静岡県熱海市でリゾート事業を展開するACAO SPA & RESORT(アカオ スパ アンド リゾート)[*1]が、約65万m²(約196.6坪)を誇る敷地内に、新たな宿泊施設となる「ACAO HOTELS THE BEACH VIILA(アカオ ホテルズ ザ ビーチ ヴィラ)」と「ACAO HOTELS THE JACARANDA VILLA(アカオ ホテルズ ザ ジャカランダ ヴィラ)」を建設する予定です。ACAO HOTELSのウェブサイトにて、施設のイメージビジュアルが公開されています。
立地は、ACAO SPA & RESORTが現在運営するガーデン・ACAO FOREST(アカオ フォレスト)[*2]を挟んで海側と山側。それぞれの計画地に複数棟で建設される予定のヴィラは、隈研吾建築都市設計事務所が建物のデザインを担当。どちらもまわりの豊かな自然と環境に溶け込むよう配慮されています。
「ACAO HOTELS THE BEACH VIILA」コンセプト
五感を刺激する大自然に溶け込むヴィラ(全12棟予定)。
刻々と変化する風景を眺め、自分だけの時間がゆっくりと流れだす。
敷地内には、プライベートビーチや屋外プール、テントサウナ、レストラン&バーなどを有し、日本で唯一ヘリコプターが離着陸可能な会員制のプライベートビーチリゾートとなる。陸路、空路に加え、クルーザーによる海からのアクセスも魅力のひとつに。
https://acao.jp/hotels/beach-villa
「ACAO HOTELS THE JACARANDA VILLA」コンセプト
初夏に青紫色の花を咲かせ、葉は鳥の羽のような繊細な形状をした世界三大花木のひとつ、ジャカランダ(JACARANDA)。その花は「栄光」と「名誉」という力強い花言葉とは裏腹に、「気まぐれ草」という別名ももっている。
固定概念に縛られることなく、風の吹くまま気の向くまま、自由に。
時代のニーズに応える、これまでにないスタイルのヴィラを創出する。
https://acao.jp/hotels/jacaranda-villa
計画を進めているACAO SPA & RESORTでは、300人のアーティストが熱海に住まう未来を目指した「文化芸術体験プロジェクト」も進行中です約5,000坪(約16,529m²)を活用し、アートと触れ合う新空間「ATAMI ART VILLAGE(熱海アートヴィレッジ)」を創出させるもので、こちらのオープンは今春を予定。
2027年のヴィラ計画も、この文化芸術体験プロジェクトの計画に基づくものです。
将来的には、アートや文化を愛する11,000人のパトロンが集い、熱海に住むアーティストと交流してその活動を支援する「ACAO ATAMI CLUB(アカオ熱海クラブ)」をこの地に創出させ、文化と芸術が育つ土壌を育てていく考えです(2023年3月6日プレスリリースより)。
プロジェクトの目的
ITテクノロジーの進化に伴い、ロジカル思考を多用する仕事の多くはAIが代替できるようになりました。その一方、ゼロから新たな価値を生み出す「アート思考」への注目は年々高まっています。科学や数学分野とは異なり、アートには正解がありません。自由な発想力や感性を磨くために、幼少期からさまざまなアートと出会い、自分を表現する手段を学ぶ「アート思考」を体得することは、激動する複雑な現実社会の中で強い武器になると、私達は考えています。本プロジェクトでは、都会から急速に自然が失われるなか、豊かな大自然に囲まれて、親子でアーティストや作品と触れ合うことができる環境、第一線で活躍するアーティストを招いた「学びの場」を創出します。(ACAO SPA & RESORT 2023年1月1日プレスリリースより)
熱海の地での創業から60年余を経たACAO SPA & RESORTでは、同社が保有する土地7%と付帯する建物(旧ホテルニューアカオ、旧ロイヤルウィング)を、2022年12月にマイステイズ・ホテル・マネジメントに売却[*3]。伴い、ACAO FORESTの隣接地に建設したオープンスタイルのオフィス(NOT A GALLERY)に拠点を移し、新たなコンセプトに基づく上記2タイプのヴィラで、新たなホテル事業への参入を予定しています(2023年3月6日より人財採用のエントリーを開始 / 詳細)。
同社では、熱海の豊かな自然環境をはじめ、明治期以来の保養・別荘地である同地の文化、歴史といった優れた観光資源を最大限に活かし、エリアの価値を高めながら、サステナビリティ(持続可能性)にも貢献して、熱海のさらなる活性化を支援していく計画です。
ACAO HOTELS Website
https://acao.jp/hotels
*1.ACAO SPA & RESORT(アカオ スパ アンド リゾート)
1954年(昭和29年)に赤尾蔵之助が赤尾旅館の営業を静岡県熱海市にて開始したことに始まる。現在も熱海に根差した統合型リゾートを経営する。約65万m²(約196.6坪)の敷地内に、ガーデン[ACAO FOREST]のほか、夏季限定施設[ACAO BEACH]やカフェ・ダイニングなどを運営。近年では、国内外の若手アーティストの制作活動を支える滞在制作型プロジェクトや、アートプロジェクト「PROJECT ATAMI」[*4]を地域の人々や熱海市、関係各所と共に支援している
*2.ACAO FOREST
2021年に旧アカオハーブ&ローズガーデンより改称、13のテーマガーデンからなるガーデンの広さは約20万坪(661,157m²)
*3.不動産売却
旧ホテルニューアカオおよび旧ロイヤルウィングの不動産売却に関する発表(2022年12月16日)
https://acao.jp/news/581
*4.「PROJECT ATAMI(プロジェクト熱海)」
2021年3月時点に、当時名称・ホテルニューアカオ(旧:HOTEL ACAO)と東方文化支援財団(東京都品川区)が発足させたアートプロジェクト。PROJECT ATAMI 実行委員会が主催者となり、市内各所でアート作品を展示する「ATAMI ART GRANT(アタミ アート グラント)」を運営している。2022年は延べ18万人の来場を記録した。
「ATAMI ART GRANT 2022」11/3開幕! 旧ニューアカオ館(現 HOTEL ACAO ANNEX)を含む熱海市内にアートを展開、今年の見どころは?【現地レポート】