CULTURE

〈東急歌舞伎町タワー〉2023年4月開業

ホテル、映画館、劇場、ライブホールなどがオープン、“好きを極める場”を創出

CULTURE2022.05.07

東京・新宿歌舞伎町で建設中の〈東急歌舞伎町タワー〉の施設概要が、4月26日に発表されました。オフィシャルサイトも同日に公開されています。

同タワーは、東急および東急レクリエーションが、旧新宿ミラノ座跡地で進めている大型プロジェクトで、地上48階建てとなるビルには、ホテルのほか、映画館、劇場、ライブホールなどのエンターテインメント施設などが入る、超高層の複合施設です。
外装デザインを、建築家の永山祐子氏が率いる永山祐子建築設計が手がけています。

建築デザイン

かつて、歌舞伎町エリアには、川が流れていたことや、現在も歌舞伎町弁財天が水を司る女神として祀られていることから、本エリアの根源的な要素である「水」が外観モチーフ「噴水」として継承されている。

東急歌舞伎町タワー(新宿TOKYU MILANO再開発計画)

東急歌舞伎町タワー(外装デザイン:永山祐子建築設計)

頭頂部は水飛沫をイメージした形状で、歌舞伎町の根底に流れる水のエネルギーが噴水のように天に伸びる姿や、水の持つ純粋さ、常に流動・変化する柔軟さ、透明な水・白い水飛沫が多層に重なり合う優雅な姿が永山氏によるデザインで表現されている。
窓のセラミックプリントや低層外壁アルミキャスト、アーチ窓などには、「水」を意味する伝統文様の「青海波」が採用されている。

東急歌舞伎町タワー

シネシティ広場から、東側外観(2022年1月27日時点)

東急歌舞伎町タワー

シネシティ広場から屋外ビジョン(2022年1月27日時点)

東急歌舞伎町タワー

17階テラス(工事中の様子)

東急歌舞伎町タワー

〈東急歌舞伎町タワー〉フロア構成

フロア構成

B1-B4F / ライブホール「Zepp Shinjuku (TOKYO)」
新宿エリアでは最大級となる収容人数1500名のキャパシティのライブホール。
Zepp ホールでは初となる、360度 LED ビジョンを有し、アーティストとの距離が近い、臨場感あふれる音楽体験を提供する。

東急歌舞伎町タワーライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」

ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」イメージ

東急歌舞伎町タワーライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」

ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」アプローチ イメージ

6-8F:劇場「THEATER MILANO-Za」
歌舞伎町と共に発展した新宿ミラノ座の名前を継承する、約900席のライブエンターテインメントシアター。
アーティストと観客が互いの鼓動や息遣いを感じられる空間で、演劇・音楽・映像などの多彩なエンターテインメントコンテンツを発信する。

東急歌舞伎町タワー劇場「THEATER MILANO-Za」

劇場「THEATER MILANO-Za」イメージ

東急歌舞伎町タワー劇場「THEATER MILANO-Za」

劇場「THEATER MILANO-Za」ホワイエ イメージ

9-10F:映画館「109シネマズプレミアム新宿」
109シネマズの新しいブランドとなる映画館。8スクリーン・総席数は752席。

東急歌舞伎町タワー映画館「109シネマズプレミアム新宿」

東急歌舞伎町タワー映画館「109シネマズプレミアム新宿」

映画館「109シネマズプレミアム新宿」イメージ

東急歌舞伎町タワー映画館「109シネマズプレミアム新宿」ロビーラウンジ イメージ

映画館「109シネマズプレミアム新宿」ロビーラウンジ イメージ

東急歌舞伎町タワー映画館「109シネマズプレミアム新宿」

映画館「109シネマズプレミアム新宿」ラウンジ イメージ

新宿エリアでは初の3面ワイドビューシアター「ScreenX」を導入するほか、ラウンジは鑑賞者専用となり、上質な鑑賞空間を用意。映画だけにとどまらず、多様なエンターテインメントコンテンツを提供する予定。

東急歌舞伎町タワー映画館「109シネマズプレミアム新宿」

3面ワイドビューシアター「ScreenX」イメージ

17-47F:ホテル&レストラン
世界有数の繁華街で多様性・熱量に溢れる新宿歌舞伎町に、これまでにない新しいカテゴリーとグレードで、2つのホテルが誕生する。

18-38F「HOTEL GROOVE SHINJUKU」
東急ホテルズが新たに展開するホテルブランド。20-38Fに客室数538室(客室面積:22~60m²)。
館内の各エンターテインメントを楽しんだあと、その余韻に浸り、高揚感に包まれて過ごせるホテルを目指す。魅力ある音楽を意味する「GROOVE(グルーヴ)」を名称に冠する。

東急歌舞伎町タワー ホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」

「HOTEL GROOVE SHINJUKU」ロゴ

東急歌舞伎町タワー ホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」

ホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」客室(ダブル 32m²)イメージ

17階に設けられるテラス・パーティールーム、レストラン&バーは、”まちの社交場”としての役割を果たす。エンターテインメント施設・まちと繋がるホテル。

東急歌舞伎町タワー ホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」

ホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」17階 バーイメージ

39-47F「BELLUSTAR TOKYO」
東急ホテルズが新たに展開する、ラグジュアリーホテルが最上階に誕生。客室数97室(客室面積:42~88m² [45-47階:115~270m²])。

東急歌舞伎町タワー「BELLUSTAR TOKYO」

「BELLUSTAR TOKYO」ロゴ

ホテル名の「ベルスター」は、ラテン語の「BELLUS(美しい)」と「STAR(星)」を掛け合わせたもの。ホテルでの滞在・体験が宿泊客を輝かせ、美しい未来へと誘うようにという想いが込められている。

東急歌舞伎町タワー ホテル「BELLUSTAR TOKYO」

ホテル「BELLUSTAR TOKYO」45階 3層吹き抜けのレストラン イメージ

東急歌舞伎町タワー ホテル「BELLUSTAR TOKYO」

ホテル「BELLUSTAR TOKYO」45階 バー イメージ

東急歌舞伎町タワー ホテル「BELLUSTAR TOKYO」客室イメージ

ホテル「BELLUSTAR TOKYO」7mのワイドビューで眺望抜群の客室(54m²)イメージ © CGworks Inc.

施設のコンセプトは「“好きを極める場”の創出」

〈東急歌舞伎町タワー〉では、ホテルとエンターテインメントの複合施設という特性を活かし、「見出す〜育てる〜羽ばたかせる」といった、新たな「好き」を生み出すストーリーづくりに取り組みます。
リアルとオンラインを通じて、そこから生まれるストーリーとともに、人々がそれぞれの「好き」に出会う機会や「好き」への情熱が交感される場を創出。極められたさまざまな「好き」の想いとともに、街の未来や文化、さらなる多様性を未来へと紡いでいくことを目指すとのこと。

東急歌舞伎町タワー

シネシティ広場と連動した映画イベント開催イメージ

また、「歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿TOKYU MILANO再開発計画)」全体としては、東急歌舞伎町タワーの建設・整備とあわせて、歌舞伎町のまちづくりへの貢献も含まれています。
空港連絡バスの乗降場の整備や、西武新宿駅前通りのリニューアルなどが予定されており、隣接するシネシティ広場を中心とした公共空間とタワーとが一体となったエリアマネジメントを、地域団体とも連携して行い、まちの回遊とにぎわいを創出していく計画です。

なお、〈東急歌舞伎町タワー〉の開業日は2023年4月14日と後日に発表されています。

ブランドロゴのデザインについて

東急歌舞伎町タワー ブランドロゴ

東急歌舞伎町タワー ブランドロゴ

ブランドロゴは、デザインエレメントとロゴタイプを組み合わせた構成。
デザインエレメントは、外観モチーフである噴水の要素と、ピアノの鍵盤や音響機器のイコライザーといった、エンターテインメント性を内包する。
ロゴタイプは、複数のブロックの組み合わせから成り、文化やコンテンツ、行き交う人々など、さまざまな要素からなる歌舞伎町の多様性を表現した。
ブランドロゴ全体で、本施設が本エリアと一体となりさらなる賑わい創出に寄与していきたいという願いが込められている。

〈東急歌舞伎町タワー〉施設概要

事業主体:東急、東急レクリエーション
所在地:東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1、同番3(地名地番)
用途:ホテル、劇場、映画館、店舗、駐車場など
敷地面積:4603.74m²
建築面積:約3600m²
延床面積:約87,400m²
階数:地上48階+地下5階+塔屋1階
高さ:約225m
設計:久米設計・東急設計コンサルタント設計共同企業体
外装デザイン:永山祐子建築設計
企画・プロデュース:POD
施工:清水・東急建設共同企業体
竣工:2023年1月11日(予定)
開業:2023年4月14日

東急歌舞伎町タワー公式サイト
https://tokyu-kabukicho-tower.jp/

イメージパースを含む本稿は、東急および東急レクリエーションが4月26日に発表したプレスリリース、および同日にオンラインで行われた記者発表会の内容に基づく。内容は今後、変更となる場合あり

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