建築の世界には、完成に至らなかった”アンビルト建築”が数多く存在します。本書は、そんな未完の建築や構想、実験的な都市計画を集めたビジュアルブックです。
紹介されているのは、英国を代表する建築家の1人、ジョン・マディンがバーミンガムに設計予定だった「シビックセンター」(上の画)や、磯崎 新による「空中都市」をはじめ、バックミンスター・フラー、ジェフリー・バワ、ル・コルビュジエ、ザハ・ハディド、丹下健三、黒川紀章ら、時代を代表する建築家たちのアンビルト建築。彼らが思い描き、設計・計画した未来像を、計100点に及ぶ図面、地図、イメージパースなどで紹介しています。
バックミンスター・フラーが提案した「マンハッタン・ドーム」
磯崎新「空中都市・渋谷計画」(上)、「空中都市・新宿計画」(下)
キングス・クロス駅の上に空港を建設するプランのドローイング
ロバート・モースによる高速道路の提案「LOMEX(Lower Manhattan Expressway)」と、その上のスーパーストラクチャーのイメージ
OMAによる「垂直都市」の計画イメージ
目次
イントロダクション
1.POWER 権力による変革(「ピッツバーグ市民センター」含む計7プラン)
2.PRESTIGE 都市の姿(「東京湾計画」含む計8プラン)
3.CULTURE 文化施設(「シンガポール・クラウド」含む計5プラン)
4.CONNECTIONS 都市をつなぐ道(「ベーリング海峡横断計画」含む計8プラン)
5.HYPERMODERN MOVEMENT ハイパーモダン・モビリティ(「シェフィールドのミニトラム」含む計5プラン)
6.NEW CITIES 新しい都市(「ミネソタ実験都市」含む計6プラン)
7.URBAN FANTASIES 都市のビジョン(「マンハッタン・ドーム」含む計9プラン)
3つのESSAY(巨大アートと破格のモニュメントなど)
著者プロフィール
謝辞
図版クレジット
参考図書
索引
著者プロフィール
クリストファー・ビーンランド(Christopher Beanland)
作家、著述家。主な代表作として、ノンフィクションに『Lido(屋外プールの歴史、デザイン、その背後の人々)』、『Concrete Concept : Brutalist Buildings Around The World(コンクリート・コンセプト:世界のブルータリズム建築)』、小説に『The Wall In The Head』、『Spinning Out of Control』などがある。記事執筆も多数。ロンドン在住。
著者:クリストファー・ビーンランド
判型:A4変形(並製)
総頁数:208ページ
定価:4,180円(消費税込)
ISBN:978-4-7661-3601-2
版元:グラフィック社
発売日:2022年8月8日