2026年4月15日初掲、4月18日関連トークイベント追補(その後、日程変更あり)
東京・乃木坂にあるTOTOギャラリー・間にて、建築家の山田紗子氏の個展「山田紗子展 parallel tunes」が4月16日より開催されます。
山田氏による講演会は5月29日にイイノホールにて、申し込みの受付は5月17日までです(応募多数の場合は抽選、詳細はこちら)。

miyazaki
Tokyo, 2022
Photo © Rumi Ando
Illustration © Kokoro Suzuki
概要
TOTOギャラリー・間では、自然と人とものとが響き合う、新しい建築を予感させる注目の建築家、山田紗子氏の初の個展「山田紗子展 parallel tunes」を開催します。
思いもかけない自由な造形と大胆な構成、斬新な色彩の展開、生命感に満ちた作品やインスタレーションなど、氏が創り出す世界は、私たちのイマジネーションを触発し、建築にフレッシュな息吹をもたらしています。
自邸〈daita2019〉で2020年日本建築設計学会賞大賞を初めとする数々の賞を受賞、「EXPO 2025 大阪・関西万博」では休憩所の設計を手掛け、樹木群と人工物が渾然一体となる環境を立ち上げました。近年では、観光牧場のリニューアルプロジェクトの実現や公共図書館のプロポーザル最優秀者として選定されるなど、活躍の幅を拡げています。daita2019
Tokyo, 2019
© Kei Sasakimiyazaki
Tokyo, 2022
© Rumi Andonu:kuju
Oita, 2025
© Yosuke Ohtake野生動物を記録する映像ディレクターを母にもつ山田氏は、幼少期より大自然の中で逞しく命を営む生き物たちの情景を観ながら育ちました。山田氏のルーツには、絶え間なく風景が移り変わる悠久の時間の中で多様な生命が奏でる、無数の歌声が響く大地があります。
「いくつもの歌が同時に響いているような建築をつくりたい」と語る山田氏が目指す建築とは、統制された旋律美ではなく、それぞれの要素が互いの存在を主張し、ぶつかりあい、反響しあうことで新たな音律を生み出す、騒がしくも賑わしいポリフォニー(多声音楽)の在り方です。山田氏は、日々複雑さを増す今日の世界を多声的と捉えて肯定しつつ、躍動感のある豊かな環境を創り出そうとしています。
本展では、ギャラリー空間を環境と捉え、自然、生物、ランドスケープなどが複雑な旋律を奏でながら共鳴する氏独自の世界を表現します。ぜひご期待ください。
TOTOギャラリー・間
展覧会コンセプト
parallel tunes
パラレル・チューンズあるとき〈daita2019〉を訪れた人が、いくつもの歌を同時に聴いているようだと言った。吹き抜けをじぐざぐと横断する階段、階をまたいで伸び広がる本棚、あちこちから垂れている丈の長いカーテン。見渡してみると、それらが互いを睨みながら動き、それぞれの旋律をもって生活の一角をかたちづくっていることに気づく。
ものには率直なあり方、生まれもった姿がある。柔らかかったり、断続的であったり、まっすぐ伸びていたり、鈍重であったりする。それらが力学や機能、さらに隣り合うもの同士の関係によって伸び縮みし、いくつもの旋律が生み出される。その場を規定するフレームよりも、そんなとりどりの歌が浮かび立ち、ぶつかり合いながら併走する。それはとても生き生きとした、騒がしい世界だ。そもそも私たちの周りには、ユニークでアンバランスなものたちが、ひとつのルールに収まりきれずに蠢(うごめ)いている。調和を目指すシンフォニーではなく、和音も不協和音も同時に響く、ポリフォニーとして世界を描きたい。
そんな世界を肯定しようと、ドローイングを描く。模様を描いては輪郭を与え、さらに別の模様を重ねていく。新たな躍動を目論見ながら、型を破り、他者との応酬を促す。建築をつくることで、このカラフルで騒がしい世界への連なり方を探りつづけている。
山田紗子
山田紗子(やまだ すずこ)プロフィール
山田紗子ポートレート
© Fujii Yui1984年東京都生まれ。山田紗子建築設計事務所代表。
ランドスケープデザインを学びながら建築に興味を持ち、藤本壮介建築設計事務所に入所。その後、東京藝術大学大学院で建築を学ぶ。大学院在学時に東京都美術館主催「Art&Life:生きるための家」展で最優秀賞を受賞。独立後、〈daita2019〉〈miyazaki〉などの住宅や、〈outline bar〉といったアートインスタレーションで、建築の領域を押し広げるような作品を展開する。近年は〈EXPO 2025 大阪・関西万博休憩施設〉や〈やぶ市民交流広場YBパーク〉など、公共空間の設計も手掛けている。
主な受賞に、第3回日本建築設計学会賞大賞、第36回吉岡賞、Under 35 Architects exhibition 2020 Gold Medal、第3回小嶋一浩賞などがある。suzuko yamada architects Website
https://suzukoyamada.com/
会期中、TOTOギャラリー・間の館長によるギャラリーツアーやディレクター、スタッフによるガイドツアーも開催されます(予約不要、詳細はTOTOギャラリー・間のウェブサイトを参照)。
#TOTO GALLERY・MA YouTube: 予告編「山田紗子展 parallel tunes」(2026/03/26)
会期:2026年4月16日(木)~7月12日(日)
開館時間:11:00-18:00
入場料:無料
休館日:月曜・祝日、5月4日(月)〜6日(水)※但し5月3日(日・祝)は開館
会場:TOTOギャラリー・間
所在地:東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F(Google Map)
主催:TOTOギャラリー・間
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会(特別顧問:安藤忠雄、委員:貝島桃代、平田晃久、セン・クアン、田根 剛)
後援:一般社団法人東京建築士会、一般社団法人東京都建築士事務所協会、公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部、一般社団法人日本建築学会関東支部、公益社団法人日本建築士会連合会
協力:日本ファイリング、一般財団法人田中仁財団、オカムラ、創造系不動産、太陽工業、シマ、北勢工業、荒川技研工業、ルフトツーク、Artifact
TOTOギャラリー・間 ウェブサイト 本展詳細
https://info.jp.toto.com/gallerma/ex260416/index.htm

expo’25 rest area 3,
Osaka, 2025
© Yosuke Ohtake
日時:2026年5月29日(金) 18:00開場、19:00開演、20:30終演(予定)
会場:イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1飯野ビルディング4F ? Google Map)
定員:500名
参加費:無料
参加⽅法:事前申込制、下記・TOTOギャラリー・間ウェブサイトにて受付
申込期間:受付中、5月17日(日)まで
※応募者多数の場合、抽選の上、5月22日(金)までに結果を通知
注.未就学の入場は不可
https://info.jp.toto.com/gallerma/ex260416/sympsm.htm
計3回・各回とも本展会場にて開催。17:30より山田紗子氏によるギャラリーツアー(約30分を予定)を併催、18:15よりギャラリートーク開始(20:00終了予定)。事前申し込み不要。
第1回
「つくることと考えること」
日時:2026年4月22日(水)
登壇:渡邉康太郎(Takramコンテクストデザイナー・東北芸術工科大学客員教授)、近内悠太(教育者・哲学研究者)、山田紗子
第2回
「これからの建築について」
日時:2026年4月28日(火)
登壇:平田晃久(建築家)、山田紗子
第3回
「生命の探求、その構造」
日時:2026年5月7日(木) 7月10日(金)に変更
登壇:池上高志(人工生命研究者・東京大学大学院教授)、布施琳太郎(アーティスト)、山田紗子
詳細
https://info.jp.toto.com/gallerma/ex260416/event/?event_type=type1