イタリアのファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani / 1934-)が、世界有数のヨットメーカーであるイタリアン・シーグループ(Italian Sea Group)と共同で、大型モーターヨットのデザイン、設計を行うと発表しました。
アルマーニがヨットのデザインを手がけるのは、自艇を除いて今回が初となります。
イタリアン・シーグループは、モーターヨットから全長100メートルにおよぶヨットまで、船舶の建造や修理・改装を行っている世界的な高級ヨットメーカー。イタリア人実業家のジョバンニ・コスタンティーノが代表を務め、格調高くエレガントなヨット「Admiral」と、スポーティで最先端のデザインと高性能なヨット「Tecnomar」のブランドを事業で展開しています。
「Tecnomar」では昨夏、ランボルギーニ社とコラボレーションしたモーターヨット〈Tecnomar for Lamborghini 63〉が話題となりました(参考:下の動画)。
# The Italian Sea Group YouTube公式チャンネル「Tecnomar for Lamborghini 63 – Unveil」(2020/06/30)
今回、アルマーニが設計・デザインを行うのは、全長72メートルの「Admiral(提督)」。完成は2024年を予定しています。
アルマーニ社では、照明や家具などを扱うインテリアホームコレクション「アルマーニ / カーザ(ARMANI / CASA)」を有し、2020年に20周年を迎えています。ここでの経験値が、ヨットのインテリアに取り入れられ、自らもヨット好きで、大型ヨット2隻を所有するアルマーニのヨットへの想いと世界観を表現した、ラグジュアリーな空間となる見込みです。
ジョルジオ・アルマーニの自艇のうち1隻は、2003年に完成した全長50メートルの大型船「Mariù(マリウ)」。チーク材の広い床板、オーク材の羽目板、開放的なサルーンという豪華な造り、かつミニマルに仕上げられた客室のインテリアが、アルマーニの美学を感じさせる空間となっています。
もう1隻は、全長65メートルの大型ヨット「Maìn(マイン=海)」。黒と見まごうダークグリーンの塗装が施されています。船内のインテリアはもちろん、乗組員のオリジナルユニフォームなど、すべてアルマーニ自身がデザイン。アルマーニの美学が徹底して貫かれています(アルマーニはこのお気に入りのヨットでヴァカンスを楽しんでいるとのこと)。
ドバイやミラノの「アルマーニ ホテル」で培ってきた最高級のホスピタリティを有し、大手デベロッパーと数々の高級マンションプロジェクトを手がけてきたアルマーニにとって、今回のイタリアン・シーグループとの大型ヨット建造共同プロジェクトは自然な流れであるとアルマーニ社は発表しています。
完成が今から待たれるプロジェクトです。(en)
アルマーニ / カーザ(ARMANI / CASA)
https://www.armani.com/casa/jp/