20世紀を代表するアメリカの建築家の1人、フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が基本設計を手がけた、東京・日比谷の旧〈帝国ホテル〉の内外観をデジタルで再現した動画が、フランク・ロイド・ライト・トラスト(Frank Lloyd Wright Trust)のYouTube公式チャンネルで公開されています。
同トラストは、アメリカ・シカゴに拠点を構え、アメリカに現存するライト建築の公開や見学ツアー、各種教育プログラムなどを実施している非営利団体です。
https://www.wrightsjapan1905.org/
旧〈帝国ホテル〉は、建設途中でアメリカに帰国したライトに代わり、遠藤新が現場を引き継ぎ、大正12年(1923年)に竣工しました。直後に襲った関東大震災でも倒壊することなく、1967年まで、同ホテルの2代め本館(通称:旧ライト館)として使用されました。
取り壊されたのちは、愛知県・犬山の「博物館 明治村」に、その一部(帝国ホテル中央玄関)が現存するだけの、いわば「幻のライト建築」です。
残された図面や写真などから推測し、約2年の歳月をかけて制作されたというデジタルムービーは、内外観の様子が、インテリアの大谷石の質感なども含めてリアルに再現され、完成度の高いバーチャルツアーとなっています。(en)
#Frank Lloyd Wright Trust YouTube Channel「Frank Lloyd Wright: The Lost Works – The Imperial Hotel」(2021/03/02)