FEATURE

ニューノーマル時代の空間デザインとクリエイティブ Ⅰ

FEATURE2020.12.29

Work style & Workplace

【2020-2021 特別企画】コロナで加速! 働き方とワークプレイスの変革

2020年は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の話題を避けて通れない年となった。

集まること、移動すること、会話すること。
それらの活動に対応した、場や空間をつくること。
“あたりまえ”とみなされていたあらゆることが、あたりまえでなくなった2020年。

暮らし方や働き方など生活のすべてに影響が及んだなかで、空間デザインにはどのような変化があったのか。

本特別企画では、4月にローンチしたTECTURE MAG の今年の主な記事を、テーマごとに振り返る。
来たる2021年とニューノーマル時代を切り拓く、空間デザインのヒントとしていただきたい。

全3回の第1回目は、オフィスやワークスペースを含めた、働き方や働く場所について取り上げる。

■働き方のあらゆる面が変化し定着

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が広まるにつれて、テクノロジーの導入によるリモートワークなどが一気に加速。

それとともに働き方に対する意識の変化も、業種を問わず幅広い層に起こった。

▲「テレワークに関する調査2020」(日本労働組合総連合会、2020年6月30日)
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20200630.pdf?42

いまや、テレワーク・リモートワークやオンライン会議は特別なことではなくなっている。

これまで移動や調整などにあてていた時間をどのように使うかをはじめ、ワークライフバランスの捉え方に至るまで、働き方への関心事は広がっている。

ワーク(働く)とバケーション(休暇)を合わせた、欧米発祥とされるワーケーションなどの働き方も認知され、注目を集めている。

▲「テレワークを導入する企業の会社員を対象にしたワーケーションへの意識調査」(8月13~18日の実施、有効回答:332。We’ll-Being JAPAN・日本旅行・あしたのチーム)
https://www5.cao.go.jp/keizai2/manzoku/pdf/shiryo2.pdf

テレワークを経験した会社員へのある意識調査では、全体の約6割がワーケーションに興味を持つと回答。関心の高さが伺える。

■これからの働き方を予測する

これまでの働き方やオフィスのあり方が見直される一方で、オンライン化が加速した2020年。
その延長で、これからの働き方を考察するトークイベントが多く開催された。

コロナ事態を受けて、何を考え、前に進むのか。
トップランナーによる知見は、先を見据えて発送し行動する一助となるだろう。

【PICK UP!】

●インターオフィスがヴィトラと提案する、これからのオフィス
https://mag.tecture.jp/feature/20200928-movie-talk-event-interoffice-meets-vitra/

オンライン会議や在宅勤務が加速し、働き方が以前にも増して多様性を持つように。変化の激しい時代や状況に対応するオフィスの在り方についてディスカッションと質疑応答がなされた。

【その他の注目記事】

●落合陽一、カズレーザー、谷尻誠らが未来のワークスタイルを語る実験型ディスカッション番組『公開思考実験』無料配信
https://mag.tecture.jp/culture/20201122-18042/

フジテレビジョンが制作し、2020年11月25日から配信を開始した内容は、期間延長で2021年03月31日まで配信予定。
「テレワークの行き着く先とは?」「AIで変わるワークスタイルとは?」をテーマに、バラエティ豊かな登壇者の意見が交わされた。

●山梨知彦氏らがコロナ後の社会について各界の第一人者と語り合う動画を日建設計が11/10より3回シリーズで配信
https://mag.tecture.jp/event/20201111-17383/

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大により変わっていく「場」をテーマとした、各界第一人者と日建設計の設計者によるトーク動画のシリーズ。

●能作淳平「働き方を郊外から考える」
https://mag.tecture.jp/feature/20200413-interview-with-junpei-nousaku-01/

クラウドファンディングで〈富士見台トンネル〉という場づくりをした建築家の能作淳平氏にTECTURE MAGではインタビュー。コロナの影響が及ぶなか、郊外で働くことの実際と意義が語られる。

■働き方に応じた空間をつくる

【PICK UP!】

次世代型オフィス「SET UP OFFICE(セットアップ)銀座」

●山下泰樹氏が率いるDRAFTの企画・デザイン+名大医学部教授監修による次世代型オフィスプロジェクトが銀座で始動
https://mag.tecture.jp/business/20201221-19589/

オフィスの企画・デザインを多数手がけてきたドラフト(DRAFT / デザイナー・代表取締役 山下泰樹氏)は、監修者に名古屋大学医学部教授の平田仁氏を迎え、ウイルス感染対策を本格導入したセットアップオフィスをオープンさせる。
「距離」と「空気」をデザインし、ニューノーマル時代の次世代型オフィスを目指す。

【その他の注目記事】

●高尾山口駅前ホテルを海法圭建築設計事務所がリノベーション、体験型ホテル〈タカオネ〉として2021年夏開業予定
https://mag.tecture.jp/culture/20201112-17458/

築30年のビルをリノベーションし、高尾山エリアでのさまざまな過ごし方を提案する体験型ホテルとして再生、2021年夏に開業することを京王電鉄が10月13日に発表。ワーケーションなど、ニューノーマル時代の新しい働き方、さまざまなコミュニティの拠点として利用される施設を目指す。

●オフィス事例 PICK UP
https://mag.tecture.jp/project/?s=&project_cat%5B%5D=office

2020年にTECTURE MAG で取り上げたオフィス事例では、多様化する昨今の働き方に応じて、オフィス空間も変化していることが見て取れる。
ニューノーマルに通じるオフィスのあり方を、事例を通してご覧いただきたい。

■2021年以降の働き方・オフィス空間は!?

COVID-19を受けたオフィス空間が登場するのは、本格的にはこれからだ。

しかし、コロナで加速したリモートワークなどの「新しい働き方」は、いまや生活の一部となり定着している。
今後は、働くことに関わる多岐にわたる要素を各プロジェクトでチューニングしながら、さまざまな形態が生まれることが予想される。

TECTURE MAGでは引き続き、新しい働き方に対応した場や空間を取り上げ、その背景や意図を深堀りしていく。

次回「ニューノーマル時代の空間デザインとクリエイティブ Ⅱ」では、「コロナに着想! 進化する空間ビジネス」として、コロナを受けた新サービスやビジネスのあり方を特集する(12/31公開予定)。
乞うご期待!
(jk)

【2020-2021 特別企画】
ニューノーマル時代の空間デザインとクリエイティブ
Ⅰ コロナで加速! 働き方とワークプレイスの変革
Ⅱ コロナに着想! 進化する空間ビジネス(2020.12.31アップ)
Ⅲ コロナから創出! 未来に跳躍するプロダクト