FEATURE2023.12.30

TECTURE MAG 2023年アクセスランキング

国内開業ニュースで振り返る2023年 &今後の注目プロジェクトをチェック!

2023年は、日本国内では東京を中心にさまざまな大型プロジェクトが竣工、開業を迎えました。
本稿では、ページビューの多かったものを中心にピックアップし、話題となった施設や店舗の開業ニュースを改めて紹介します。

大規模再開発プロジェクトが次々竣工・オープン

森ビル 大型再開発プロジェクト
麻布台ヒルズ
・内覧会レポート
・麻布台ヒルズギャラリー
・開業予定:Janu(ジャヌ)、チームラボボーダレス

虎ノ門ヒルズ
・内覧会レポート
・情報発信拠点「TOKYO NODE」

東急・広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)
代官山
〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉
・隈研吾建築都市設計事務所デザイン監修〈MAIN棟〉
・SUEP.設計〈TENOHA棟〉
・SUPPOSE DESIGN OFFICE デザイン〈ブルーボトルコーヒー代官山カフェ〉
渋谷
・NASCA+日建設計〈Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)〉
・「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」とは?
・中山英之建築設計事務所〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉ロビー空間をデザイン
原宿・表参道(進行中)
・平田晃久建築設計事務所〈東急プラザ表参道(Omohara)〉

アーバン・カルチャー
・都立明治公園整備プロジェクト

新街区「麻布台ヒルズ」が11/24開業

東京・港区の麻布台1丁目・虎ノ門5丁目・六本木3丁目にまたがる広域で、1980年代に開発がスタートした大規模市街地再開発がいよいよ完成を迎えました(一部施設は2024年に開業)。多種多様な都市機能を、約8.1ヘクタールの敷地面積に複合・集結させたコンパクトシティの誕生です。

麻布台ヒルズ 中央広場 鳥瞰

麻布台ヒルズ「中央広場」鳥瞰(提供:森ビル)

▽内覧会レポートを読む

新街区「麻布台ヒルズ」11/24開業、商業施設、オフィス、ウェルネス、ギャラリー、グリーンを複合・集約したコンパクトシティ[内覧会レポート]

英国人建築家でデザイナーのトーマス・ヘザウィックが率いるヘザウィック・スタジオが手がけた低層部には、2024年1月下旬にグランドオープン予定のマーケットのほか、文化施設「麻布台ヒルズギャラリー」が開館。こけら落としは、「麻布台ヒルズ」のパブリックアートも手がけている、国際的アーティストのオラファー・エリアソンの展覧会です。

オラファー・エリアソン展2023

「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」会場風景 Photo: TEAM TECTURE MAG

▽展覧会レポートを読む

麻布台ヒルズギャラリー開館記念「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」会場レポート

2024年も「麻布台ヒルズ」から目が離せません。2月9日には、お台場から移転した〈森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス〉が開業します(『TECTURE MAG』ではプレス内覧会に参加予定)。
さらに3月には、アマンの姉妹ブランドのホテル〈ジャヌ東京〉が開業を予定しています。

▽〈森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス〉概要をチェック!

〈チームラボボーダレス〉がお台場から麻布台に移転、アマン、ジャヌが開業する新街区の地下にオープン【記者発表会レポート】

▽2024年3月開業予定〈ジャヌ東京〉概要をチェック!

アマンの姉妹ブランド〈ジャヌ東京〉が麻布台ヒルズに開業、客室総数122室、約4,000m²の都内最大級のウェルネス施設、7つのレストラン&バーがオープン!

重松象平氏が手がけた〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉が開業

大型再開発プロジェクト「虎ノ門ヒルズ」において、主要な建築では最後の1棟となる〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉が10月6日に開業(一部店舗・施設は来春までに順次開業予定)。高さ約266mの高層ビルのデザインを、OMAのパートナーでニューヨーク事務所を率いる建築家の重松象平氏が担当しています。

〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(Toranomon Hills Station Tower)〉

〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉最上階「SKY GARDEN & POOL」 Photo by Tomoyuki Kusunose
注. イベント開催時または同階レストラン利用者のみ入場可

▽複合施設〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉の概要を読む

〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉10/6開業、重松象平、ワンダーウォール、スペース・コペンハーゲンなどが参画して完成した高層複合施設の見どころをレポート

〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(Toranomon Hills Station Tower)〉

〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉45階「TOKYO NODE」ロビー空間 Photo by Tomoyuki Kusunose

▽OMAパートナー重松象平氏によるテキストを読む

OMA重松象平氏による大通りの活気を垂直方向へと導く超高層ビル〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉が竣工

45階には、森ビルの新たな情報発信拠点となる「TOKYO NODE」がオープン。現在は開館記念第二弾として、「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」を開催中です。

syn(シン)

11月12日で終了したTOKYO NODE開館記念展「“Syn:身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAY」会場風景(提供:森ビル)

▽TOKYO NODEこけらおとし「“Syn : 身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAY」レポートを読む

10/6開業〈虎ノ門ヒルズ ステーションタワー〉最上部にオープンする「TOKYO NODE」開館記念企画 “Syn:身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAY[内覧会レポート]

「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」会場風景 2023

藤本壮介氏が空間をデザインした〈Embracing Lights〉「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」展示風景 2023(提供:TOKYO NODE)

▽TOKYO NODE開館記念第二弾「蜷川実花展」レポートを読む

「TOKYO NODE」開館記念企画第2弾「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」会場レポート

東急・広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)

代官山
東急東横線代官山駅の駅前に、”職・住・遊 近接の新しいライフスタイル”を提案する複合施設〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉
が開業しました。隈 研吾氏がデザイン(基本設計)を手がけた地上10階+地下2階のMAIN棟と、末光弘和氏と末光陽子氏が率いるSUEP.が設計したTENOHA棟の2棟で構成されます。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)MAIN棟

MAIN棟 外観(八幡通り・代官山入り口交差点付近からの眺め) Photo: TEAM TECTURE MAG

▽フォレストゲート代官山 MAIN棟 内覧会レポートを読む

代官山に複合施設〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉が開業、隈研吾建築都市設計事務所がMAIN棟の基本設計・デザインを担当

TENOHA 代官山 記者発表会

TENOHA棟で行われた「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)記者発表会」に登壇、建物の構造的な特徴について説明する末光弘和氏(左)と末光陽子氏 Photo: TEAM TECTURE MAG

▽フォレストゲート代官山 TENOHA棟 内覧会レポートを読む

“循環する建築”をテーマにSUEP.が設計した〈Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)〉TENOHA棟がオープン

ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ

〈ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ〉外観(提供:ブルーボトルコーヒー ジャパン)

▽1階に都内最大級となる〈ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ〉がオープン、店舗デザインをSUPPOSE DESIGN OFFICEが担当

SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズ デザイン オフィス)が初めてブルーボトルコーヒー 店舗をデザイン、〈ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ〉が隈研吾氏がデザインした話題の複合施設・フォレストゲート代官山に12/20オープン

渋谷
東急グループが渋谷駅の周囲で進めてきた 4つの新街区プロジェクト(渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷フクラス、渋谷スクランブルスクエア第1期)に続く、最後・5番目の新街区〈渋谷サクラステージ〉がオープン。一部店舗が先行オープンしたほか、渋谷駅を挟んだ東西の動線と、桜丘を経由して代官山に抜ける高低差のあるルートが整備されています。

Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)

「渋谷サイド」と「桜サイド」をつなぐ3階デッキ「にぎわいSTAGE」(提供:東急不動産)

Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)

Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)の低層部を貫く「アーバンコア」 画像提供:東急不動産

▽〈渋谷サクラステージ〉内覧会レポートを読む

日建設計とナスカがデザインアーキテクトを務めた複合施設〈Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)〉竣工、縦軸動線「アーバンコア」や歩行者デッキの整備によって高低差ある桜丘町および周辺エリアとのアクセスが向上

東急では、創業地である渋谷を中心に、表参道などを含めたエリアを「広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)」と位置付け、新たなまちのにぎわいを創出するような商業・複合施設を建設中です。

渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(Shibuya Upper West Project)

「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」ビル外観イメージ / Image by Proloog ©︎Snøhetta(提供:東急)

2023年1月31日をもって営業を終了した渋谷・東急本店は現在解体工事中(NHK『解体キングダム』でも取り上げられました)、跡地には、ノルウェーの建築・デザイン事務所・Snøhetta(スノヘッタ)がデザインアーキテクトを務め、地上36階建ての高層複合施設が建設される予定です。

「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」とは?

スノヘッタ建築が渋谷・道玄坂に! 東急百貨店本店解体後の跡地における「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」概要発表

映画好きの中山英之氏が映画館のロビーをデザイン
東急本店の一時閉館に伴い、Bunkamuraル・シネマが5年間限定で渋谷駅前に移転、営業中です。
旧渋谷TOEIを改装してオープンした〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉のロビー空間のデザインを、中山英之建築設計事務所が担当しました。

〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉9F ロビー

〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉9F ロビー(提供:東急文化村)

▽「僕たちは”影色”のカーペットを張っただけ」と中山氏が要約したインテリアデザインの詳細を見る

中山英之建築設計事務所がロビーの内装をデザインした〈Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下〉が宮益坂下に5年間限定でオープン

原宿・表参道(進行中)

東急プラザ原宿「ハラカド」(2023年8月1日撮影)

工事中の東急プラザ原宿「ハラカド」夜間外観(2023年7月31日 19時頃、撮影:TEAM TECTURE MAG)

▽平田晃久建築設計事務所が外装・屋上デザインを手がける「ハラカド」をチェック!

平田晃久が〝まちを編む〟「神宮前六丁目再開発」複合施設の外装デザインを東急不動産が発表

アーバン・カルチャー

都立公園初のPark-PFIによる整備事業
国立競技場の南側、約1.6haの都立公園が、公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して整備され、10月31日に一部が開園しました(商業店舗など今後順次開業予定)。最大約7.8mの高低差を生かしたランドスケープを、大阪を拠点とするN2LANDSCAPEがデザインしています。

都立明治公園

北側ペデストリアンデッキからの公園見下ろし(Photo: TEAM TECTURE MAG)

▽都立明治公園 内覧会レポートを読む

都立公園初のPark-PFI(公募設置管理制度)による整備事業で明治公園が一部開園、最大約7.8mの高低差を生かしたランドスケープを創出


『TECTURE MAG』では2024年も話題の施設、店舗、展覧会などを取材。海外ニュースも積極的に取り上げていきます。お楽しみに!

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