FEATURE

Tile trends since the 2000s(3/4)

Restoration tile(3/4)

FEATURE2021.09.30

2000年代以降のタイルの潮流。タイルはここまで進化しています。

2000年代以降のタイル Part 3【復原タイル】

2000年代以降のタイルのトレンドひとまとめ!

FEATURE2021.09.30

2000年代以降のタイルの潮流。タイルはここまで進化しています。

2000年代以降のタイル Part 1【ルーバータイル】
FEATURE2021.09.30

2000年代以降のタイルの潮流。タイルはここまで進化しています。

2000年代以降のタイル Part 2【大判タイル】
FEATURE2021.09.30

2000年代以降のタイルの潮流。タイルはここまで進化しています。

2000年代以降のタイル Part 4【リアリスティックタイル】

歴史ある建築物の復原と保存活用での鍵は、
建築物のアイデンティティを強めるタイル。

1980年代後半からのバブル景気の時期には、タイル張りのマンションやオフィスビルが数多く竣工。
特にビルや大型施設ではその後、ガラスやアルミのカーテンウォールによる無機質な外壁が主流になっていきます。

一方で、温もりや地域性を感じる仕上げの需要も高まっていきました。
大正や昭和初期に建てられた建築物の老朽化に伴い、保存再生や活用についての関心が高まったのも2000年代前後から。

そのとき、長年の時を建築物とともに積み重ねてきたタイル仕上げは、建築物のアイデンティティとして注目を集めることに。
表情豊かなタイルの特徴を分析しながら再製作し、復原する事例も多く登場しています。

約100年が経過しようとする建築物と、現在の建築物。
ともに、技術の粋を集めてつくりあげた結晶であることに変わりありません。
両者を融合させるために鍵となる素材は、タイルといえるでしょう。

■タイル復原で引き継がれた市民文化の殿堂

〈名古屋市公会堂〉

竣工:1930年(2019年リニューアル)
設計:名古屋市建築課|改修設計:山下設計
所在地:愛知県名古屋市昭和区鶴舞1-1-3
タイル:二丁掛特注タイル(LIXIL)

緑豊かな鶴舞(つるま)公園の一角に位置し、昭和天皇御成婚記念で建築された公会堂。RC造の重厚なつくりで、最上階の円形アーチや隅部の丸み、半円形窓などロマネスク的な表現を特徴とする。2階以上の外壁は焦げ茶色のスクラッチタイルで整えられ、内部は床や壁にモザイクタイルやボーダータイルなどがふんだんに使われている。2019年の大改修では、役物タイルを含め、タイルを張り替えまたは既設タイルを残しながら復原が行われた。

■長い歴史を伝えるレンガタイルを部分的に置き換え

〈京都市京セラ美術館〉
竣工:1933年(2019年リニューアル)
設計:前田健二郎|改修設計:青木淳・西澤徹夫設計共同体(基本設計・監修)、松村組・昭和設計(実施設計)
所在地:京都市左京区岡崎円勝寺町124
タイル:特注タイル(LIXIL)

日本に現存する公立美術館の中で最古の、帝冠様式と呼ばれる形式を代表する建築。全面的な修繕と改修では、西側広場をスロープ状に掘り下げ、地下室を新たなエントランスに。東側の日本庭園へ抜ける貫通動線がつくられた。美術館の長い歴史を伝える表情となっていたのは、焼きムラやわずかに不揃いな質感のある、内外装タイル。改修増築にあたっては、補修が必要な最小限の個所について、目立たないように再製作したタイルで置き換えている。

■モダニズム建築の姿を再生させた特注施釉タイル

〈JPタワー〉
竣工:2012年
設計:三菱地所設計
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2
タイル:二丁掛特注タイル(LIXIL)

〈旧東京中央郵便局舎〉(1933年、設計:吉田鉄郎)の一部を保存し、その上に高層タワーを建設する大規模再開発プロジェクト。継承された歴史的な街並みと、ガラスカーテンウォールによるタワーとの対比が新鮮な印象を与える。保存部の外装には特注施釉タイルが施工された。80種類を超える役物の形状、生地の色、斑・釉薬の表情からバラツキにいたるまで、幾度もの試作を経て、創建時の白く端正な近代モダニズム建築の姿がよみがえった。

■保存と再現で新旧をつなげ融合させるタイル

〈日本工業倶楽部会館〉
竣工:1920年(2003年リニューアル)
設計:横河工務所
所在地:東京都千代田区丸の内1-4-6
タイル:小口特注タイル(LIXIL)

正面玄関は古典様式、全体的には幾何学的構成によるゼツェッシオン様式でまとめられた大正期の建築。内部は広間や大会堂、大食堂といった大空間に装飾が施された華やかな構成。30階建てのタワー部を含む高層建築に建て替えられる際、建物の西側3分の1は保存再生、それ以外の部分はできる限り内外の部材を再利用するかたちで新築・再現された。タイルやテラコッタは同質同形状のものを製作し、なじませるように施工された。

次に紹介する2000年代以降のタイル Part 4は【リアリスティックタイル】!

天然の素材を忠実に再現し表現するタイルは、2000年代に入って加速度的に進化しています。

次項でも実例を通して、“最旬”タイルを紹介します。

DESIGNER’s TILE LAB | DTL – INAX

発想の幅を広げ、デザインを楽しくする。

“デザイナーズ・タイル・ラボ”が扱う、新しいタイプのタイルこちらからご覧ください。

2000年代以降のタイルのトレンドひとまとめ!

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2000年代以降のタイルの潮流。タイルはここまで進化しています。

2000年代以降のタイル Part 1【ルーバータイル】
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2000年代以降のタイル Part 2【大判タイル】
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2000年代以降のタイル Part 4【リアリスティックタイル】

タイル100年の歴史をインフォグラフィックスで!

FEATURE2021.09.30

The 100-year history of Japanese tiles, traced through time.

時代で追う、日本のタイル100年の歴史。