2011年3月11日に発生した巨大地震と津波による東日本大震災の直後、5人の建築家によるボランティア団体「帰心の会」によって提案され、伊東豊雄、妹島和世、山本理顕らが中心となって被災各地に「みんなの家」が建設されました。
その後、年月が経過していく中で、「みんなの家」の運営体制は、資金的にも徐々に厳しい状況になりつつあります。
この問題の解決をはかるため、NPO法人「HOME-FOR-ALL(ホームフォーオール)」が2019年11月に設立されています(参照元:東京都NPO法人ポータルサイト / HOME-FOR-ALL公式Webサイト)。
定款に記載された目的:この法人は東日本大震災の被災者支援を目的として各地に設置された「HOME-FOR-ALL(みんなの家)」が相互に連携し、地域住民・自治体・企業・教育機関等との協働による「復興まちづくり」の推進に関する事業を行うとともに、被災地のみならず社会全体の「まちづくり」の推進に寄与することを目的とする。
役員(敬称略):伊東豊雄(理事長)、鹿野順一、山本理顕、妹島和世、アストリッド・クライン(Astrid Klein)、マーク・ダイサム(Mark Dytham)
NPO HOME-FOR-ALL 公式ウェブサイト
http://www.home-for-all.org/
震災から10年、改めて「みんなの家」とは何かを、設計に携わった同法人の役員ら建築家諸氏に問い、彼らがコメントを寄せているインタビュー動画が、YouTubeで公開されています。
#YouTube公式チャンネル「A message from HOME-FOR-ALL – on the 10th Anniversary of the Tohoku Earthquake みんなの家 東日本大震災から10年を迎えて」(2021/03/10)
なお、本稿の「みんなの家」のマップは同法人の公式ウェブサイトより。作品画像3点は、「HOME-FOR-ALL」の活動趣旨に賛同し、法人としてサポートを行なっている、株式会社シェルターが3月17日に発信したニュースレターより、引いた。
「みんなの家」の各作品画像をクリックすると、所在地や設計コンセプトなどを記載した「HOME-FOR-ALL」Webサイトのページにリンクを設定している。