ルイ・ヴィトンから、メゾンの伝統と歴史、顧客との信頼関係を物語るプロダクトとなる〈セクレテール・ビュロー 2.0〉が発売されました。
〈セクレテール・ビュロー 2.0〉は、20世紀に活躍した音楽家のレオポルド・ストコフスキー(Leopold Antoni Stanislaw Boleslawowicz Stokowski|1882-1977)のために、1929年に製作された「ストコフスキーのデスク・トランク(Stokowski Desk Trunk)」がもとになっています。
この特別なトランクは、20世紀を代表する指揮者の1人であり、”音の魔術師”と称されたストコフスキーが、旅先でも作曲や著述活動ができるようにとルイ・ヴィトンに発注したものです。
大型のトランクを開けると、楽譜や書類を収めるための引き出しと、タイプライターをうつためのライティングデスクが現れるという、革新的な特長を有しています。
その後、このストコフスキーのためのデスク・トランクは、メゾンを代表するプロダクトの1つとなり、最初の発注者の名を冠して、ルイ・ヴィトンのアトリエで製造が続けられてきました。
なお、2021年3月から5月にかけて、東京・原宿で開催されたルイ・ヴィトンのエキシビション「LOUIS VUITTON &」にて、1964年製のモノグラム・キャンバスの「ストコフスキーのデスク・トランク(Stokowski Desk Trunk in Monogram canvas)」が、「ルイ・ヴィトン:受け継がれる真髄(こころ)」と題したプロローグの部屋で展示されていたので、目にした人もいることでしょう。
ルイ・ヴィトン エキシビション「LOUIS VUITTON &」開催概要
https://mag.tecture.jp/event/20210410-26427/
このほど販売を開始した〈セクレテール・ビュロー 2.0〉は、この従来品に現代的なビジョンを取り入れてリデザインしたもので、ストロー・マルケトリと呼ばれる麦わら象嵌細工をはじめとした、職人の手技が光る、ルイ・ヴィトンならではの精緻な仕上げを誇ります。
ストロー・マルケトリは、熟達した職人の数が少ない稀有な技法です。トランクの内装は、2021年度の「ELLE×LVMH 女性職人賞」を受賞したマノン・ブヴィエと共に手掛けました。
マノン・ブヴィエは、マルケトリの専門家であり、フランスのブルゴーニュで栽培されたライ麦のわらを作品に使用しています。この技法は、息を吞むほどに美しい視覚効果を生み出します。
このトランクでは、3色を使用することで、ルイ・ヴィトンのイニシャルを表現しながら、光の遊びをもたらしています。ルイ・ヴィトン プレスリリースより)
機能的なデザインは踏襲され、〈セクレテール・ビュロー 2.0〉を開くと、サイズ違いの複数の引き出しや、折り畳み式のテーブルとスツールが現れます。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大後、移動先でのワーキングや、ノマドワーカーにも対応できる、ミニオフィスを瞬時に構築できます。
単なるライティングデスクに留まらず、旅先でも、自宅に居るかのような心地良さをもたらす、理想的な旅の伴侶となるプロダクトの登場です。
サイズ:550×980×530mm(W×H×マチ)
素材:モノグラム・キャンバス
トリミング:レザー(皮革の種類:牛革)
ライニング:マイクロファイバー
ロック:開閉式
そのほか外装の仕様:金具(色:ゴールド)、レザーサイドハンドル×2、ハンドルダブル
内部の仕様:折り畳み式のテーブル、折り畳み式のスツール(共に収納スペースを含む)、引き出し×5、書類の保管用スペース×2
日本国内販売価格:17,435,000円
プロダクト詳細
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/secretaire-bureau-20-monogram-nvprod2660005v/M20414