蔦屋書店が中国・上海市内に〈上海上生新所 蔦屋書店〉を2020年12月24日に開業しました(プレスリリース)。
IT大手のアリババが本社を置く都市として知られる杭州市に、中国大陸初進出店として今年10月にオープンした〈杭州天目里 蔦屋書店(はんじょうてんむうり)〉に続く、中国2号店となりま。
蔦屋書店とその子会社である蔦屋投資(上海)有限公司が、上海万屋文化传播有限公司とフランチャイズ契約を結び、オープンする〈上海上生新所 蔦屋書店〉の立地は、約100年の歴史をもつ上生新所(英名:Columbia Circle / コロンビアサークル)。1924年に米国人建築家のエリオット・ハザードによって設計され、かつて駐在米国人の社交場として使われ、現在は上海市の優秀歴史建築にも選ばれている洋館「Columbia Country Club(コロンビアカントリークラブ)」を、往時の内装を残しながら改装し、蔦屋書店としてオープンしたものです。
蔦屋書店では、次の100年の基礎を作ることを目指し、当時の暖炉や柱を残し、見せるようにして書店をデザイン。土地と建物がもつ歴史に寄り添い、調和する空間として、クラシックとモダン、時間と空間の融合を体験できるような空間設計を心がけたとのこと。
店舗のインテリアデザインは、TONERICO:INC.(トネリコ)が手がけています。
また、感性を育む「美育」をコンセプトに掲げ、空間・風景・人・機能すべての良さが重なり合う地点に生まれる「居心地」を追求しつつ、書籍や雑貨を展開して「欲しくなるライフスタイル」を提案。上海でもっとも感性が育まれる場所を目指します。
展開する商品のうち、美術関連書では、アートに関する東西南北の書籍をあつめたアートストリートや、本そのものがアートでもあるBIG BOOK、職人の手による美しい工芸作品、中国国内で展開する蔦屋書店でしか購入できない限定商品などもあり。新しいアートとの出会いを演出するギャラリースペースも併設されるとのこと。
オープンを記念し、イベントスペースでは、彫刻家の名和晃平氏による彫刻作品シリーズ「Particle」を、同氏の作品集『METAMORPHOSIS』に収録されたビジュアルイメージとともに紹介します。
こちらのトートバックもオープンを記念したオリジナル。イラストレーターの長場 雄氏が上海をイメージして書き下ろした2種類のイラストをプリント。〈上海上生新所 蔦屋書店限定〉限定で販売されます。
今後は、アーティストや作家、編集者のトークショーや握手会、絵本の読み聞かせや体験型ワークショップなども開催する予定とのことです。(en)
所在地:中国 上海市長寧区延安西路1262号 上生・新所7棟
取扱商品・店舗構成:書籍、文具・雑貨、アート、カフェ、バー・ダイニング
店舗面積:2,036m²(2Fテラス部分198m²を含む)
デザイン:米谷ひろし、君塚 賢 / トネリコ(WORKS)