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AGCのフッ素樹脂ブランドFluon®の50年

gallery de kasugaにて特別展示会開催、隈研吾氏によるオブジェも展示

AGCのフッ素樹脂ブランド・Fluon®の主力商品〈Fluon®ETFE〉の発売50周年を記念した特別展示会が、東京・表参道にある素材のギャラリー・gallery de kasuga(ギャラリー・ドゥ・カスガ)にて11月21日より開催されています。

フッ素樹脂とは、耐熱性・耐寒性・耐薬品性・難燃性・絶縁性などを兼ね備えた高機能プラスチック。ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの種類があり、自動車・半導体・医療・食品・化学などさまざまな産業を支えている素材です。

AGC「Fluon®50年の歩み。そしてフッ素樹脂の未来。」

AGCのフッ素樹脂〈Fluon® ETFE〉の採用・展開例

このうち、AGCが展開する〈Fluon®〉(読み:フルオン)は、世界でも屈指の技術力と生産力を誇るブランドで、中でも圧倒的な存在感を示すのが〈Fluon® ETFE〉です。1972年にAGCが世界で初めて量産化に成功したもので、電線被覆、チューブ、各種ライニング・コーティング製品などに用いられているほか、2006年には、ワールドカップ ドイツ大会の開幕戦を飾ったサッカースタジアム〈Allianz-Arena(アリアンツ・アリーナ)〉の膜構造物として採用されています。

Fluon® ETFE 詳細
https://www.agc-chemicals.com/jp/ja/fluorine/products/detail/index.html
〈アリアンツ・アリーナ〉採用に関するAGCプレスリリース
https://www.agc.com/news/detail/20040122.html

今回の特別展示では、世界のさまざまな産業界を支える〈Fluon®〉の50年にわたる歴史を紐解き、蛍石(ほたるいし)を元に開発されたフッ素樹脂の用途の可能性を提示します。フッ素樹脂の循環スキーム構築の取り組みのための展示会でもあるとのこと。

本展のプロデュースは、会場のgallery de kasugaを運営するhide kasuga1896(代表:春日秀之)が担当。同社の顧問を務め、同社が進めるサーキュラーエコノミープロジェクトにエグゼクティブアドバイザーとして参画している、建築家の隈研吾氏も出展。〈Fluon® ETFE〉を用いて隈氏がデザインされたオブジェも展示されます。

隈 研吾氏 近影

隈 研吾氏プロフィール
建築家。1954年生まれ。1964年の東京オリンピック開催時に見た丹下健三の設計で知られる〈代々木屋内競技場〉に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。東京大学では、原 広司、内田祥哉に師事し、大学院時代に、アフリカのサハラ砂漠を横断し、集落の調査を行い、集落の美と力に目覚める。東京大学建築学科大学院修了後、コロンビア大学客員研究員を経て、1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。
これまで20カ国を超す国々で建築を設計し、国内外で受賞多数(日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞、ほか)。

隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)Website
https://kkaa.co.jp/

なお、本展示会はBtoBのアポイント制です(12月2日までの会期中、予約不要の一般開放デーは12月2日のみ)。

gallery de kasuga(ギャラリー・ドゥ・カスガ)

gallery de kasuga(ギャラリー・ドゥ・カスガ)外観

特別展示会「Fluon®50年の歩み。そしてフッ素樹脂の未来。」開催概要

会期:2022年11月21日(月)~12月2日(金)
会場:gallery de kasuga(ギャラリー・ドゥ・カスガ)
所在地:東京都渋谷区神宮前5丁目6-5 PATH表参道A棟1F(Google Map
入場方法:要予約(contact@gallerydekasuga宛に「希望日時、会社名、部署名、代表者氏名、返信先メールアドレス、電話番号、来場人数を連絡、会場から折り返し連絡、調整の場合あり)
一般開放デー(予約不要):11月23日(水・祝)、26日(土)、27日(日)、12月2日(金)各日共通13:00-19:00
主催:AGC
プロデュース:hide kasuga1896
協力:隈研吾建築都市設計事務所

gallery de kasuga(ギャラリー・ドゥ・カスガ)MAP

gallery de kasuga(ギャラリー・ドゥ・カスガ)周辺マップ

本展詳細
https://www.gallerydekasuga.com/ja/news_events/2415/

hide kasuga 1896 会社概要
サーキュラーエコノミー構築を推進する事業家、春日秀之が2012年に設立した、素材による新しい価値を創造するマテリアルクリエーションカンパニー。2018年に素材の研究所[hide kasuga LABO]を信州大学国際科学イノベーションセンター内に開所。2019年に東京・表参道に素材をベースとしたサーキュラーギャラリーを開業。2020年にはサーキュラーエコノミー構築コンソーシアム「Green Composite Hills by hide k 1896」を立ち上げ。カーボンを軸に、ライフスタイルに彩りを提供する循環型マテリアルブランド「hide k 1896」と「BLANC BIJOU PARIS」も運営している。

hide kasuga 1896

hide kasuga 1896 Website
https://www.hk1896.com/ja/

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