近代ブラジルを代表する建築家でデザイナーの1人、リナ・ボ・バルディ(Lina Bo Bardi|1914-1992)に焦点をあてた企画展が、東京・北青山の駐日ブラジル大使館にて開催されています。会期は5月25日まで。
ミッドセンチュリーを代表するデザイナーでもあった彼女が手がけた家具・プロダクトは、自邸などプロジェクトにあわせてデザインされたもので、現存するプロダクトは貴重価値が高く、ヴィンテージとして年々、世界的にも人気が高くなっています。
本展では、これらの家具を展示するとともに、当時の写真などもあわせて紹介。彼女の人物像、作品づくりの背景などを浮かび上がらせます。
本展では、現在もブラジル・サンパウロで家具制作を続けているバラウナ工房による現行品の展示のほか、本展を企画したCASA DE(カサ デ)が、バラウナ工房の協力のもと復刻した、リナ・ボ・バルディ、マルセロ・フェハス、アンドレ・ヴェイナーがデザインしたチェア〈SESC Pompeia Chair〉と〈Kids Desk〉の復刻家具も披露されます(会場での販売なし、展示のみ)。
このほか、東京・青山のアートブック専門のディストリビューター、twelvebooks がセレクトしたリナ・ボ・バルディの関連書籍も会場に並びます。
※本稿の会場写真提供:主催者(Art Modern Japan)
通常は各種申請がなければ入館できない、大使館の中で開催されるのも本展の見どころです。
駐日ブラジル大使館の設計を手がけたのは、日系ブラジル人の建築家ルイ・オオタケ(1938-2021)。彼はバラウナ工房の設立のメンバーであるフランシスコ・ファヌッチ、マルセロ・フェハス、マルセロ・スズキらと同じ、FAU-USP(サンパウロ大学建築都市計画学部)の出身とのこと。
会期:2023年5月9日(火)〜5月25日(木)
会場:駐日ブラジル連邦共和国大使館(Google Map)
所在地:東京都港区北青山2丁目11-12
入場料:無料(アポイントメントフリー)
開場時間:11:00-17:00(入場は16:30まで)
休館日:土曜・日曜日
主催:Art Modern Japan
共同企画:CASA DE / ATELIER GALLERY
企画協力:駐日ブラジル大使館、リナ・ボ ・バルディ財団、バラウナ工房
特別協力:大庭早子、twelvebooks