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林業に新たな可能性を見出すインキュベーションプログラム「SUSTAINABLE FOREST ACTION 2020」が異分野の事業開発経験者を募集

BUSINESS2020.06.10

株式会社Speroは、異分野の事業開発経験者と林業人材のオープンイノベーションで、森林づくりの課題を解決するインキュベーションプログラム「SUSTAINABLE FOREST ACTION 2020」に参加する、事業開発経験者の募集を開始、7月27日まで受け付けることを発表しました(2020年6月1日プレスリリース)。

「SUSTAINABLE FOREST ACTION 2020」は、林業・森林づくりの分野において、課題を再定義し、アイディア創出からアイディア検証、事業プランまで練り上げていく約2カ月間のインキュベーションプログラムです。

同プログラムでは、期間を分けて、林業人材と事業開発経験者をそれぞれ募集し、選考の上、両人材の混合チームを構成。選ばれた参加者は、各種専門家によるメンタリング・伴走支援、事業開発の講義・ワークショップ、林業・想定顧客の実証フィードなどが提供されるプログラムに参加し、アイディアを練り上げ、投資家・事業会社などが参加する最終デモデイ(審査会)にてプレゼンテーションを行います。
優秀なチームには、優勝金として、事業化に向けた最大200万円の資金と、さらなる事業化支援が提供されます。

現在、林業において、伐採をしても造林をしない「再造林放棄」が大きな社会問題となっています。森林は、木材という再生可能資源の供給源だけでなく、土砂崩れ防止、水源涵養、生物多様性の維持等、国土保全において重要な役割を担っており、林業と森林を健全で持続可能なものとして確立させるには、「再造林」が必要不可欠です。

再造林が行われていない現状を打破するには、林業の課題や業界構造の「不」を、新しい視点から再定義し、持続的な事業を創造することが必要です。然しながら、林業界には事業開発の成功事例やノウハウが少ないことが現状です。
林業とは異分野の事業開発経験者をマッチングすることで、林業を事業機会として捉え直し、人材獲得とサプライチェーン変革などの知恵や技術を投入できると同社では考えています。

同プログラムは、前年度は14チームがプログラムの最終デモデイに進み、3チームが優勝しています。うち、1チームは株式会社化(兼業チーム)、1チームは一般社団法人化(兼業チーム)、1チームは大手企業内の新規事業(専業チーム)として、事業開発を継続しています(詳細は同社2020年4月22日プレスリリースを参照)。

なお、「SUSTAINABLE FOREST ACTION 2020」は、林業イノベーション推進総合対策のうち先進的造林技術推進事業「令和2年度 造林分野への異分野の技術等の導入促進事業」の助成金事業とのことです。

募集要項の詳細や最新の情報は、同プログラムの特設ウェブサイトを参照してください。同社のYouTube公式チャンネルでも関連情報を公開しています。(en)


#株式会社Spero 代表取締役CEO髙橋ひかり氏による「SUSTAINABLE FOREST ACTION 2020」募集概要説明、前年度参加者へのインタビューなど

「SUSTAINABLE FOREST ACTION 2020」https://www.sustainable-forest-action.net/

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