すでにお伝えしているとおり、永山祐子氏が会場デザインを担当した「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」が、高輪ゲートウェイ駅前の特設会場で開催中だ。
永山祐子氏には以前のインタビュー記事で、完成前に計画の意図を語っていただいたが(インタビュー記事 / 動画記事)、TECTURE MAG は改めて現地で完成後、永山祐子氏にパビリオンを巡りながら解説いただいた。
Movie & Photographs: toha
もとは海であった場所の記憶から、「しらなみ」をイメージしてつくり上げたというパビリオンの様子をご覧いただきたい。
全体として「大きな風景」をつくろうと考えた、という永山祐子氏。
サイズ感や配置で意識したこと、膜の柔らかなカーブを実現するためになされた工夫の数々が語られる。
全体のイメージを実現するために、細かい1つ1つの要素が丹念につくり込まれた様子は、必見。
それぞれのパビリオンの内部では、柱を極力少なくして大空間を実現。鉄骨の梁を隠しながら二重膜で覆うことで、柔らかく包まれた雰囲気が生まれている。
「ホールC」は、FMラジオ放送局J-WAVEがプロデュースするエンターテインメントレストラン「J-WAVE NIHONMONO LOUNGE」。中田英寿氏が主催する「CRAFT SAKE WEEK」とコラボレーションし、厳選された日本酒が日替わりで楽しめる。
シナ合板とスチールを中心に用いた什器のディテールにも注目。
「ホールC」内にあるショップ「NIHONMONO TOKYO(ニホンモノ・トウキョウ)」では、中田氏がリサーチ、ブックディレクター・幅 允孝氏と美術家・ミヤケマイ氏がディレクションを担当したモノが、興味を引くように陳列されている。
いよいよ9月6日までの開催となった「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」では、最後を飾るイベント「5 Days CITY」が9月2日から6日に開催される。
「Playable」というコンセプトで、この場所で進められる品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)の「まちづくり」を知り、街の雰囲気を先駆けて体感できるイベントという。
会期終了間近の「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」。
すでに訪れた方も、まだの方も。
現地に足を運んでパビリオンによって引き出された「場の力」を体感いただき、未来の姿に思いを馳せていただきたい。
(jk)
■ Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)
開催期間:2020年7月14日(火)~9月6日(日)
開場時間:11:00 – 21:00(イベントごとに実施時間が異なります)
開催場所:Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイ駅前特設会場)
入場無料(一部有料のイベントあり)
※予約制(予約方法は下記特設サイトを参照)
主催:東日本旅客鉄道株式会社
https://www.takanawa-gateway-fest.com■ 5 Days CITY
開催期間:2020年9月2日~9月6日(5日間)
開場時間:11:00 – 21:00(体験時間:約60分)
開催場所:Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイ駅前特設会場)
【常設コンテンツ】ホールB
【限定開催コンテンツ】南エリア屋外スペース
予約受付:当日ホールB前にて受付
※ 各回、定員になり次第締め切りとなります。
※ 別途、イベント会場への「入場予約(無料・当日予約可)」が必要
https://www.takanawa-gateway-fest.com/event/event_detail/1004