました(2021年11月18日プレスリリース)。
日本が発祥のカプセルユニットというユニークなプロダクトを通して、都市生活者の健康をサポートしていくことを目指した、従来にないビジネスモデルとなります。
都市生活者や旅行者のためのカプセルホテルから、人々が自身の睡眠について深く理解する機会を科学的に提示する、新たなウェルネス施設へと転換していくとのこと。
睡眠解析事業のサービス第一弾は、〈ナインアワーズ赤坂〉を改称する〈9h Akasaka sleep lab〉(読み:ナインアワーズ赤坂スリープラボ)にて、12月6日にスタートします。
ナインアワーズでは、2009年12月に京都に1号店となる〈9h ナインアワーズ〉[*1]を開業した当初より、カプセルホテルにおける人の睡眠を重視してオリジナルのカプセルユニットを開発・デザイン[*2]。さらに、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が拡大する以前から、医療関係者や研究者、エンジニアとともに、睡眠に関する研究を進めてきました。
*1.ナインアワーズ京都は2020年5月をもって閉業
*2.コンセプト・プロダクトデザインを担当した柴田文江、インテリアデザインを担当した中村隆秋、サイン計画とグラフィックデザインを担当した廣村正彰の3氏は、2010年度グッドデザイン賞において金賞を受賞 / 同年の金賞受賞は14件
ナインアワーズがこれまで展開してきたカプセルホテルにおける「身体を360度囲まれた筒状のベッド」、「世界最大の4000室運営管理」、「すべて同形状のシングルルーム」という3つの利点を生かし、高機能なセンシングに基づいた分析が可能とのこと。今後はヘルステックサービスへの展開を加速していく計画です。
その第一弾として、平田晃久建築設計事務所が設計を担当して、2018年に東京・赤坂に開業した〈ナインアワーズ赤坂〉を、〈ナインアワーズ赤坂・スリープラボ〉として改めて開業。睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」を開始します。
並行して、同社では睡眠機能を進化させた新型カプセルベッド「9h sleep dock」も開発中で、2022年を目途に新店舗に導入される予定とのこと(別稿を参照)。
9h sleep fitscan(ナインアワーズ スリープ フィットスキャン)サービス概要:
睡眠解析サービスでは、宿泊者の承諾を得たうえで、カプセルユニット内での睡眠状態を測定し、ナインアワーズ独自の指標で、睡眠の質や呼吸状態などを判定する。体動、いびき音、寝顔画像などを測定、結果を睡眠レポートとして後日に送付する。
読み:ナインアワーズ赤坂スリープラボ
所在地:東京都港区赤坂4-3-14(Google Map)
部屋数:168室(男性80室、女性88室)
料金:4,900円~(宿泊)
運営開始日:2021年12月6日(11月18日予約受付を開始)