飛騨産業(岐阜県高山市)から、デザイナーの原 研哉氏(日本デザインセンター代表取締役社長)とのコラボレーションモデルの家具シリーズ「SUWARI(座り)」が発表されました(プレスリリース)。
東京・有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)東展示棟にて、2月15日から18日まで開催される「第50回 国際ホテル・レストラン・ショー」にて先行して展示されています。発売は今春の予定です。
原 研哉氏がデザインした「SUWARI(座り)」は、日本の空間に気持ちよくおさまり、あらゆる「座り」の営みを心地のいい風景に変える家具シリーズです。
バリエーションは、チェア、ラウンジチェア、スツール、正座椅子、テーブル、サイドテーブルの6種類(いずれも材種は国産ナラ、塗色はWO色)。
チェア、スツール、ラウンジチェア、サイドテーブル、テーブル、正座椅子
※開発中につき、販売時期、価格などの詳細は、2022年春頃発表予定
国産の小径木を使った部材は、細身かつ強靱で、構成要素は必要最低限に抑えています。また、緻密に計算された座面と背面を絶妙な反りと角度に配することで、小ぶりながら安定感のある座り心地に仕上がっています。
簡潔な設計のなかに抜群の機能性を携え、和の空間の原点を目指す椅子のラインナップとなっています。
座面と背板は、身体の起伏に 沿うような三次曲面で構成され、長時間座っても疲れにくい設計に。後方にわずかに反り返った座面と、第三腰椎にフィットする背板が、背骨を自然なS字カーブに保ちます。
脚下では、構造を「畳ずり」にすることで、4本脚の椅子に比べ、床面への負担を抑えています。重量も最小限に抑えており、畳はもちろん、カーペットやフローリングの上でも扱いやすい設計となっています。
原 研哉氏コメント
「新しい日本のツーリズムを構想するうちに、こんな家具が絶対に必要になると気づき、つくらせてもらえませんかと飛騨産業にお願いをしました。靴を脱いで上がる空間の、清浄さ、繊細さ、緻密さに、来訪者にはっと目覚めてもらう、そんな椅子とテーブルです。垂直・水平の細やかなリズムに調和します。計画中のホテル、改装中の旅館に吸い付くように収まり、いい景色をつくるはずです。」
原 研哉氏プロフィール
1958年生まれ。デザイナー。日本デザインセンター代表取締役社長。武蔵野美術大学教授。
デザインを社会に蓄えられた普遍的な知恵ととらえ、コミュニケーションを基軸とした多様なデザイン計画の立案と実践を行っている。
2002年より無印良品のアートディレクター。松屋銀座、森ビル、蔦屋書店、GINZA SIX、MIKIMOTO、ヤマト運輸の VIデザインなど、活動の領域は多岐にわたる。2018年より、新しい日本のツーリズムを提唱する、原氏自らが撮影した高解像度の映像で日本各地を紹介するウェブサイト「低空飛行」を立ち上げるなど、日本の風土や環境に着目する新しいデザイン領域で活動している。低空飛行 – HIGH RESOLUTION TOUR Webサイト
https://tei-ku.com/
#飛騨産業(HIDA)YouTube チャンネル「デザイナー 原 研哉 氏とのコラボレーションモデル「SUWARI(座り)」を開発」(2022/02/15)
飛騨産業 Webサイト
https://hidasangyo.com/