建築家の鈴野浩一と禿 真哉の両氏が共同主宰するトラフ建築設計事務所と、カリモク家具が共同開発した、デザイン雑貨・木製小物〈Ki Ki Ki〉が誕生、10月8日より発売されます。
〈Ki Ki Ki〉は、家具製作の過程で排出される端材を活用してつくられているのが1つ大きな特長です。
1940年の創業以来、生活を快適にする家具を提案してきたカリモク家具では、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響を受けて、自宅で過ごす時間が長くなった世界中の人々に向けて、日々の暮らしを豊かにするアイテムを提案したいという思いから、このプロジェクトをスタートしました。
同社とトラフ建築設計事務所(以下、トラフと略)は、2018年にトラフがスキンケアブランド・イソップ(Aesop)渋谷店の店舗内装を担当し、家具のような仕上がりを目指したトラフがカリモク家具に製作を依頼したのをきっかけに、家具制作やオフィスのデザインなど、多岐にわたって協業してきました。
〈Ki Ki Ki〉は、カリモク家具が同社の家具製品購入者を対象とした、年末のノベルティアイテム(非売品)として、トラフがデザインして共同開発されたものです。2020年末に配布したところ、好評を博し、このほど製品化に至ったとのこと(カリモク家具プレスリリース / トラフ建築設計事務所 2020年ニュース)。
ネーミングは、「木(Ki)の集積で作られた木(Ki)のオブジェが、気(Ki)のめぐりを促す」というコンセプトから。丸みを帯びた3種類の木製小物は、オブジェとして飾ればインテリアに、身体にやさしくフィットする「つぼ押し」としても利用できます。
〈Ki Ki Ki〉の名は、「森」も意味しています。カリモク家具では、計画植林された木材や間伐材を積極的に活用し、森林資源の持続可能性につながる活動にも取り組んでいます。
2020年の夏には、資生堂ともコラボレーション。「樹木との共生」をテーマに掲げてローンチした新スキン&マインドケアブランド「BAUM(バウム)」(製造販売元:エトバス)のパッケージとして、東北や北海道地方で採取される良質なオーク(ナラ)の端材を無駄なく活かし、アップサイクルした材が使用されています(本稿フッター / 関連リンクの記事を参照)。
このほど発売される〈Ki Ki Ki〉でも、ナラ、ウォールナット、サペリ、チェリー、メープルの端材を活用し、カリモク家具の高度な木工技術によって、繊細で優しいフォルムを実現しています。木と向き合い、時間をかけて、丁寧につくりあげたプロダクトです。
販売は、日本国内だけでなく、海外でも一斉発売となります。国内ではカリモク家具「公式オンラインショップ」より、海外ではディーラーショップを通しての購入となります。(en)
本稿の画像 撮影:小川真輝
プロダクト名:Ki Ki Ki(キ キ キ)
素材:集成材(ナラ / ウォールナット/ サペリ / チェリー / メープル)
タイプ:01、02、03(3種類 / 単体での販売)
価格:7,480円(税込、3点とも共通)
デザイン:トラフ建築設計事務所
製作・販売:カリモク家具
発売日:2021年10月8日(金)
カリモク家具 公式Webサイト
https://www.karimoku.co.jp
カリモク家具 オンラインショップ
https://e-karimoku.com/
「iFデザインアワード2023」においてプロダクト分野で「iF デザイン賞」を受賞(2023年6月15日カリモク家具発表)
https://www.karimoku.co.jp/index.cgi?mode=press_detail&key=88