CULTURE

トレイハン・アーキテクツ設計の〈アメリカパビリオン〉

[大阪・関西万博]海外パビリオン紹介

CULTURE2025.04.19

パビリオンDATA

  • 設計
    トレイハン・アーキテクツ(Trahan Architects)
  • エリア
    エンパワーリングゾーン
  • テーマ
    共に創出できることを想像しよう


アメリカパビリオンの見どころポイント!

  • 2棟の三角形の建物に挟まれた浮遊するキューブ
  • 大型LEDスクリーンを備えた外壁
  • 浮遊するキューブをくぐるとアメリカ式庭園

スクリーンの峡谷に映し出されるアメリカンな映像に没入するパビリオン

Photo: TEAM TECTURE MAG

米国パビリオンの外観は、世界的な名声と受賞歴を誇る、トレイハン・アーキテクツ社によってデザインされ、ESグローバル社とアルケミー社が施工を手掛けました。存在感のある外観は、三角形の木造建物2棟が並び、その上にはライトアップされたキューブが浮かぶように設計されています。建物の壁面に備えられた2面の巨大なLEDスクリーンには、米国の名所の数々が映し出され、息を呑むような美しいディスプレイを演出します。この外観は、まるで2棟の建物が人々を迎え入れるべく両腕を広げているかのような作りになっており、来場者を中へと歓迎する意図でデザインされています。木造の地面はわずかにカーブがかかっており、パビリオンへと入場していく際に渡る橋をイメージしています。

Photo: TEAM TECTURE MAG

米国パビリオンを上空から俯瞰すると、2棟の三角形の建物がわずかな隙間を挟んでほとんど触れ合うように並んでいます。その間には大きくもシンプルで優雅なキューブが備えられ、来場者が思わず中には何があるんだろうと好奇心をそそられるような作りになっています。こうしたしっかりとした幾何学的なフォルムは、ゆったりとした流線的な庭園との対比を演出します。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

米国パビリオンのキューブは夜には柔らかな光を放ち、LEDスクリーンは来場者の足を止め、映像に見入ったり、音楽に聞き入ったり、味わったり中を見て周ったりしたくなるような仕掛けになっています。キューブの下を抜けると、その先には吹き抜けが美しい中庭が広がり、活気に溢れたパフォーマンスステージが登場します。ステージでのミュージカルや文化パフォーマンス、またレストランでの食事を楽しんだあとは、米国原産の植物や芝が植えられたアメリカ式庭園を散策することができます。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

トレイ・トレイハン
ビクター・F・”トレイ”・トレイハンは、米国建築家協会フェローであり、ニューオーリンズとニューヨーク両市にあるトレイハン・アーキテクツ社の創設者・CEOである。トレイハンは2021年、シカゴ・アテネウム建築デザイン博物館とヨーロッパ建築アートデザイン都市研究センターから米国建築賞を受賞。トレイハン・アーキテクツ社は、米国建築家協会の公式誌である”Architect Magazine”において、全米建築会社ランキング”Architect 50”で第1位を獲得している。同社は全や州・地方での米国建築家協会賞や、国際デザインコンテストでの受賞歴があり、その数は100を超える。

 


トップ写真撮影:TEAM TECTURE MAG
※ グレー囲み内のテキストは2025年大阪・関西万博公式サイト、各国パビリオン公式サイトより

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