大阪・本町にあるギャラリー[マテリアルベースBOiTE](運営:ケイミュー)にて、建築家・永山祐子の展覧会「永山祐子個展 確かにありそうなもの」が12月12日より開催されます(初日のみ一般入場は17:00まで)。
本展は、今年9月から10月にかけて、東京・新宿の[AWASE gallery]で開催された展覧会の巡回で、永山氏の作品集『永山祐子作品集 建築から物語を紡ぐ』(グラフィック社)と新書『建築というきっかけ』(集英社)の刊行を記念して開催されるものです。
今回の大阪巡回展は、永山氏が万博のパビリオンの模型などを関西で公開する初めての場となります。
また、会場となる[マテリアルベースBOiTE]は、ケイミューが運営するプロユーザー向けのショールーム兼ギャラリーで、今回がこけら落としとなります。
東京展(10月12日終了)開催概要+レポート(12月10日update)
東京・新宿会場と同様に本展でも、永山氏がこれまでに関わった建築・デザインプロジェクトの模型やマテリアル(素材)、完成品であるプロダクトなどが、大阪の会場にあわせて再構築して展示されます。好評だった永山氏による音声ガイドも用意され、こちらも大阪会場用に再編集されたものを用意しているとのこと(音声ガイドを聴くには、会場に掲示されたQRコードを読み込めるカメラ付き携帯端末が必要。同ガイドは音楽ストリーミング配信サービス・Spotify(スポティファイ)を使用)。

上段(左から):LOUIS VUITTON 大丸京都店 偏光板(光学フィルム)の筒、松坂屋名古屋店会員制ラウンジ 柱巻のオリジナルタイル、昭和女子大学正門 組子検証模型
中段:豊島横尾館 赤ガラス、東急歌舞伎町タワー コンセプト模型、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」ファサードのテキスタイル
下段:AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY 大屋根オリジナルタイル、東急歌舞伎町タワー 青海波アルミキャスト、女神の森セントラルガーデン 森綾模様アルミキャスト
永山祐子氏コメント
今年、作品集と新書の2冊を刊行する節目に、東京で開催した本展を、大阪のギャラリーからお声がけいただき、巡回展として開催することとなりました。
展示は2つのコンセプトを軸に構成されています。ひとつ目は、作品集の1つの章でとりあげた「動く建築」をテーマにしています。万博をはじめとするリユースのプロジェクトを、実物のモックアップや映像を通して、かたちを変えながら未来へとつながっていく建築の姿として展示します。
もうひとつの展示は、発想の種や、思いがけないブレイクスルーをもたらしたモノを集めた展示です。作品集の「レシピページ」を思わせるような、私の頭の中をそのまま形にしたような空間となっています。
会場で展示しているプロジェクトの写真は、タペストリーやTシャツとなっており、会期終了後も廃棄されることなく、誰かの手に渡り、新たに活かされることを願っています。
また、展示解説は音声でお聞きいただけますので、会場で作品とあわせて、あるいは帰り道などに耳を傾け、展示の理解を深めていただければと思います。東京での展覧会会場にて、大阪・関西万博 パナソニックグループパビリオン「ノモの国」のファサードを構成したバタフライモチーフについて説明する永山祐子氏(2025年9月20日)
会期:2025年12月12日(金)〜12月26日(金)※会期中無休
開場時間:12:00-20:00 ※初日の12日のみ17:00以降はメディアなど招待・関係者に限り入場可
入場料:無料
会場:マテリアルベースBOiTE
所在地:大阪市西区靱本町1丁目4-5 千代田ビルANNEX1階(Google Map)
共催:永山祐子建築設計、ケイミュー、AWASE gallery
日時:12月13日(土)13:00-14:00
※在廊予定の永山祐子氏による展示解説 ※予約不要
永山祐子建築設計がこれまでに手がけてきたプロジェクトの記録写真がプリントされた、本展オリジナルTシャツを、来場者を対象に、抽選で3名にプレゼント。

オリジナルTシャツ イメージ(画像提供:AWASE gallery)
東京会場では額装して展示され、大阪巡回展会場にも置かれたこれらのTシャツは、同事務所の設計スタッフが思い入れのあるプロジェクトを1つ選んでプリントしたものです。タグには、各スタッフによるコメントや作品に関するテキストが印字されています。
応募フォーム
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