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佐々木 慧×studio niko「トランス・コネクションー建築と(して)のあいだ」展

東北大学 トンチクギャラリーにて開催、トークイベントも併催

2022年12月6日初掲、12月7日・9日 会場写真を追加

東北大学の青葉山キャンパス内、人間・環境系教育研究棟にあるトンチクギャラリーにて、若手の建築家2組による展覧会が開催されます。本展のキュレーションは、東北大学大学院教授で建築史家の五十嵐太郎氏が担当。

出展者のうち1組は、35歳以下の若手建築家が複数傘下して毎年開催される、大阪の建築イベント「Under 35 Architects exhibition」(U-35 / 概要はこちら)にて、今年のゴールドメダルを受賞した佐々木 慧氏。もう1組は、2015年のU-35に出展した佐藤研也と、東北大学大学院の出身である笹本直裕の二人が2015年に設立した建築家ユニット・studio niko。

「トランス・コネクションー建築と(して)のあいだ」展

「トランス・コネクションー建築と(して)のあいだ」展 会場風景(提供:studio niko)

本展では、単に建築の模型やドローイングを並べて展示するのではなく、展示什器も空間を構成する重要な要素とみなしてデザインされるのも見どころ。建築をめぐる新しい関係性について展示を通して問いかけます。

会期中盤の12月14日には、出展者によるレクチャーと、五十嵐太郎氏と石田壽一氏(東北大学大学院教授)が登壇するトークイベントも開催されます。

「トランス・コネクションー建築と(して)のあいだ」展

「トランス・コネクションー建築と(して)のあいだ」展 会場風景(提供:axonometric Inc.)

出展者ステートメント・プロフィール

「非建築」的な建築とはどのようなものか。ヒエラルキーから開放された、枠組みと枠組み の隙間にある関係性そのもののような、より自由で寛容ななにか。建築然としない建築、「非建築」をめざして、試行錯誤を繰り返している。本展示は「非建築」のあり方を検討するための巨大なスタディ模型である。
axonometricとして取り組んできた・取り組んでいるプロジェクトをできるだけ網羅的に並列することで、試行・思考を俯瞰する。(佐々木 慧)


佐々木 慧(ささき けい)
1987年生まれ。九州大学卒業後、2013年東京芸術大学院修了。藤本壮介建築設計事務所を経て、2021年にaxonometric Inc.を設立。複合施設、ホテル、レストラン、住宅、プレファブ建築開発、家具デザイン、レストランなど、国内外で多数のプロジェクトを手がける。進行中のプロジェクトに、NKS2 architectsと共同で設計する〈NOT A HOTEL FUKUOKA〉、コンペティションの審査結果が今年8月に発表された「2025年日本国際博覧会 休憩所他 設計業務」では、ポップアップステージ(北)を担当する。
九州大学や九州産業大学などの非常勤講師を歴任。2022年「Under 35 Architecture Exhibition」に出展した〈非建築をめざして〉でゴールドメダル賞受賞。
https://axonometric.jp/

福岡〈NOT A HOTEL FUKUOKA〉

〈NOT A HOTEL FUKUOKA〉外観正面イメージパース(概要はこちら

佐々木 慧 / axonometric

「2025年日本国際博覧会 休憩所他 設計業務」ステージ(北)選出案(コンペ概要はこちら
Expo 2023 Osaka 2025 / event stage / Osaka, Japan


studio nikoは、建築を軸に、アートと不動産の分野を横断しながら、変化する社会の中で私たちを取り巻く環境をどのように変えて行くことができるかを考えながら活動しています。
本展では、設立から7年間の実践と、現在進行しているプロジェクトにスポットをあて、そこで培われたアイディアやプロセスを紹介します。建築の枠を拡げて、遊休不動産の利活用、地域再生、展示空 間やプロダクトのデザインなど、意識的に分野を横断しながら取り組む事例を選びました。プリント用紙や100均(100円ショップ)の文房具を用いて、サイトスペシフィックな展示空間を設えました。打ち合わせなどで使った紙を捨てる前に役割を与えた展示什器は、私たちの考え方の一端をよく現しています。(studio niko)


studio niko

笹本直裕(ささもと なおひろ)
1981年生まれ。千葉大学卒業後、2007年東北大学大学院修了。blue studioを経て、 2015年に佐藤研也とstudio nikoを設立。blue studio在籍時に担当した、デジタル工作機器を備えたシェアオフィス・カマタ_ブリッヂ(東京都大田区西蒲田)のディレクターを務め、蒲田と世田谷に拠点を構える。仙台では、宮城大学ほかと産官学共同プロジェクトに携わる。2015年度に仙台市リノベーションまちづくり検討委員を務める。

佐藤研也(さとう けんや)
1981年生まれ。東京理科大学卒業。2007年同大学院修了。moriko kira architectほか、オランダの設計事務所を経て、2015年に笹本直裕とstudio nikoを設立。建築を軸に領域横断的な活動を行い、現代アートの制作やキュレーションにも関わる。
「Under 35 Architecture Exhibition 2015」出展。 2017-2019年 東京藝術大学COI拠点特任助手・特任研究員。http://www.studioniko.jp/

studio niko〈Francfranc Forest〉

〈Francfranc Forest〉 Photograph: Nacása & Partners

studio niko〈仙台市 H邸〉

Photograph: Yurika Kono

「トランス・コネクションー建築と(して)のあいだ」展 開催概要

会期:2022年12月9日(金)〜12月18日(日)※会期中無休
開場時間:13:00-18:00
会場:トンチクギャラリー / 人間・環境系教育研究棟1F [F01]
所在地:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-06 東北大学青葉山キャンパス内(Google Map
問合せ先:東北大学大学院 工学研究科 都市・建築学専攻 都市・建築理論研究室(tel: 022-795-7880)

「トランス・コネクションー建築と(して)のあいだ」展

関連イベント

日時:2022年12月14日(水)17:00-19:00
レクチャー講師:佐々木 慧、笹本直裕
登壇者:石田壽一(東北大学大学院教授)、五十嵐太郎
主催:東北大学大学院 工学研究科都市・建築学専攻 都市・建築理論研究室

東北大学 青葉山東キャンパス全体図
http://www.eng.tohoku.ac.jp/map/?menu=campus

人間・環境系教育研究棟マップ
http://www.eng.tohoku.ac.jp/map/?menu=campus&area=f&build=01

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