パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社(以下、パナソニック)は、株式会社ラムサ(代表取締役 西 豊彦)と、東京都市大学教授の勝又英明氏(建築都市デザイン学部 建築学科)と共に、劇場・観覧施設の最適な計画・運用を支援する設計評価手法「View-esT(ビューエスト)」を確立し、特許を申請中であると発表しました(2021年1月18日プレスリリース)。
同社の発表によれば、劇場やホールなどの観覧施設の計画・設計段階においては、客席から舞台が見えやすいかどうかを判別することが難しく、オープン後に施設利用者からの声で顕在化することもあるケースがあるとのこと。このほど確立された設計評価手法「View-esT」では、4つの評価基準をそれぞれ数値化し、可視化(見える化)したため、計画・設計前段階に重要な要素の検討・判断・共有が可能となり、計画段階での問題解決につながることが期待されます。新築される施設だけでなく、既設施設の現状把握や改修計画の場合でも対応できるとのこと。
「View-esT」は以下の4つで構成されます。
1.見え方総合評価プログラム
2.一体感および親密性の計測・数値化・評価プログラム
3.照明配置評価プログラム
4.劇場等計画支援VRシステム
パナソニックでは、「View-esT」の評価・計測データを1990年より培ってきており、都市計画ホール・アリーナ・スタジアムなどで多くの実績を残しているVR技術を活用し、可視化することで、直感的な検証や計画を行い、集客施設の計画・設計前段階に重要な要素の検討・判断・共有が可能とのこと。
VRで可視化されたデータは、イベントを主催する側にとっては、客観的なチケッティングやマーケティングにも応用でき、鑑賞する側には、事前に購入する座席の見え方をスマートフォンやパソコンなどから確認できるなどの利点があります。
詳細 / パナソニックプレスリリース(2021年1月18日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/01/jn210118-3/jn210118-3.html