2020年6月11日、2021年11月22日各施設設計者情報追加
2020年1月に竣工した〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉の商業施設が、6月11日に開業しました(2020年6月10日プレスリリース)。
東京中の名だたる名店26店舗が集結した「虎ノ門横丁」をはじめ、エリア初となる物販フロアや、スーパーマーケットなど、全59店舗が誕生。これにより、虎ノ門ヒルズエリアの商業施設は、森タワーと合わせて約11,300㎡(82店舗)へと拡大します。
建物の外装をインゲンホーフェン・アーキテクツがデザイン。商業施設のインテリアデザインを片山正通氏(ワンダーウォール/Wonderwall)が、「虎ノ門横丁」のインテリアデザインを谷尻 誠氏と吉田 愛氏が率いるSUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフォス)が手がけています。
〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉6月11日開業 森ビル株式会社プレスリリース(2020年6月10日)
https://www.mori.co.jp/company/press/release/2020/06/20200610110000004056.html
〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉基本情報
所在地:港区虎ノ門一丁目17番1号
敷地面積:約10,065㎡
延床面積:約172,925㎡
建物高さ:約185m
階数:地上36階、地下3階
構造 :S造、RC造、SRC造
用途:事務所、店舗、ビジネス支援施設 他
施行者:虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合
設計:森ビル株式会社一級建築士事務所
建築デザイン:(外装)インゲンホーフェン・アーキテクツ、(内装)ワンダーウォールほか
施工:大林組、きんでん、三機工業、斎久工業
虎ノ門ヒルズ 公式ウェブサイト https://www.toranomonhills.com
〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉は、総貸室面積約96,000㎡の大規模オフィスと、約7,600㎡の商業施設を擁する、地上36階建ての超高層複合タワーです。東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」や銀座線「虎ノ門駅」とも地下通路で連結し、1階には空港リムジンバスや都心部と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)も発着可能なバスターミナルも設置。環状第2号線が全面開通すれば羽田空港へのアクセスも大幅に向上することから、世界と都心部を繋ぐ新たな「東京の玄関口」として機能します。
〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉の4階には、大企業の新規事業創発に特化し、様々な分野のイノベーターが集う、約3,800㎡の大規模インキュベーションセンター「ARCH」を開設。日本独自のイノベーションエコシステムの拠点となることを目指します。
〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉商業施設概要
開業日:2020年6月11日(木)
店舗数:59店舗(物販7店、食物販6店、飲食46店)
施設面積:約7,600㎡
営業時間:物販 11:00-20:00
営業時間:食物販 10:30-19:30
営業時間:飲食(虎ノ門横丁含む)11:00-22:00 ※店舗・曜日により異なる
デザイナー:
商業施設インテリアデザイン:片山正通(ワンダーウォール代表)
「虎ノ門横丁」インテリアデザイン :谷尻 誠、吉田 愛(SUPPOSE DESIGN OFFICE)
プロデューサー:「虎ノ門横丁」全体プロデュース 横川正紀(ウェルカム代表取締役)
「虎ノ門横丁」店舗監修:マッキー牧元(タベアルキスト)
〈虎ノ門横丁〉
総店舗数:26店舗(期間限定の「虎ノ門横丁・POPUPレストラン」を含む)
店舗カテゴリ:和食6店舗、中華料理6店舗、イタリアン・フレンチ4店舗、エスニック・洋食・その他6店舗、バー3店舗、期間限定の「虎ノ門横丁 POPUPレストラン」1店舗
〈虎ノ門横丁〉では、コミュニケーションアプリ「LINE」による、入場制限時の整理券発行機能、お持ち帰りメニューのモバイルオーダー機能、入店の順番待ち機能などのシステムを導入しています。施設内人数が一定以上に達した際にはアラートも発信。これらを活用することで、横丁内の混雑回避を図り、安心して食事を楽しめる環境を整えました。
6月11日時点で、プレスリリースを発表し、店舗ビジュアルを明らかにしている主な飲食店、物販店を紹介します(メニューなどの詳細情報は、画像をクリックするとリンクするプレスリリースを参照してください)。
木目調でシックなつくりの「鶴屋吉信」と、匠の技から新感覚の和菓子を生み出す「IRODORI(イロドリ)」の2つから成る店舗。「IRODORI」はホワイトを基調とした爽やかなデザイン。
店内は、ふたつの全く異なる空間をゆるやかなアーチでつなぎ、伝統と進化の融合を表現。従来の和菓子店のようなカウンターはなく、直接、菓子を手に取って選ぶことができる、ゆったりと自由な空間を演出しています。
ニューヨークのギャラリーをイメージしたシンプルなレイアウトに、スウェーデン出身のアーティスト、マッツ・グスタフソン(Mats Gustafson)氏の鶴の絵を配したオリジナルバッグ。おおらかな水彩の筆致で描かれ、水墨画をも思わせる二羽の鶴のすがたは、伝統と進化がゆったりととけあう虎ノ門ヒルズ店のコンセプトや、京菓子づくりにむかう凛とまっすぐな想いを表現しています。店内では同作品の原画も展示。
フランス発 パリ5つ星ホテルやミシュランスターシェフ御用達、発酵バターとプレミアムチーズの人気ブランド「beillevaire(ベイユヴェール)」が展開する日本だけのパティスリーの6号店。
日本発のブランド「樫山=KASHIYAMA」であるとのアイデンティティーを表現するため、日本的な資材を用い、モダンかつシンプルなデザインを取り入れ、洗練された空間を演出。
新店舗のコンセプト「1枚の布に触れる」を表現した空間デザイン。白を基調とした店内の正面には、ハンカチーフの織布を使用した繊細な糸のカーテンと、ランダムに装飾されたハンカチーフを模した布をレイアウト。
〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉の屋上では、自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」が稼働中。再生可能エネルギーと水素を活用して、電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムで、同タワーの一部に対して、CO2フリーの電力を供給しています。
また、同ビルの地下3階には、虎ノ門ヒルズエリア内に電気と熱を供給する、独自のエネルギープラントも設置され、ガスコージェネレーションシステム(CGS)などの自家発電システムや、大規模水蓄熱槽・廃熱利用設備を活用した高効率熱製造システムにより、環境に配慮したエネルギーネットワークが構築されています。
虎ノ門ヒルズでは今後、MORI LIVINGシリーズ最高峰となる〈虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー〉が2021年1月に竣工予定(外装:インゲンホーフェン・アーキテクツ、内装:トニーチー・アソシエイツほか)。続いて〈(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉が2023年7月に竣工を迎える予定です。ステーションタワーの外装デザインは、建築家の重松象平氏(OMAパートナー / OMAニューヨーク事務所代表)と、OMA創業者で事務所を率いるレム・コールハースが共同で担当。東京における同事務所初のプロジェクトとなります。(en)
〈虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー〉関連 森ビル プレスリリース(2020年6月10日)
https://www.mori.co.jp/company/press/release/2020/06/20200610110000004056.html
ファクトシート(2016年4月18日)
https://www.mori.co.jp/img/article/160413_2.pdf
虎ノ門ヒルズ 公式ウェブサイト https://www.toranomonhills.com