2022年2月に開館した大阪中之島美術館にて、開館1周年記念展「デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」が4月15日より開催されています。会期は6月18日まで。
戦後、日本ではまだ一般的に馴染みのなかった「デザイン」という言葉は、今日では人々の身近なものとなっています。さらに、その概念を大きく拡げ、さまざまな領域で「デザイン」という言葉が使われています。
同様に、「美術」から「アート」という言葉への変化とともに、アートもまた従来の意味づけを超えた表現を展開していると言えます。
本展では、大阪中之島美術館が活動の両輪とするアートとデザインを並行的に展示し、「これはデザイン?」「こっちはアート?」という問いかけを来場者が受け取り、デザインとアートの「境界」ないし「重なりしろ」について考える機会を提供します。
剣持 勇〈ラウンジチェア〉 1958年(発売: 1960年 再製作:1972年) 武蔵野美術大学 美術館 ・図書館蔵
森村泰昌〈肖像(ファン・ゴッホ)〉 1985年 大阪中之島美術館蔵
ⒸYasumasa Morimura
倉俣史朗〈Miss Blanche (ミス・ブランチ〉 デザイン1988年 / 製作 1989年 大阪中之島美術館蔵 ⒸKuramata Design Office
奈良美智〈どんまい Q ちゃん〉 1993年 和歌山県立近代美術館蔵 ⒸYoshitomo Nara
ヤノベケンジ〈アトムカー(黒)〉1998年 国立国際美術館蔵 ⒸCopyright KENJI YANOBE
本展では、デザイナーやアーティストと呼ばれている約70名による多彩な作品を紹介。戦後の1950年代から近年の2010年代までの作品群を総覧できるのも大きな魅力です。
出品作家(抜粋、五十音順):会田 誠、イサム・ノグチ、亀倉雄策、河原 温、草間彌生、倉俣史朗、剣持 勇、佐藤可士和、田中一光、永井一正、藪内佐斗司、奈良美智、名和晃平、早川良雄、日比野克彦、三宅一生、宮島達男、村上 隆、元永定正、森村泰昌、柳 宗理、ヤノベケンジ、横尾忠則、ほか
村上 隆〈Red Rope〉 2001年 高松市美術館蔵 Ⓒ2001 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
名和晃平〈PixCell-Sheep〉 2002年 和歌山県立近代美術館蔵 ⒸKohei Nawa
深澤直人〈INFOBAR〉 2003年 KDDI株式会社蔵 ⒸKDDI CORPORATION
小川信治〈恋文〉 2006年 高松市美術館蔵
会期中は、出展者らによるトークイベントや、担当学芸員によるギャラリートークも併催されます(詳細は大阪中之島美術館ウェブサイト 本展詳細ページを参照)。
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
所在地:大阪府大阪市北区中之島4-3-1(Google Map)
会期:2023年4月15日(土)〜6月18日(日)
休館日:月曜(5月1日を除く)
開場時間:10:00-17:00(入場は16:30まで)
観覧料:一般 1600円、高校・大学生 1000円、中学生以下無料
※各種割引は大阪中之島美術館ウェブサイトを参照
主催:大阪中之島美術館、読売新聞社
大阪中之島美術館ウェブサイト
https://nakka-art.jp/
大阪中之島美術館 内観「パッサージュ」
建物の設計は公募型設計競技で最優秀案に選出された遠藤克彦建築研究所が手がけた。
『TECTURE MAG』への感想など、簡単なアンケートにお答えいただいた方の中から、本展の観覧券を2組4名さまにプレゼント!
受付期間:掲載から5月7日(日)まで ※締切
※応募者多数の場合は抽選
※結果発表:チケットの発送をもって了(個々の問合せには対応しません)
※発送完了後、都道府県を除く住所情報は削除し、データとして保有しません