愛知県常滑市にある〈世界のタイル博物館〉は、紀元前から近代まで7,000点を超える装飾タイルを収蔵し、選りすぐって展示するほか、各時代の代表的なタイル空間も再現している、世界でも珍しいタイル専門の研究博物館です。
同館は、タイル研究家で全国タイル業協会会長も務めた山本正之氏が、世界各地で収集した約6,000点のコレクションを1991年に常滑市に寄贈し、同市に本社を構えていたINAX(現在のLIXIL)がその管理・研究と一般公開の委託を受け、1997年にオープンしました。
現在は、山本コレクション+同館のコレクション約1,000点を有する〈世界のタイル博物館〉のほか、〈窯のある広場・資料館〉、〈建築陶器のはじまり館〉、〈土・どろんこ館〉、〈陶楽工房〉、〈ものづくり工房〉の6施設から成る、体験・体感型の〈INAXライブミュージアム〉の中の1施設として、LIXILが運営しています。
〈世界のタイル博物館〉は、紀元前から近代までのタイルに関するコレクションを、オリエント、イスラーム、スペイン、オランダ、イギリス、中国、日本といった地域別に分けて展示する2階と、各時代の代表的なタイル空間を再現した1階の展示で構成されます。これら常設展のほか、トラフ建築設計事務所が会場デザインを手がけた企画展を2013年に開催するなど、展示を通してタイルの魅力と発展の歴史を伝える活動を継続して行っています。
2階の常設展示室「時空を超えるタイル」は、今夏に13年ぶりに大規模改修を行い、コーナーごとに設けたQRコードから日本語・英語・中国語の解説文をスマートフォンで閲覧できるようにし、またタイルが使われている建物の写真パネルを増やすなど、展示品についてより深く知ることができるようになっています(INAXライブミュージアム 2020年8月8日発信お知らせ)。
同館では、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が世界的に拡大するなか、最先端の3Dスキャン技術を利用したバーチャルコンテンツ「世界のタイル博物館」を制作。「ドールハウス」形式で、2020年12月15日(火)より期間限定で内部を公開します。
2021年1月8日(金)には、ウェブ会議システム「Zoom」を利用して、同館のスタッフが、映像コンテンツを紹介しながら展示の魅力を解説しつつ、参加者の質問にも答えるオンラインイベントも開催します。
開催期間:2020年12月15日(火)~2021年1月11日(月)
会場:オンライン
視聴方法:オンライン(要ログイン / アクセス パスワード:lixil)
視聴料:無料
https://my.matterport.com/show/?m=uMFGQVm5SRh
開催日時:2021年1月8日(金)19:00~20:00
参加費:無料
開催方法:オンライン(ウェブ会議システム「Zoom」を使用)
申込み期間:2020年12月15日(火)~2021年1月4日(月)
申込み方法:申込専用フォームより申し込み(追ってZoom会議のURLを通知)
世界のタイル博物館 公式ウェブサイト
https://livingculture.lixil.com/ilm/museum/
INAXライブミュージアム 公式ウェブサイト
https://livingculture.lixil.com/ilm/