Appleのイノベーションを体現する〈Apple Park〉

フォスターアンドパートナーズが設計したランドスケープと建築が融合し創造性を刺激するアメリカ・カリフォルニア州のキャンパス

CULTURE2024.10.11

アメリカ・カリフォルニア州クパチーノにある〈Apple Park〉は、Appleの革新的な精神を象徴する、ランドスケープと建築が一体化したキャンパスです。

特徴的な巨大なリング状の建築「リング・ビルディング」は、共同作業や集中作業のための空間であり、高さを抑えることで周囲の木々に溶け込みつつ、曲面ガラス張りのファサードを通して公園の眺めと新鮮な空気を取り込んでいます。

ノーマン・フォスター（Norman Foster）率いるイギリスの建築設計事務所フォスターアンドパートナーズ（Foster＋Partners）が設計しました。

（以下、Foster＋Partnersから提供されたプレスキットのテキストの抄訳）

〈Apple Park〉は人を中心に考え、創造性、革新性、そして健康を育む理想的な職場環境を実現している。また、自然に開かれ、自然とつながり、素晴らしいコラボレーションの成果であるこのキャンパスは、カリフォルニアの精神を体現している。

リング・ビルディング、スティーブ・ジョブズ・シアター、フィットネス＆ウェルネスセンター、ビジターセンター、南駐車場は、すべて流れるような公園に囲まれており、建物は社交、運動、仕事のための場所としてさらに魅力的なものとなっており、ランドスケープと建物はシームレスに融合している。

フレキシブルかつ先進的なこの建築物は、高い木々の合間にひっそりと佇み、太陽のエネルギーを吸収し、ガラス張りのファサードを通して公園からの爽快な眺めと新鮮な空気を取り込んでいる。

Appleのあらゆる取り組みからインスピレーションを得たこの建築物は、環境だけでなく、企業と従業員にも深い配慮をもって設計されている。このキャンパスは100％再生可能エネルギーで稼働しており、北米最大のLEEDプラチナ認定ビルディングとなる見込みである。

71ヘクタール（175エーカー）の敷地は以前はほとんどが舗装されていたが、現在では緑地が20％から80％に増加し、6km（4マイル）を超えるジョギングや散歩用のトレイルが整備されている。

敷地内には、在来種のオークや果樹園、草地、スポーツフィールド、テラス、人里離れた池など、9,000本を超える樹木が植えられている。

リング・ビルディングのシンプルな外観は、膨大な専門知識と革新性を秘めている。

その主な要素は、共同作業のためのポッドスペース、集中作業のための個室、そして、これまでに建設されたものの中で最大級の曲面ガラスを使用した広々としたガラス張りの通路で、周囲の景観と途切れることなくつながっている。