東京・六本木のアクシスギャラリーにて、「スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法」展が3月29日より開催されます。
日本とスイスの建築文化交流のプラットフォームとして2018年に設立された、日瑞建築文化協会(JSAA)が主催するイベントとして第3回を数えます。
本展では、1980年から1983年の間に生まれ、言語や文化の異なるスイス各地で教育を受けた、4組の建築家(BYJUNG、Truwant+Rodet+、WALDRAP、Weyell Zipse)による、映像と音のインスタレーションが披露されます。
Nathan Ghiringhelli(ナータン・キリンゲッリ)とJonas Ulmer(ジョナス・ウルマー)が率いる、スイス・ビール(ビエンヌ)を拠点とする建築事務所。大規模な開発から小規模な住宅や改築まで幅広いプロジェクトを手がけ、想像的で機能的、概念的で直感的な建築を提案し、ユニークで美しい空間のデザインを目指している。
Nathan Ghiringhelli(ナータン・キリンゲッリ)
1980年生まれ。ルガーノ応用科学芸術大学、アメリカのバージニア工科大学、メンドリジオ建築アカデミーで建築を学ぶ。2005年から2014年までValerio Olgiati(ヴァレリオ・オルジアティ)に勤務。2015年に自身の事務所、2019年にBY JUNG(バイ・ユング)を設立。現在はメンドリーシオのAccademia d’Architetturaで建築とデザインを教える。
Jonas Ulmer(ジョナス・ウルマー)
1983年生まれ。ベルン応用科学大学で建築を学ぶ。Raphael Zuber(ラファエル・ズーバー)、マウルス・シファーリと同期。2008年から2012年までValerio Olgiati(ヴァレリオ・オルジアティ)に勤務。2013年に自身の事務所、2019年にBY JUNG(バイ・ユング)を設立。2013年から2017年までスイス連邦工科大学チューリッヒ校(Eidgenössische Technische Hochschule Zürich: ETHZ)で建築とデザインを教える。
BY JUNG Website
https://www.byjung.ch/
Dries Rodet(ドリース・ロデ)とCharlotte Truwant(シャルロット・トゥルワント)によって2015年に設立された、スイス・バーゼルを拠点とする建築スタジオ。ベルギー、ロッテルダム、コペンハーゲン、ブリュッセル、スイス、そして日本での国際的な活動は、建築にとどまらず、舞台美術、ランドスケープ・アーバニズム、研究、教育など、幅広い分野に展開する。
Dries Rodet(ドリース・ロデ)
1982年生まれ。ベルギー・ゲントのセント・ルーカスで建築を学ぶ。2005年に卒業後、デンマーク、ベルギー、スイスの建築・ランドスケープ事務所に勤務。2010年に東京でレジデンス。2015年にCharlotte Truwant(シャルロット・トゥルワント)と共にバーゼルに建築スタジオ・Truwant+Rodet+(トゥルワント+ロデ+)を設立。現在、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(École polytechnique fédérale de Lausanne: EPFL)客員教授。
Charlotte Truwant(シャルロット・トゥルワント)
1980年生まれ。スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)で建築を学ぶ。その後、コペンハーゲン、ブリュッセルで働き、東京でのレジデンスを経て、2009年にスイスに戻る。2015年、Dries Rodet(ドリース・ロデ)と共にバーゼルに建築スタジオ・Truwant+Rodet+を設立。2018年文化協会・dasVereinを共同設立。現在、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)客員教授。
Truwant+Rodet+ Website
https://truwantrodet.ch/
チューリッヒを拠点とするSebastian Lippok(セバスチャン・リッポック)とRate Walter(レナーテ・ワルター)とのコラボレーション。現代世界の状況を解釈し、複雑さと矛盾を操りながら、プログラムとコンテクストの新しい関係の構築を試みている。
Sebastian Lippok(セバスチャン・リッポック)
1981年ドイツ・ドレスデンに生まれる。デルフト工科大学とベルリン芸術大学で建築を学び、2008年にマックス・タウト賞を受賞して卒業。2008年から2014年までスイス・チューリッヒのE2Aアーキテクツに勤務。2015〜2018年スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)助手。2017年にRate Walter(レナート・ワルター)と共にWALDRAP(ワルドラップ)を設立。
Rate Walter(レナーテ・ワルター)
1983年スイス・ベルン生まれる。スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)と中国の東南大学で学ぶ。フォクト・ランドスケープ・アーキテクツ・チューリッヒや、E2Aアーキテクツ、チューリッヒ州建設課に勤務。2015年に独立し、2017年にセバスチャン・リポックと共にWALDRAP(ワルドラップ)を設立。2023年よりメンドリーシオ建築アカデミー客員教授。
WALDRAP Website
https://www.waldrap.ch/
Christian Weyell(クリスティアン・ウェオ)とKai Zipse(カイ・ジプセ)によって2015年にバーゼルを拠点に設立された建築事務所。2021年スイス・アート・アワードにノミネートされ、ヴェネツィア国際大学やベルリン工科大学、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)などで講師を務める。
Christian Weyell(クリスティアン・ウェオ)
1981年生まれ。建築家、都市プランナー、Weyell Zipse共同創設者。スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)とダルムシュタット工科大学で学び、2008年に卒業。卒業後、2012年にHHFアーキテクツに入社。2012年〜2018年ETH建築・都市デザイン講座にて教育・研究に携わる。現在、カールスルーエ工科大学客員教授
Kai Zipse(カイ・ジプセ)
1980年生まれ。Weyell Zipse共同創設者。ダルムシュタット工科大学、東京大学、ベルリン芸術大学で学ぶ。在学中にSANAAと隈研吾建築都市設計事務所にてインターンを経験。2008年の卒業後、グラバー・パルバー・アーキテクツ、カルーソ・セント・ジョン、ミラー&マランタに勤務。現在、カールスルーエ工科大学客員教授。
Weyell Zipse Website
https://weyellzipse.ch/
スイスの建築表現と言えば、抽象的な図面やリアルなレンダリングなど、ストイックな印象が強いかもしれません。しかし、近年のスイスにおいては、色彩豊かな図面やコラージュ、精緻で具象的な模型など、従来とは一線を画し、力強く新鮮さのある建築表現が生まれています。
本展では、建築家にとっても、設計競技やSNSで日常的な表現手段となった映像に着目しました。二酸化炭素排出を極力削減するため、デジタル情報だけをスイスから日本へ転送することで、次世代の展示方法を模索しています。また、アクシスギャラリーの会場の特性を活かし、フルハイトで映像を投影。等身大の映像と共に、空間体験にとって重要となる音が流れ、図面や写真と共に展示します。。スイスの建築家たちによる今日の建築表現をご覧ください。(アクシスギャラリープレスリリースより)
会期:2024年3月29日(金)〜4月14日(日)
開場時間:11:00-20:00(最終日は18:00閉場)
※3月29日(金)16:00-18:00 プレス内覧会 / 18:00-20:30 レセプション
※3月30日(土)17:00-18:30、4月12日(金)19:00-20:30は、トークイベント開催日のため、映像作品を鑑賞できない場合あり
会場:アクシスギャラリー
所在地:東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4F(Google Map)
入場料:無料
主催:一般社団法人日瑞建築文化協会
後援:在日スイス大使館
特別協力:アクシスギャラリー
VOL.1 スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法
日時:2024年3月30日(土)17:00-18:30
登壇者:クリスティアン・ウェオ、カイ・ジプセ
言語:英語(通訳なし)
参加方法:要申し込み
https://jsaa-20240330-wz.peatix.com/
VOL.2 スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法
日時:2024年4月12日(金)19:00-20:30
登壇者:丸山 新(AndForm)x WALDRAP(レナーテ・ワルター、セバスチャン・リッポック)
言語:英語(通訳なし)
参加方法:要申し込み
https://jsaa-240412.peatix.com/
概要:本展関係者による展示解説(会場にて)
開催日時:毎週末 14:00-15:00
※詳細はJSAA公式サイト、また公式インスタグラムを参照
JSAA 公式ウェブサイト
https://www.js-aa.org/
公式インスタグラム @jsaa_japan_swiss
https://www.instagram.com/jsaa_japan_swiss/