【PROJECT】で1週間に取り上げた事例を、まとめて紹介します。
05.03-05.07は古民家リノベーション宿泊施設、貸切りサウナ施設、セカンドハウス、リノベーション住宅、建築家の自邸を取り上げました。
注目の仕上げや納まりのポイントとともに、ご覧ください。
古民家ヴィラ あんたげ / 納谷建築設計事務所とOYA/岡田祐介建築設計事務所
Photographs: Yousuke Harigane | 針金洋介
古民家の宿泊施設へのリノベーションで、床のおおよそ1/3ほどにあたる部分に、上下の棚田をつなぐ土間空間を設けた事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210503-antage/
土間床に使われているのは、コンクリート用ステイン塗料。耐久性が求められる宿泊施設として、自然素材との組み合わせ方にも注目です。
シマブルー サウナ / YNY+星安康至建築設計事務所
Photographs: Yohei Nishida | 西田庸平
宿泊施設の一部をリノベーションした貸切りサウナ施設で、強化ガラスの大開口で外に広がる自然と一体化する事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210504-shimablue_sauna/
室内から、屋外の「ととのい」スペースまでレッドシダーで包むような仕上げが特徴のサウナスペース。サウナヒーターのメーカーや仕様も気になる方はチェックを。
瀬底島のセカンドハウス / クレールアーキラボ
Photographs: Yoshiaki Ida | 井田佳明
沖縄・瀬底島の主要道路沿いの敷地で、眺望を確保するために居住空間を2階に浮かせ、非日常感を味わうセカンドハウスの事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210505-sesoko-vacation-house/
コンクリート打ち放しの建物に、大判のスペインタイル床仕上げ。とてもシンプルな構成で、海への眺望を引き立てています。
川越の新減築住宅 / DOG
Photographs: Nao Takahashi | 高橋菜生
伝統軸組構法で建てられた築60年の平屋住宅のリノベーションで、表面上は減築をせずに新しい空間をつくり出す「未減築」の住宅です。
https://mag.tecture.jp/project/20210506-a-new-reduction-house-in-kawagoe/
複合フローリングの床に、左官仕上げとコンクリートの壁、シナ合板張りの天井。もとの建物の骨格とマッチする、プレーンな仕上がりになっています。
止揚する家 / 廣田真治+アークエイト
閉鎖的で分断されがちな雪国で「家(ウチ)」と「地域(ソト)」を「止揚」することで、地域に開いた住宅の事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210507-project-aufheben/
設計者の自邸で、「仕上げ材料は、床・天井を簡素な構造用合板UC塗装を主軸に、コンクリート、白色、アルミ色に限定し、シンプルな設えとした」との解説。要所に用いられている質感の高い製品や仕上げが引き立っています。
外とのつながりを強く意識しながら、仕上げまで配慮された事例の数々でした。
来週も、詳細の詰まった事例の更新をお楽しみに!