1939年(昭和14年)に山口県徳山市で創業、現在は東京都新宿区に本社を構える、石材の調達、製品加工、販売、施工を業とする、建築石材専門商社の松下産業が、”石のショールーム”〈STONES博多〉を福岡市内にオープンしました。
東京・五反田、大阪・堂島に続く国内3店舗目の展開で、ショールームの設計・デザインを、インテリアデザイナーの飯島直樹氏が手掛けています。
〈STONES博多〉のエントランスにて人目をひく大きな赤茶色の壁は、JR博多駅を挟んで反対側に建っていた磯崎新建築で、先ごろ取り壊しとなった旧福岡相互銀行本店(現西日本シティ銀行)へのオマージュ。同ビルの外壁に見られた赤茶色を、九州初上陸となるショールームのシンボルカラーとして採用し、博多という土地が持つ歴史性を継承しています。
エントランスまわりでは、沖縄県産の琉球石も採用。石をアーチ状に加工し、壁も同じ素材で仕上げることで、ひとつの塊として見えるゲートとしてデザインされています。
ところどころに自然にできた孔や隙間は埋めずに、「石のリアル」を感じられるショールーム空間となっています。
ショールームでは今後、トークイベントやウェブセミナーなども開催される予定です。多目的なコミュニケーションスペースが用意され、バーカウンター・ラウンジには熊本産の鍋田石を採用。また、インテリアとして、佐賀県諸富町の家具ブランド「Ariake」のスツールを配するなど、地域性を意識したインテリアとなっています。
飯島直樹氏プロフィール
インテリアデザイナー、飯島直樹デザイン室代表
1949年生まれ。1973年武蔵野美術大学造形学部産業デザイン科(工芸工業デザイン専攻)卒業後、スーパーポテトに入社。バー・ラジオ、OLD NEW、無印良品青山などを手がけた後、1985年に飯島直樹デザイン室を開設。
さまざまな用途に応じた「空間の身のこなしを発見する」アプローチにより、THE WALL、伊丹十三邸、内儀屋、5Sニューヨーク、blupondソウル、ほぼ日刊イトイ新聞事務所、PMOオフィスビル、工学院大学ラーニングコモンズ、ショールームSTONESなど、国内外の空間デザインに携わる。
KU/KANデザイン機構理事長(2008-2014)、工学院大学建築学部教授(2011-2016)などを歴任。
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅南1-8-6 第5ガーデンビル1F(Google Map)
営業時間:10:00-18:00
休業日:土・日曜、祝日
松下産業 公式ウェブサイト
https://www.mts-kk.co.jp/
プレスリリース
https://www.mts-kk.co.jp/news/1200/
〈STONES博多〉オープンを記念して、飯島直樹氏と、福岡に活動拠点をもつ空間・プロダクトデザイナーの二俣公一、照明デザイナーの佐藤政章の2氏を招いたトークイベント「STONES TALK」が、4月8日(金)18:00より、松下産業の公式インスタグラムにて配信されます(視聴無料、予約不要)。
開催日時:2022年4月8日(金)18:00-19:30
テーマ:空間デザインと素材、照明、そしてその歴史的変遷について
コーディネーター:飯島直樹(インテリアデザイナー、飯島直樹デザイン室代表)
ゲスト:二俣公一(空間・プロダクトデザイナー、ケース・リアル 代表)、佐藤政章(照明デザイナー、B&Lighting照明設計事務所 代表)
松下産業 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/matsushita.industry/