CULTURE
[大阪・関西万博]海外パビリオン紹介_フランス

コルデフィ、カルロ・ラッティ・アソシエイツ設計の〈フランスパビリオン〉

[大阪・関西万博]海外パビリオン紹介

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パビリオンDATA

  • 設計
    コルデフィ、カルロ・ラッティ・アソシエイツ(Coldefy and CRA-Carlo Ratti Associati)
  • エリア
    エンパワーリングゾーン
  • テーマ
    愛の讃歌、大胆さとコミットメントへの招待


フランスパビリオンの見どころポイント!

  • 劇場に下がる幕のようなダブルスキン仕様のファサード
  • 重松象平氏によるルイ・ヴィトンのインスタレーション
  • GSM Project、ジュスティーヌ・エマールによる常設展示

愛をテーマにした劇場のようなパビリオン

フランスの建築デザインエージェント、コルデフィ(Coldefy)とイタリアのデザイン・イノベーション事務所のカルロ・ラッティ・アソシエイツ(CRA-Carlo Ratti Associati)が設計を担当した〈フランスパビリオン〉。再利用可能な部材で構成され、等身大の彫刻、ルイ・ヴィトン、ディオールなど伝統の職人技から樹齢千年を超すオリーブまで、フランスの卓越性や技術を印象的に示すさまざまな展示を行っています。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

建物の堂々たるファサードは大阪万博 2025 のメインエントランスの真向かいにあります。洗練されたモダンなスタイルで、市民に開かれた劇場の舞台装置であるかのような雰囲気を醸し出しています。また、来訪者を無限ループの通路で高みへと誘うことで神秘的な要素も残しています。

建物の左右の側面は完全にベールで覆われています。さまざまなスペースは、いずれもフランス館の持つ赤い糸で結ばれたコンテンツを提案するための場です。

外構のエンベロープは、美的景観に加えて熱の伝達を最小にして、パビリオンの内部に対するサーモバリアとして機能します。このダブルスキン外装は自然通風と組み合わされて、暖房と空調のエネルギー消費を削減します。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

フランス館は、環境に配慮した設計の仮設建築物として計画されています。金属製の構造はパーツとユニットにして再び組み立てることができるもので、後から他の建造物に使うことができます。

パビリオンのオフィスとサービス・技術区域はすべて、再利用可能なプレハブのユニットで構成されています。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

パビリオンの緑の屋根は、雨水の最適な管理を可能にする微気候を作り出します。このプロジェクトの中心的な要素は、2025年大阪万博による都市部のヒートアイランドの削減に貢献します。

パビリオンを涼しくするために完全に緑化された屋根は、イベント会場全体を囲む木製の輪である「リング」から見ることができます。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

自然をひと続きの物語で見せる〈フランスパビリオン〉2025年大阪・関西万博、コルデフィ、CRA

トップ写真撮影:TEAM TECTURE MAG
※ グレー囲み内のテキスト、特記なき画像はフランスパビリオン公式サイトより

 

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