日本初のバター専門ブランド「CANOBLE(カノーブル)」などを手がけ、バターの新しい楽しみ方を提案しているナショナルデパート株式会社(本社 岡山県岡山市)は、3Dプリンターを用いた、未来のバターを提供する「カノーブル シンギュラリティーバター プロジェクト」を発足したと発表しました(2020年8月26日プレスリリース)。
「カノーブル シンギュラリティーバター プロジェクト」は、最適な原料の配合を導き出すアプリケーションと、最良の条件下で原料の混合をおこなうミキサーポッド、自由な形状に造形できる3Dプリンターにより、バターを加工するというもの。
同社が製造しているカノーブル製品のすべてに採用されている「高内相エマルション技術」をシステム化することで、常に均一な状態の製品提供が可能になり、また、原料配合割合や配合別による加工フローをあらかじめプログラムしておくことで、商品ラインナップの拡充も可能となります。
この「THE BUTTER MIXER」は、バター加工における「調温」「分離」「乳化」のすべてをシームレスに行う画期的な調理器具です。
上部のホッパーからバターや副原料の乳製品や果汁などを投入し、調温しながら特殊なブレードで撹拌することで、気泡の密度をコントロールし、水分量に応じたプログラムを適用して調温や撹拌を制御、各種フレーバーバターに加工します。
ナショナルデパート独自の技術をプログラム制御に落とし込むことで、季節ごとに変わる乳牛の飼料に影響されるバターの水分量や、無脂乳固形分量の変化に対応し、安定した製造を行うことが可能となります。
この「THE BUTTER PRINTER」は、造形エリア内にサーボモーターやギヤが露出せず、造形エンジンを取り外せば、筐体ごと食洗機で丸洗いできるという画期的な食品3Dプリンターです。最適な粘度に調整されたバター生地を、繊細なタッチで造形することができます。
上部のホッパーから投入されたバター生地が、内蔵されたポンプ内に充填し、ノズル先端から排出して、ステンレス製のプラットフォームに造形する仕組みです。プラットフォームは、ボディー下部に内蔵されたマグネットによってX軸Y軸の移動を制御し、Z軸の制御はノズル部分の昇降によって行います。
プラットフォームをあらかじめ冷却しておくことで、プラットフォーム上への定着が良好となり、造形しながらバター生地を冷却することができるため、安定した造形を可能です。
バター加工の最適化を極限まで高め、複雑な構造での出力を可能としたことで、下のサンプル写真のように、人間の感覚では調整できないゾーンの加工を実現しています。
「THE SINGULARITY BUTTER」は、バター中の気泡に含まれる空気に加えて、喫食時の口内でのバターと空気の体積比を調整し、口溶けや香気成分の知覚をコントロールしています。
「THE SINGULARITY BUTTER CAKE β」は、ナショナルデパートが培ってきた「高内相エマルション技術」により高められた、バター本来の味を楽しめるバターケーキです。調温・分離・乳化による高度な加工で、”バターよりもバターの味がする”バターケーキを生み出しています。
商品名:シンギュラリティーバターケーキ β
先行予約特別価格:3,800円(税込・送料別)
サイズ:120×60×40mm
保存方法:冷凍保存
アレルギー:小麦・乳・卵・大豆
この”未来のバター”をひと足早く体験できる「シンギュラリティーバターケーキ β」を、8月27日(木)より、ナショナルデパートのECサイト(オンラインストア)にて予約販売の受付を開始しています。(en)
ナショナルデパート オンラインストア https://depa.stores.jp/
ナショナルデパート 公式ウェブサイト
https://depa.jp/