東京・原宿のキャットストリートに、バスケットボールカルチャーを発信するセレクトショップ〈TOKYO 23(トーキョー23)〉が9月16日にリニューアルオープンしました。
今回のリニューアルオープンは、60坪の⼤型ショップとして増床したもの。店舗のデザインを、建築家の朔 永吉氏と前嶋章太郎氏が共同主宰する建築設計事務所・SAKUMAESHIMA(サクマエシマ)が手がけています。
デザインコンセプト・概要
Retail shopのデザインは、消費する市場の中で、どんなメッセージを出せるのか。
そんな問いかけの延長線上に、今回のRetail shopは完成した。設計していく上で大事にしたのは、「無駄を省いて価値を最大化する」こと。「TOKYO 23」が、新店舗を構える意味はそこにあると考えている。
既存スケルトンの空間をそのままに、バスケットコートが空間の中央に象徴的に鎮座する計 画とした。その大胆な空間の構成に対し、「マテリアル」と「カラー」のバランスで全体をまとめた。加えて、東京らしさを表現する「アートカルチャー」を店内に点在させることで、TOKYO23らしいオリジナリティを味付けしていく構成とした。「マテリアル」では、東京のストリートを思わせる建材と、アップサイクル素材を組み合わせるデザインとし、「カラー」では、TOKYOの都市をイメージさせる色味を「TOKYO GRAY」と表現し、店舗のキーカラーとして使用している。
この「TOKYO GRAY」は、一様なグレートーンではなく、「日本特有の奥行きのある色味」の多様さ、繊細さを表現している。TOKYO 23らしい大胆なストリートカルチャーと、日本的な「細部へのこだわりと気づかい」の掛け合わせを、実際に店舗に訪れることで体感してほしい。(2021.09.08 SAKUMAESHIMA)
店内および外からも見えるウィンドーに飾られた「提灯」は、⽶国オレゴン州ポートランドにあるナイキ本社での壁画制作や、ブランド「MIHARAYASUHIRO(ミハラヤスヒロ)」のパリ・コレクションの舞台における、JUN INOUEとのコラボレーションで発表した新作を手がけるなど、海外でも活動する井上 純(JUN INOUE)⽒が手がけたもの。
「TOKYO23」らしい⼤胆なストリートカルチャーと、⽇本的な感覚の1つある細部へのこだわりなどを掛け合わせてアートとして表現された提灯を、寛政年間創業の⼩嶋商店の職人が、手づくりで仕上げています。
井上氏のほか、ロサンゼルスを拠点に活動するレイナ コヤノ(Reina Koyano)氏も、アーティストとして参加しています。
「TOKYO 23」を運営しているのは、スニーカーセレクトショップ・atmos(アトモス)やatmosオリジナルアパレルなどを展開するテクストトレーディングカンパニー。原宿キャットストリートの〈TOKYO 23〉のリニューアルにあわせ、バスケットボールカルチャーをベースに、東京のストリートを体現するオリジナルアパレルもスタートしています。
今回の店舗リニューアルにより、表参道に店舗を構える「LATTEST」が出店。Coffee space「LATTEST」として〈TOKYO 23〉に常設され、来店者が寛げる場と空間も用意しています。(en)
所在地:東京都渋⾕区神宮前4-28-21 ハーモニー原宿 1Fビル(Google Map)
営業時間:11:00-20:00
atmosウェブサイト 公式ページ
https://www.atmos-tokyo.com/brands/tokyo23
※本稿の画像提供:テクストトレーディングカンパニー